(質問)心理療法はどれくらいでトラウマを解放できますか?

 

 

どれくらいでよくなりますか? 現場のカウンセリングでは、よくある質問ですよね。

ぶっちゃけて言うと、、、「そんなこと誰もわからない!」誰も未来予測なんて、できないのです(笑)

まあでも、、、ある程度の目安になる基準はあります。影響する要因を12個、解説してみました。

今まで10数年、何千人の方に関わってきて、、、出てきた要因です。

もちろんトラウマから回復しようとしている人にも目安になると思います。

支援者の方も必見ですよ。だって、ある程度の目安を知っとかないと、、、

「あれ〜? おかしいな〜? いい感じでセラピー進んでるのに、なかなかよくならなぁ?」 みたいな変な疑問で迷いたくないですよね。

「6ヶ月もやってるのに、あまり改善していかないなぁ?」 みたいな変な焦りも不必要ですよね。

関係する要因を1つずつお伝えしていきますね。

 

 

どれくらいで改善されて、よくなるのか?

 

どれくらいというのは、誰でも気になることですよね。どんな人でもある程度の目安がほしいものです。

心理の研究でもありますよね。例えば、病院などの待ち時間、、、ある程度の目安があれば、人は落ち着いて待てるという結果です。

逆に、私たちは待ち時間の目安が全くわからないと落ち着かないのです。

予測ができないことに対して不安が大きくなるのです。

だから心理カウンセリングを受けて、どれくらいでよくなるのか? という疑問は自然なことです。

冒頭でお伝えした通り、どれくらいでよくなるのか?

これは誰もわかりません。でも、影響するであろう要因を知ることで、ある程度の目安はわかるのです。

 

 

トラウマ症状を改善するのに必要なセラピーの年数(クライアント要因)

 

 

クライアントの要因、支援者の要因とありますが、まずはクライアント側の要因からお伝えしていきますね。

 

トラウマの回数や期間

1回という単発的なトラウマなのか? 何度も何度も続いた継続的なトラウマなのか?

この辺は回復の期間に関係します。改めていいますが、目安になる1つの要因にすぎません。

1回のトラウマは必ず5回のトラウマより、短い時間で回復できる、という決定的なことではないです。

ただ、相対的に1回のトラウマは、5年にもわたる暴力を受けたトラウマより短い時間で回復できます。

心理カウンセラーとして、関わるクライアントさんのアセスメント をする際に、だいたいのトラウマの回数や期間を把握しましょう。

 

トラウマの種類

DVの目撃なのか? 暴力を親から受け続けたのか? 言葉の暴力だったのか? 交通事故だったのか?

性的な虐待だったのか? この辺を把握しましょう。

ただ、上記のようなトラウマの種類、こういうトラウマがあったのか、という事実だけを確認しましょう。

再トラウマ化を防ぐためにも、例えば、暴力であれば、その内容を詳細に聞かない、ということです。

回復する期間はトラウマの種類にも影響を受けます。相対的にですが、性的な虐待は回復により時間がかかります。

回復に長い時間が必要というのは、それくらいダメージが大きい罪深いことを加害者はやったのだということです。

 

トラウマへの反応

トラウマの回数や種類よりもっと大事なことがあります。

それは、どのようにトラウマに反応したのか? ということです。

トラウマがあった時、孤独だったのか? 恐怖で体が固まったのか? やり返せたのか? 逃れたのか?

よく言われるのが、トラウマという出来事ではなく、その出来事へどのように反応したのか、が大事なのです。

そりゃあ、孤独で、体が恐怖で固まる方が、やり返せた時よりトラウマになりますよね。

念のためにお伝えすると、恐怖で体を固めてしまった自分が悪い、ということではないです。自然な反応なのです。

 

解離の程度

体を感じないという意味での解離、人格の分裂という意味での解離、この辺も回復期間に影響します。

体を感じないというは、まずはゆっくり感じれるようになる必要がある。それから、その感情をプロセスしていく。

これは2段回ですよね。

すでに体の感覚や感情があれば(例、強い不安や怒りなど)それをプロセスしていく流れですよね。

これは1段回。簡単に言うと半分の時間でできる。

まあ、厳密に言うと、半分以下、もっと短い期間でトラウマから回復できます。

要するに、体の感覚がなくなるくらいまで、何度も何度も辛い体験をしたということですよね。

これは回復に時間はかかります。というか、安全のためにも、時間は、かける方がいいのです。

 

リソースの量

その人が持っている強みや資源という意味のリソースです。

リソースとは何というのは、このサイトを検索して頂けたらと思います。

リソースが多ければ多いほど、回復は早くなりますよね。

お金やサポートしてくれる外的なリソースもそう。

体を感じれる、安心を感じれる、みたいな内的なリソースも大事です。

 

クライアントのやる気

クライアントがどれくらい真剣に何とかしたいと思っているのか?

回復にコミットする想いはあるのか? この辺も回復の期間に影響しそうです。

セラピーを受けよう、という最初の勇気はクライアントさん次第ですが、

回復にコミットすることができるようになるのを促すのは支援者の大事な役割です。

「クライアントさん次第」とか言うのは、違うと思います。

支援者の力量が問われるところです。この部分を大事に思っていない支援者は多いと感じます。

大事に思っていないとのもあるし、支援者が何とかできるとも思っていないと言いますか。

動機付けとか、継続することへコミットする促しをすることはとても大事です。

 

抵抗するパーツたち

やる気とも関係していますが、内的なパーツさんたちがどれくらい抵抗しているのか?

これも関係します。内側にいるパーツさんは様々な想いを持っています。

カウンセリングに対して、支援者に対して、よく思っていないパーツさんがいることも自然です。

支援者もクライアントも一緒になって抵抗する部分をちゃんと支持しないと、かなり遠回りさせてしまうことになります。

 

様々な要因をみてきましたが、大事なことは、、、

クライアントさんが「よくなりそう」「ちょっとずつよくなっている」ということを実感してもらえるように支援することです。

だってそうですよね。ちょっとずつでもよくなってきたら、あと何回ですか? 何年ですか? みたいに焦ることが減ると思います。

なので、よくなっている実感をしてもらうには支援者側の要因も大きいです。次に、そこを考えていきましょう。

 

 

トラウマ治療にかかる期間(心理セラピスト要因)

 

 

クライアントの要因も大きいですが、支援者がどんな人で、どのように関わるのか? ということもトラウマ回復の期間に影響しますよね。

 

トラウマセラピーに関するスキルや知識

セラピストの力量や経験は、直接的に関係する要因です。

トラウマ症状が強ければ強いほど、セラピスト側の介入(リード)が必要な場合が多いです。

例えば、解離というシャットダウンが激しく出ていたり、過覚醒の状態だったりすると、一般的に、セラピストがリードすることが多いです。

多くの場合、クライアントさんは、どうすればいいのか、わからなくてサポートを求めるのです。

そんな時、支援者がどうしていいかわからなかったり、引き出しが少ないと、必然的にトラウマから回復する期間は長くなります。

長くなるどころか、回復に向かっていかない、という無駄な時間を過ごさせてしまうこともあります。

支援者は、少しずつでも学んでいけばいいだけのことです。コツコツやっていきましょう。

 

支援者のありよう(人格)

支援する側がどんな状態でいるのか? これはも上記の要因と同じくらい大事ですよね。

支援者側がふとした時に、過覚醒状態だったりすると、クライアントの神経系を落ち着かすことなんてできません。

その原因となる1つは、自分自身の問題(トラウマ)をある程度、解決していないことからきます。

どんな状態というのも大事だし、どんな「ありよう」というのもあります。

その部分は丁寧に年月がかかっても育てていく行動をコツコツやってるかどうかだと思っています。

何かをちょっとやったら、急に安心感たっぷりのどっしり構えたカウンセラーになれます、な〜んてことはないですよね。

 

改善し続ける想い

ブリーフセラピー、短期療法みたいなのが流行っている部分はありますよね。

軽くやって、必要なところだけちょっと改善するみたいな。

本当にそれでいいのかと警告を鳴らしたいと思っていますよ。

せっかく大事な部分を改善できるのであれば、もっと他の部分も改善するのが自然だし、お得ですよね。

短期療法が流行っている理由の1つは、アメリカなどで、カウンセリング代に保険が適応されるからというのもありそうです。

社会的な要因ですね。

支援者として、人のトラウマ回復にお付き合いするということは、長期に渡って関わる覚悟がいるのです。

 

 

何回でトラウマは治るのか?(その他の要因)

 

 

 

関係性

クライアント側の要因、それとカウンセラー側の要因、その2つが混ざった相乗効果でトラウマ回復は進んでいきます。

支援者は、どのような関係をクライアントと作っていくのか?

時には、長い年月をかけて、関係を気づいていく。そこに力量、スキル、人間性が問われてくるのだと思っています。

クライアントも、そんな関係を一緒に作っていくという意識を持ってほしいです。

ちょっと辛い感情が一時期出てくるだけで、カウンセリングをやめてしまう、、、

もちろんそれは自由なのですが、そんなことで関係を終わっていたら、本当の回復は遠のいてしまいます。

一緒に作っていくものですよね。

 

予期せぬ環境の変化

カウンセリングを継続していく期間中、クライアントさんの日常という環境で、様々な変化が起きます。

例えば、またトラウマ的なことが起きる時です。これはとても辛いですよね。

他にも、仕事をやめさせられた。自然災害が日本のどこかで起こっている。梅雨の季節が辛い。病気になる、など。

逆に、幸せな日常生活の変化が起こる場合もありますよね。とにかく色々な出来事がある。

そんな外部的な変化が、トラウマ回復の期間に結構影響します。

大事なことは、そのようなことが影響すると、支援者もクライアントも知っておくということです。

知っておくと、回復のプロセスが一時的に滞っても、焦ったりする必要が減るということです。

 

 

トラウマを解放するための期間(時間やセッション数)の捉え方

 

カウンセリングを通じて回復していくことは、医療みたいに、1回手術してとか、5回やったら終わりみたいなことじゃないですよね。

半年とか、1年、数年いっしょにやっていくというものですよね。

クリック一つで何でも手に入るようなインスタント社会ですよね。

ネットに慣れた私たちは、嫌なことがあれば、Xボタンで消去! インスタントと言えば、電子レンジでチン! お湯を注いで3分待つだけ(笑)

そんなことが習慣になっていると、本腰を据えて、じっくり何かに取り組むという力が不足しているとも感じます。

何かを本当の意味で癒すには、、、何かをしっかりマスターするには、、、

何年という単位は必然だと思います。

 

 

 

 

 

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計7本の動画

◉ 見捨てられ不安を改善する

◉ フラバや完璧主義を減らす

◉ 恥や自責を減らす

◉ チャイルドワークを効果的に

◉ トラウマセラピーの原理原則

 

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