心理教育を効果的にする8つのポイント

 

 

心理教育と聞くと「地味」な印象がありますよね。

でも、心理カウンセラーにとって、効果的なセッションをするのに心理教育はとても大事です。

8つの大事なポイントをおさえていきましょう。

最後に、私が新米カウンセラー時代に戻ったら、こんな練習をするというのをお伝えします。

 

 

心理教育をカウンセリングでやる意味は「共通認識」

 

心理教育をやる目的の大事な1つは、共通認識のためです。

英語的にいうと「On the same page」です。直訳すると「同じページにいる」という意味です。共通認識という意味です。

学校の先生が言いますよね。「じゃあ、教科書の45ページをひらいて〜」というように。

その時、生徒が間違って89ページひらいてたら、、、先生の授業がわかりません(笑)

 

 

セラピーでも同じで「同じページを開いているから」一緒に進めていける。

例えば、支援者が「からだ」とか「ソマティック」という言葉を何となく使いますよね。

クライアントは「体に触れられるの?」そんな印象を持っている方もおられるということです。

そして体と聞くと「苦手なもの」「よくわからないもの」そのようなこともよくあります。

この辺を、支援者とクライアントで「同じページにいる」ためにも心理教育という対話が必須なのです。

 

 

トラウマセラピーであればなおさら心理教育が必要

 

トラウマを解消するセラピーは特に心理教育を意識する必要があります。

まず、多くのクライアントさんに「怖い」というのがあります。共通理解なしに進められると怖いです。説明が少ないと怖いです。

ソマティックなアプローチでトラウマを解消するのは、通常のカウンセリングとは違う。

言うなれば、「普通のカウンセリング」と「病院の治療」の間くらいのものだと思います。

医療的な治療を受ける時、まともな医者ならしっかり説明してくれますよね。

原因、治療法、リスク、他の患者の事例、、、というように。何の説明もなしに、麻酔してお腹切らないですよね(笑)

だからそこ、トラウマセラピーは心理教育という説明や理解が必要なのです。

 

 

ノーマライズされる

 

心理教育をしっかりするとノーマライズ(普遍化)されるのです。

自然な反応と思えることが大事なのです。

例えば、自傷行為、自殺願望、うつ、強い不安、恐怖、不眠、、、、、

全ての「生きづらさ」はトラウマ経験したことを考えれば自然な反応なのです。

熱いものを触ったら、火傷する。そういうことと同じ。目に見えない精神的なことだからわかりにくいだけです。

腐ったものを食べたら、お腹痛くなる。その時に、なぜ私はお腹が痛いのか? 自分が悪いのか?

なんてならないですよね。「あ゛〜あれ食べたからかぁ〜」ってなるだけですよね(笑)

自然な反応と知ることで楽になる部分はあります。

 

 

トラウマからくる過覚醒、解離、シャットダウンという覚醒レベル

 

センソリーモーター心理療法などで有名なジャニナ – フィシャー先生が言った。

「ハイとロウ、いわゆるアップダウンはトラウマサバイバーによりあります。」

「過覚醒やシャットダウンという状態になぜなるのか? その辺をしっかり心理教育すると、それが自然なことと理解できるのです。」

と先生は強調されていました。

だから、がーっとテンション上がって、頭が覚醒してもいいんです。自然な反応です!

 

 

シャットダウンして、何も考えられません。これも自然な反応なのです!

「そうであってはダメ」というのが、よりしんどくさせてることもありますよね。

もちろんそのような神経レベルのアップダウンを落ち着かせていくことが、セラピーの1つの目的ですよね。

 

 

トラウマ解消にはソマティックなワーク

 

ソマティックなアプローチでトラウマを解消するには、何らかのワークが必要になります。

例えば、体の感覚に意識を向けること、目線を変えてみること、呼吸を変えてみること、動いてみること、などなど沢山ありますよね。

そのようなワークをなぜ今提案するのか? その説明が必要です。

ただ、グラウンディングしてみましょう、と言われても戸惑いますよね。

 

例えば、頭でグルグル色々考えてしまう傾向が強いとする。

なぜそのようなことが、トラウマを経験すると出てくるのか? ある程度の推測をお伝えするのです。

そして、そのような状態になぜグラウンディングが効くのか? それもしっかり解説する。

そのような「御膳立て」があってはじめて、一緒にワークを体験してもらえる。

「御膳立て」は意外にも大事ですし、経験やクリエイティブさも必要となるものです。

なので、まずはしっかり説明する、という基本からできるように身につけていきましょう。

 

 

心理教育をカウンセリングで失敗しないために

 

しっかり説明することは大事です。

でも、当たり前のことですが、決めつけは避けましょう。

新米カウンセラーもそうですが、ある程度ベテランになってきても注意が必要です。

ある程度、経験を積んでくると、原因これだな、対応これだな、って見えてくる。

でもその「決めつけ」がクライアントを苦しめる。

クライアントと一緒に対話するような感じで心理教育を進めましょう。

 

 

クライアントに合わせた言語で心理教育をする

 

クライアントが理解しやすい言葉で、心理教育をする必要があります。

それには、クライアントがどのような価値観を持っているのか?

どのような内的世界を生きているのか?

もっというと、どのような言語世界を持っているのか?

 

 

その辺が大事になると思っています。

もちろん、一般的に誰にでもわかりやすい言葉で伝えるというのは基本として必要だと思います。

ただ、クライアントの「言語世界」はどうなっているのか? その辺がより効果的な臨床につながると思います。

 

 

〇〇説明できますか?

 

もっと基本的なところからいくと、しっかり説明できる知識が必要ですよね。

例えば、見捨てられ不安。

その推測される原因を5分で説明する。

その改善方法について10分で伝える。

過去の同じようなクライアントさんの回復した例を話す。

 

もっと簡単なところで言うと、なぜ体なのか? トラウマにあうとどうなるのか? 今抱えている症状はなぜ起こっているのか?

〇〇療法とは? 〇〇療法を使う理由は?

カウンセリングのプロセスの流れを説明するのも大事です。

あげればキリがありませんが、まずは説明できるようにしましょう。

それが基本として、それからより効果的な対話、より効果的な伝え方、タイミング、量、、、が育ってくる。

カウンセラーって大人しく聞いているだけでは成り立たないです。しっかり伝えることも同じくらい大事です。

 

 

心理カウンセラーとして成功するための私からの提案とは?

 

まだ経験が浅いカウンセラーは、特に心理教育のやり方を学ぶ必要があります。

では、どうやって学べばいいのか? ってなりまよね。

私が臨床1年目、2年目に戻ったら、、、ということで提案しますね。

 

クライアントさんが抱えている多くの悩みありますよね。

それを1つ選んで(例えば、過食)その原因や対応法を自分で声に出して、ぶつぶつ言ってみるということです。

やってみて、詰まったり、説明できないということは、クライアントの前でも同じことになります。

何となく傾聴して、説明不足でカウンセリングを進めてしまいます。

プレゼンの練習みたいなものですね。一人で壁に向かってブツブツ言ってリハーサルしますよね。

えっ、してない? 大事なプレゼンの前はした方がいいですよ(笑)

そんな地道な努力をやり続けることが、よりよい支援者になるプロセスだと思います。