根本的に怒りを鎮める方法は、ソマティック心理学

 

アンガーマネージメントは
なぜ効果がないのか?

怒りを解放する
効果のあるソマティックな方法とは?

怒りと関係する身体の部位は?
最後に動画でもお伝えしています。

 

怒り、みぞおち、腹が立つ

 

ムカつくと
腹が立つと言いますよね。

怒りは「みぞおち」と深い
関係があります。

身体志向のソマティックな
カウンセリングを提供していると、

感情と身体の部位
ということが大事になってきます。

みぞおち、お腹に
怒りがどんどん溜まっていくのかもしれません。

怒った時
「お腹に力を入れている」のだと思います。

このように(笑)
⬇︎

 

ムカついた時
「はらわたが煮えくり返る」とも
言いますよね。

お腹のあたりで
怒りが渦巻いているということですね。

なので怒りの解放には
お腹にヒントがありそうですね。

 

 

怒りと腰痛

 

みぞおち、腹とも
関係しているせいなのか、

怒りと腰痛も深い
関係があると言われています。

怒りを強烈にお腹(みぞおち)で
抑圧したり、

爆発すると、
その負担が腰にくるのかもしません。

クライアントさんは
個人個人違うので、
そのような見立てもある、

というようなことでいいと思います。

 

 

怒りをコントロールするのは可能?

 

次に、そもそも、怒りって
コントロールするものなのか?

「怒りをコントロールする12の方法」
的なやつありますよね~。

短期的には、効くかもしれないけど、、、

例えば、怒りが出てきた時に、
「ストップ!」って言う。

その時は、ちょっとおさまるけど、
また時間がたてば同じことの繰り返し。

呼吸をする、とかもあります。
その時だけですよね。落ち着くの。

その時だけ。

 

 

アンガーマネージメントは効果的なのか?

 

ここ数年で、日本で
20万人くらいが
講座を受けてるのだとか!

 

 

みんなめっちゃ
怒ってるやん(笑)

結論からいくと、
アンガーマネージメント、
効果イマイチ。

前提として
「怒りのコントロール」
って言ってる。

裏にあるメッセージは
怒りは悪いもので、
感情はコントロールするもの。

まず、怒りは
活用すると
とんでもないギフトになる。

 

そして、
怒りなどの感情は、
「コントロール」
するものではない、ということ。

前提がイマイチだから
そこから作られるスキルとか
対処法とかも、、、

当然、イマイチな
ものになる。

例えば、怒りのピークは
6秒待てば収まる。

これも表面的な
対処法にしかすぎない。

根本の解決にならない。

さらには、
怒りをタイプわけ
してみたり、

怒りの知識は
つくかもしれませんが、

頭レベルの
アプローチでしかない。

ちょっとした
「イライラしがち」
みたいな状態
だったらまだしも、、、

でも、セラピーの門を
くぐる方は、

表面的な
認知行動療法的な対応だけでは
なんともなりません。

怒りの奥にある
深〜いビリーフは
どうするのでしょうか?

 

 

なぜ怒りの対処療法は意味がないのか?

 

アンガーマネージメントとか
表面的な対処療法は、

多分、わかりやすいから
多くの人が受けたり
教える人が多く
なるのだと思います。

認知行動療法も
同じですよね。

わかりやすいから。
測定しやすいから。
研究しやすいから。

複雑なことは、
万人受けしない。

そんな背景が
あるのだと思います。

 

もうあれは、10年以上前、
カウンセラーとして
働き始めて、

怒りのコントロールとか
認知行動療法的なことを
していた時期もありました。

恥ずかし(笑)

まあ、うまくいった
試しがない。

感情についての
知識は増えただけで。

怒りやバウンダリー
などは、、、

ソマティックな
アプローチが必須です。

根本的に「余計な」怒りを
解放するということが大事。

最後まで、読んでいくと、
それがわかります。

 

 

前提の理論がそもそも間違っている?

 

怒りが出ると、
抑えましょう!
コントロールしましょう!

この前提が間違っているのを
説明していきますね。

他の感情を
例に見ていきましょう。

例えば、悲しみ。
何かを失って、悲しみが出てくる、

その悲しみは、
しっかり感じてあげましょう、
ってなりますよね。

カナシミをしっかり感じてあげないと、
あとあと「うつ」になったり
することも多いです。

なのに、怒りになると、
急に、コントロールだの
減らさないとダメみたいになる。

どうしてだと思います?

何か怒りは悪いやつ
みたいに扱われている。

「イカリさん」からすると、
ちょっとまたんかい!

となりますよね(笑)

無理やり抑え込まれたら、
誰でも嫌ですよね。

悪者にされたりも嫌です。

たぶん人に迷惑をかけると困るから、
とっても不快な感情だから、
外に向いてしまうから、

というのがあるのかもしれません。

 

ぽむ
近所にワンワン吠えて怒ってる犬もいるよ。

 

山口のぶき
怖いよね~。

 

 

怒りのメリットは?

 

怒りさん、実は
いいやつだったりもします。

例えば、あなたに怒りが
一切なくなったら、、、

想像してみてください、、、

たぶん困りますよね。
自分を守れなさそう。
Noとか言えなさそう(笑)

あのガンジーも、怒りがあったから、
海岸まで歩けたんだと思います。

叩かれても、誹謗中傷を受けても、
正義と戦えたんではないでしょうか。

あのマーチンルーサーキングも、
怒りがあったから、
言葉を使って主張できた。

 

 

怒り、二次感情、泣くこと

 

よく言われていることですが、

一次感情が悲しみ、
悲しんだり、泣くことが出来ないので、

二次感情の怒りを表現する
というパターンが多いですよね。

もちろん怒りが一次感情の時も
あります。

ここで大事なことは、
どの感情が奥にあるのか?

表面的に出している感情と
その奥に意識を向けることです。

時と場合によりますが、
カウンセリングの現場では
奥にある感情にアクセスする
支援をすることも大事なことです。

感情はいくつかの
層になっている、
レイヤーになっている
という表現がいいかもしれません。

 

 

トラウマからくる怒りとのエネルギーは膨大

 

トラウマや虐待などからくる怒りは
本当に強烈ですね。

されたことを思えば、ある意味、
当たり前の怒りですよね。

どんどん怒っていいんです。

 

ただ、それがあまりにも強すぎたり、
日常生活に悪影響だと
解放した方がいいですよね。

トラウマによって、闘争、
たたかうエネルギーが
解放されずに溜まっているという
言い方もできます。

ようするに、加害者に無理やり、
抑え込まれると、
怒りを表現できないですよね。

殴り返したりできない。
だってこどもだったのですから。

その時、抑圧した
怒りのエネルギーは膨大です。

ポジティブなものに変換したり、
余分なものは減らしたいですよね。

 

 

怒りが依存になる?

 

さらに、怒りが依存的になったりもします。
怒りを「利用して」人を
動かすようなこともできますよね。

怒鳴れば、多くの人は、
怖くなってその人に従ってします。

これは、都合がいいわけですよね。

脳内でも快感物質がでるし、
依存になってしまいます。

 

ホントに求めているものは、、、

根本的に怒りを鎮めることですよね。
怒りを解放すること、
って言った方がピンとくるかもしれない。

ソマティック(身体指向)のセラピーでは、
怒りをどのように解放していくのか?

 

 

ぽむ
ワンワン!コントロールできないし!ワンワン!吠えまくってやる~!

 

山口のぶき
開き直ったな~(笑)ぽむ~、怒っていいんだよ~。

 

 

 

カウンセリングで怒りを減らすメカニズム

 

怒りはどのような感情なのか?
悲しみ、恐怖、喜び、イライラ、
色々ありますが、

怒りは「外」に向いている感情。

 

他のほとんどの感情は
内側に向かっている。

喜びは、多少外にも向かっている
ような感じもしますが、、、

怒りはものすごいエネルギーで、
外に向かっています。

爆発する外に向かったエネルギーを、
内側に無理やり押し込めると、
どうなると思いますか?

ものすごい無理があるように感じませんか?

 

圧力なべのフタもかなりの力で
装着してますよね(笑)

想像してみてほしいのですが、、、
その膨大なエネルギーを毎日毎日、
抑圧していたとしたら、、、

虐待してくる親に、
こどもは逆らえないですよね。

本当は、「うるさいあっちいけ!」と
言い返したいところですが、
そんなことはできない。

その時に、体に負担だけれども、
怒りを「抑圧」する習慣が身に付きます。

 

 

ぽむ
僕もグッとガマンする時あるよ~。だって爆発してしまいそうだもん。

山口のぶき
そうだよね~。相手に危害を与えてしまうって思ったら、抑えちゃうよね。

 

 

健康的な怒りとは?

 

基本的に、怒りって健康的なもの。
ただトラウマや虐待などを
経験すると爆発したり、
抑圧したりしてしまいます。

さらには、怒りは
「厄介なもの」と扱われる。

例えば、本来こどもは
「これ嫌だ!」とイライラして、
怒りを表現してもいいわけですよね。

ただ、親に怒りのテーマがあったり、
子育てがいっぱいいっぱいだと、
「静かにしなさい!」と怒られる。

それが繰り返されると、こどもは

「あっ、こうやって言わない方がいいのね」
と学習してしまう。

 

 

そのまま大人になると、
恋人ができて、結婚して、
そのパートナーに、「こうされるといやだ」
という表現ができなくなる。

そうなると、、、
ずっと怒りを貯めるようになる。
でも溜まりに溜まったら、

「キレる」「爆発する」

という流れになることが
多いのではないでしょうか。

そして、キレてしまって、
あ~、キレてしまった、怒ってしまった。
となります。

そしてやっぱり「怒りはやっかいなもの」
と認識されていることが多い。

 

 

ぽむ
罪悪感もでるしね。

 

山口のぶき
そうそう、今日は調子いいね~(笑)

 

 

本来怒りは、健康的に表現するもの

 

嫌なことは嫌と。
断る時にも役立ちます。

自分を守ることにも役立ちます。
戦闘モードになって戦うことも
状況によっては必要ですよね。

ちょ~理不尽な相手には。

トラウマセラピーでは、
怒りを抑圧しているなら
少しずつ出していいんだよ~、
って進めていく。

さっき書いた「健康的な怒り」
について話すこともあります。

そして、ソマティックなセラピー
では「からだ」を使って
健康的な怒りを表現して
いいことを体験してもらいます。

例えば、手を前にだしてNOという
ジェスチャーをやってみる。
これだけでも、新しい
気づきになることもよくあります。

 

 

怒りを表現すること

 

NOって言ってもいいんだよ~。
怒りを表現してもいいんだよ~。

というのを体験してもらう。

その中でも効果的なのは、
ボディーブレードを使うやり方。

言葉では説明するのは、
とっても難しいので、動画をどうぞ。
怒りを前に向けて出していくワークです。

 

 

カウンセリングで溜め込んだ怒りを適量に発散する方法

 

 

7000回以上視聴頂いています。

ポイントは、適量に怒りを出す。
それと、前に出すということ。

ソマティックエクスペリエンスの
ピーターリバイン博士が提唱している
怒りを解放するワークになります。

まとめると、、、

怒りは、、、抑えすぎない!
爆発させ過ぎない!

「抑える or 爆発」

これはとっても両極端すぎます。

ちょうどいい感じで、「適量」
出していけるようになりたいですよね。

あなたは、怒りさんと、
どのようなお付き合いをしてますか?

 

 

ぽむ
お~い。のぶき~! おやつの時間忘れてる~!

 

山口のぶき
ぽむ~。そうそう、そうやって表現していいんだよ~。用意するね~。

 

ぽむ
健康的なイカリを表現したぜ! さすが僕! おやつは大事なのだ~(笑)