この記事を書いた人 

山口修喜(Nobuki Yamaguchi)

北米に17年間住み、カナダ、ブリティッシュコロンビア州の公認臨床心理カウンセラーとして7年間働く。

帰国して、海外の最新トラウマセラピーを支援者に講座で伝え続けている。

 

 

ぽむ
トラウマボンド〜? 接着剤のボンド〜?

 

山口のぶき
ぽむ~。今日の内容、以外に大事よ〜。

 

ぽむ
ジェームズ、ボ〜ンド! ってか(笑)

 

トラウマボンドって何?

 

「トラウマボンド」という言葉がある。

トラウマが起きている関係性の中でできるつながり」
という意味。

虐待やトラウマという経験をするところに
加害者と被害者がいたりしますよね。

傍観者もいる時もあるけど。

そこで、変な歪んだ関係性ができてしまい、
歪んだつながりができてしまう。

よくある例をお伝えします。

不安がとっても強い母親がいる。

いつも娘がやることに対して、

「それ大丈夫?」
「そんな風にやるとダメだよ!」

と不安でハラハラしながら
母親は「そこに」存在している。

 

 

そんな風に、急がされたり、
侵入されたり、
あーでもない、こーでもないと
言われ続けるとしんどいですよね。

こどもが小さければ
小さいほど、それが普通だと思う。

娘は、その母親の不安や
「ハラハラ」を内在化する。

そして、何かをやる時は、
大抵ハラハラするようになる。

そのように育った娘は
どうなっていくと思いますか?

不安の強い彼氏を見つけたり、
不安の強い人を引きつけたりすることも。

なぜそうなるのか?

それがトラウマボンド。
同じような、人や状況を引き寄せる。

ボンドというのは、
接着剤のボンドです。

ぽむが冒頭で言ったこと、
実はあってるんです(笑)

トラウマにくっついていく
とも言えそうです。

 

 

なぜトラウマボンドになるのか?

 

1つの理由として、

「馴染みがあるから」

そうなんです。
親しみがあるから。

慣れてるから。

さっきの例でいくと
不安の強い人に慣れてるから、
そのような状況に慣れてるから。

人は馴染みのあることを
やり続ける習性があったりしますよね。

習慣みたなこともそうです。

習慣になっていることを
日々することは、
そこまでエネルギーを消費しない。

だって慣れてるから、
いちいち感じたり、考えたり
しなくてもできたりします。

毎朝歯を磨く習慣があったら、
自然にやってますよね。

 

被害者と加害者ということで
説明すると、、、

被害者はそのような状況に
慣れている。

不安な人と一緒にいることが。
自分自身もハラハラしているし。

これは、加害者にも当てはまる。

不安が強くて、
ハラハラしてて、
人にあれこれ言うこと。

人に侵入的になること。
この状況に慣れている。

臨場感が高いとも言える。
リアリティーがあって、、、
現実味がある、、、

その慣れ親しんだ状況に
身を起きたくなるのは
自然なことだと思います。

 

 

トラウマボンドを生理学の視点から考える

 

虐待(トラウマ)がおきると、
恐怖でこどもは闘争、逃避(fight or flight
の反応をする。

なんとか戦おうと抵抗し、
逃げようとする。

しかし、どうする事もできなくて
固まり、フリーズ(
freeze)する。

言い換えれば、
こどもはしばらくじたばたし、
そのうち脳がシャットダウンし、
解離する。

虐待が何度も繰り返されると、
この闘争、逃走、フリーズの
パターンが普通になってしまう。

そのような生理的なパターン

「馴染みのあること」になってしまう。

虐待する親、
さっきの不安が強い親と
長い時間過ごさないといけない子供は、

過覚醒状態にいつもいるようになる。

この傾向が人との関係に置いて
普通になってくる。

だから、穏やかな人に
あたたかい言葉をかけらると、、、

何か「変な感じ」がしたりする。

そうすることで、
馴染みのある状態を維持するには、
馴染みのある人(不安の強い人)
に周りにいてもらう必要があったりする。

 

 

トラウマボンドと依存症の関係

 

トラウマボンドは
一種の依存と捉えることも大事。

お酒に依存、
ギャンブルに依存するように。

加害者的な人や状況に
依存するとも言えるのではないでしょうか。

依存の対応と同じように、
まずは、何を考えて、
何を感じているのかを

観察してみるのはいかがでしょうか。

俯瞰して自分をみてみる。

 

 

加害者的な人といる時に
馴染みのある「刺激」の
ような感覚があるとか。

どんな思考があって、
どんな行動をとっているのか、

何となく行動というより、
観察してみることをしてみる。

新しい気づきがあるといいですね。
試してみてはいかがでしょうか。

 

 

トラウマボンドと性的虐待

 

性的な虐待の場合、
このトラウマボンド、
どうなると思いますか?

結論からお伝えすると、

強烈なボンドになる。

理由としては、
性的な興奮があるから。

グルーミングという
歪んだ優しさ、愛情であっても
満たされないこどもにとっては
心地よく感じる場合もある。

性的な刺激は、
ある意味の麻薬みたいなもの。

もちろん、場合によって
身体的な痛みをともなう
性的なトラウマかどうか、
ということが関係します。

ただ、性的な刺激は強烈なのです。
それを求めて、また加害者の所に
行くことはそれなりにあります。

ある意味、その性的な刺激の部分を
利用するのが、加害者ですね。

このテーマは、お伝えすると
もっと深くあるので、
この辺にしておきます。

 

なぜ加害者の所にまた戻るのか?

 

虐待にあうこどもは、
こどもはケアと愛着に飢えてることが多い。

親がそのようなケアや愛着を
提供しないことが多いので、

こどもはどんな人でもいいから
それを求めてしまう。

完璧でなくても
歪んでいても、

愛情が欲しかったりします。

ストレスは基本高く、
危険にさらされると、
さらなるケアを必要として
人と愛着を結びたくなる。

どんな不健康な大人であれ、
加害者であれ、求めていくことがある。

 

 

そのような理由からも、
トラウマのボンドが作られたりします。

とっても皮肉ですよね。
悲しい現実ですよね。

でも大人との愛着が一切ないよりも
不健康な加害者との愛着を選ぶこともある。

なぜ被害者は加害者に戻っていってしまうのか?

その理由が推測であれ、
わかっていると、本人を責めたりすることが
減るのではないでしょうか。

 

 

トラウマボンドを理解すると楽になる?!

 

支援者の方で、
クライアントさんを責めそうに
なることってあったりすることもありますよね。

「なぜまた加害者のところに戻ったの?」

せっかく一緒に環境調整をして
シェルターに入って、
セラピーを何度もやって、

なぜ?

ってなったりするのも自然です。
でもトラウマボンドという知識があると
本人を責める必要が全くないことが
わかりますよね。

当事者というか、
クライアントさんも
そうですよね。

なぜ戻ってしまったのか?

私はダメなやつと
自分を責める必要なないですよね。

トラウマボンドということを
知っていると、

自然なことだと
頭だけでも理解できますよね。

 

普段の心理カウンセリングの現場でも
この「トラウマボンド」を、

理解するために、
時間をかけてお伝えしたり、
一緒に話合ったりします。

トラウマボンドの
わかりやすい例をあげたり、

この記事のでお伝えしたようなことを
丁寧に話し合って行きます。

生理学の話とか、
なぜ求めるのかとか。

他のクライアントさんの例も
お伝えします。

そうすることで
自然なことなんだ、
と少しずつ思われるようになったり。

自責が少しずつ減っていったりもします。

トラウマボンドを
ある意味、解消するのは
それなりの時間と労力はいると思います。

説明して、
はいわかった、
じゃあ自分を責めなくていいね、

って急にはならないですよね。

でも少しずつ、
考え方、捉え方が変わって
いくことも多いです。

以外に見落とされがちな
トラウマボンドという概念。

クライアントさんにとっても
支援者さんにとっても、

トラウマセラピー、
虐待の支援をするには
必要な理解ではないでしょうか。

 

 

 

ぽむ
やっぱり〜! ボンドは接着剤のこと! さすが僕だね。

 

山口のぶき
そうそういい勘してるね〜。

 

ぽむ
カンじゃないし〜! 長年の学びによる研ぎ澄まされた直感だぜ〜!

 

山口のぶき
さ、さすがポムさん(笑)

 

 

 

 

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