パーツ心理学とソマティックの相乗効果でトラウマを癒す

 

効果的なセラピーは
2つの以上の組み合わせが当たり前です。

そんな中、
この2つの組み合わせが、
非常に効果的というものがあります。

やっぱり、
「ソマティックなセラピー」が
大事です。

そして、もう一つが、
「パーツ心理学」なんです。

なぜこの2つなのか?
海外の有名な心理カウンセラーも
この2つをうまくブレンドしています。

事例も紹介しながらお伝えします。

 

どんなパーツ(自我状態)がいるのか?

 

パーツ心理学って
そもそも何って言われるかも
しれませんが、

まずは、どんなパーツがいるのか
例をあげていきますね。

怒りさん
カナシミさん

右さん
左さん

つぶし屋さん
破壊屋さん

胸の詰まった感覚さん
痛みさん

チャイルド
真面目さん

天然さん
リラックスさん

何十とあります。

すべてパーツさんです。

 

 

なぜパーツ心理学が注目されてきたのか?

 

トラウマセラピーで効果があると
わかってきたからです。

それは、人格的な解離にはじまり、
様々なパーツさんや自我状態が
存在するからですね。

そして、
行き詰るケースは
ほとんどが、

この「パーツ」を無視しているから。

 

 

支援者が、無視していると、
パーツさんは思っているんです、、、

あ~、無視されてる、、、って(笑)

海外でも、
パーツ心理学の色々なセラピーがあります。

今までの
どのセラピーをみても

パーツの要素を含んでいたりもします。

フロイトもそうだし、
ユングも
ゲシュタルトも
交流分析も
サティアの家族療法も。

最近のところで言うと、

「自我状態療法」
ego state therapy ですね。

内的家族システム療法
internal family system therapy

もありますよね。

 

 

ソマティックとパーツ心理学を組み合わせる

 

海外のながれは、
「ソマティックなセラピー」

それと

「パーツ心理学」
というのがよくあります。

要するに、体のアプローチと
パーツなどが抱える感情の両方を
大事にしていくということ。

 

 

具体的には、
ソマティックな世界では
第一人者の
マギーフィリップス先生。

特に「痛み」の分野と
「ソマティック」の分野で。

その先生が打ち出した
セラピーの名前、、、

Somatic Ego-State Therapy(SEST)

直訳すると、、、
「ソマティック自我状態セラピー」

すでに商標登録もされてるし(笑)

名前が語ってますよね。
「ソマティック」と「自我状態」

なので、トレンドは
「ソマティック」と「パーツ心理」

もちろん、先生だけではないです。
その他の海外の先生たちも。

例えば、
「センソリ―モーター心理療法」を
やりながら、

「内的家族システム療法」をやる。

これも、
ソマティックとパーツなのです。

これは、
自然な流れだと思います。

そりゃ、両方必要ですよね。
トラウマセラピーするならなおさら
パーツさんへのアプローチ必要です。

私も日本に帰ってきて
8年経ちましたが、

その頃から、
ソマティックな関わりを

しながら、、、
自然とパーツ心理学を
セッションでブレンドしはじめていました。

意識的にそうした部分も
ありましたが、、、

必然、自然でした。

クライアントさんとセッションをすると
パーツさんが訴えているのです。

パーツさんが無視するな〜!
ていうのをひしひしと
感じていたんです。

 

 

ソマティックとパーツ心理をブレンドしたセッション

 

じゃあ、その2つが
ブレンドしたセッションは
どのようなものなのか?

とても厳しい親の元で育った
あるクライアントさんとのセッション。

 

人と話すときに頭が混乱したり、
固まってしまう傾向がある。

その時のことを
イメージしてもらうと、、、

体がこわばってくる。
こわばりさんと話していく。

もう「こわばりさん」と
何回も話しています。

改めて共感したり、
体を固めて
守ってきたことを再確認。

今、この瞬間
固まっていることも認める。

「そのままでいいよ〜」

そうしていくと、手の先が
少しずつ「動かせる感覚」になる。

そのまま寄り添っていると、、、
腕で、「あっちにいけ」
というような動きが出てくる。

 

 

それを何度か
ゆっくり繰り返してると、、、

熱くなってきたり
ため息がたくさん
出てくる、、、

過去に出来なかったことを
やる作業ですね。

後からわかったことですが
「攻撃的なパーツさん」が出てきて、
守ってくれた訳です。

その後も
色々あったのですが、、、

固まって守ってきたパーツさん、、、

それと攻撃性で守ってきた
パーツさん、、、

クライアントさんと
私で振り返りました。

2つのパーツさんは
やり方は違うけど

同じ目的(守る)なのだと。

さらには、
攻撃性のパーツさんと
固まるパーツさんを

イメージしてもらいました。

今まではその2人があまり
交流することはなく、

どちらかと言うと
仲良くなかった(笑)

そりゃ、そうですよね。
「固まる」のと
「動く」ですから。

真逆です。

でもイメージの中で
ぼんやりとだけど、、、

少し仲良く話している
感じが出てきました。

なんかとても微笑ましいですよね。

このような
セッションはよくあります。

 

 

ソマティックなセラピーだけでは不十分?

 

ソマティックだけなら
体の部分を解放して
少し楽になると思います。

ただ、パーツさんと
一緒にやることで、

より深まります。

パーツさんが
味方してくれるので

効果的です。

このような
「ソマティック」と
「パーツ心理学」、、、

ブレンドしたものを
提供してみたいと思いませんか?

それには
じっくり学ぶ必要があります。

こうすればいい、という
「ノウハウ」だけでは
難しいです。

事例や理論も
大事になってきます。

 

 

もう一つのセッションの例

 

もう、30セッション以上
やっているクライアントさんで、
リソースの構築もできているし、

覚醒レベル(過覚醒や解離)
も落ち着いている状態。

体の感覚にも
マインドフルな状態で
しっかり意識を向けられる方です。

セッションは、
近況からはじまって、、、

奥さんに色々言われる時の
感覚が、母親に責められた時に

似ているというテーマでやっていきました。

 

ソマティックなアプローチ

リソースを少しやって、
ただ、体に意識を向けていきました。

そうすると、横を向きたくなったり、
体をねじりたくなったり、

私は、ただただ、
それに寄り添っていきました。

そうすると、
腕の動きが出てきて、
何かをブロックしてるような

自分を守っているような
動きになりました。

要するに、これは、
母親に詰め寄られた時、
はたかれた時に、

できなかった行動ですね。
これが、「ソマティック」な部分ですね。

 

パーツへのアプローチ

その動きを繰り返していると、、、

母親がどんどんイメージの中で
小さくなっていきました。
少女の様にかわいらしく。

手を動かすのが出ている時、
怖がっている「少年」
要するに、固まっているパートさんの
イメージも出てきていました。

山口は、腕の動きも促しながら、

そのパートに少しずつ
語っていきました。

「そうそう、動きたいように動いていいよ~」
「こわかったよね~」

というようなことを色々伝えました。
この辺も「パーツ」へのアプローチですね。

ある程度動きが止まってくると、
クライアントさんは、
解放された感覚があると
伝えてくれました。

そこにもひたりながら、
今度は、イメージの中で、

少年がしょぼんとしていたので、
クライアントさんと山口で
声をかけて、関わっていきました。

その少年と
小さくなったお母さんが

公園にいる場面になりました。

 

イメージへのアプローチ

山口は直感的に、
クライアントさんに
提案しました。

その小さなお母さんに
少年に「ごめんね」って
言ってもらうのはどうでしょうか?

「大人」のクライアントさんが

その母にそれをお願いする、、、

「ごめんね」

そうすると、その少年は、
笑顔になって、

昔から大事にしていた
おもちゃで、
小さいお母さんと、

「いっしょに」

あきるまで遊びました。

 

 

この「いっしょに」というのが
social engagementですね。
ポリ理論の、、、

と、いうような

セッションでした。
その後は、体に
さらなる心地よさが広がって、、、

それを充分味わってもらいました。

 

相乗効果

このセッションは、

「ソマティック」な介入と
「パーツ」へのアプローチが

組み合わさった、
セッションです。

ソマティックなレベルだけでは
十分ではないことがほとんどです。

イメージの中で、少年の感情に寄り添う、
「癒していく」だけのワークだけでも
十分ではない。

 

2つが組み合わさることで、
相乗効果が実感できます。

いや~、
少年と少女が
いっしょに遊んでいるシーンを
山口も感じていたのですが、

とっても懐かしい感じで、
ここちよかったです。

 

 

パーツ心理学を今すぐ学ぶには

 

パーツ心理学の
オンライン講座
今すぐにでも始められます。

 

参加された方々の
想いをお伝えします。

 

「毎日の心理カウンセリングに役立てたい」

 

「ソマティックセラピーと
催眠や自我状態療法が、深く関係していると
最近、実感していたところでした。」

 

「ゲシュタルトを学んできたので、
パーツ心理学に興味がありました。」

 

「解離傾向にあるクライントさんとの
セッションで苦労することが多くて、
何かヒントを学べればと思い参加しました。」

解離状態にあるクライントさんには、
行き詰ることが多いですよね。
ある意味、解離していることで
保てている、「守ってくているパーツ」
なんだ、という理解も大事ですよね。

 

「深く傷ついた人たちには、ソマティックな
対応だけではなく、トラウマから派生してくる
いろいろな感情レベルの問題の対処が必要と思っていたので。」

身体レベルだけで、
やるセッションもあります。

時にパーツにアプローチしながら
感情レベルのことを癒していくこと、
大事ですよね。
両方同時にやることも大事ですよね。

 

「自分自身の回復、成長のために参加しました。」

支援者向けですが、
知識を得たり、ワークなどを通じて、
自己探求のきっかけになると思います。

 

⬇︎   ⬇︎

そのオンライン講座はこちらより

 

 

 

ぽむ
ああ、あのクライアントさんだね。

 

山口のぶき
ぽむにも活躍してもらったね〜。

 

ぽむ
そうだよ。また会いたいよ〜。