エビデンス ベースド プラクティスの利点と問題点を解説

 

あなたが提供しているセラピー、、、あなたが受けているセラピー、、、

エビデンスに基づいたセラピーですか???

要するに、そのセラピーの効果を、研究で検証されて論文で承認されたものですか?

北米でも、臨床心理系のセミナーにいくと、結構前から、そんな話になったりしていました。

この記事では、わかりやすいから進めていきますね。そして、エビデンス ベースドの利点。そして問題点をおさらいします。

そして最後に、私が考える本当のエビデンスとは? 効果的なセラピーをするには? をお伝えします。

 

エビデンスベースのセラピーがなぜ大事なのか?

 

最近では、日本でも「〇〇は、エビデンスベースなの?」 みたいな会話も、ちらほら聞くようになりました。

まず、英語でややこしいので、明確にしておくと、、、

エビデンス ベースド セラピー

証拠に   基づいた セラピー

Baseに ed がついて based (ベースド)ということです。まあ英語はさておき(笑)

 

効果があるセラピーかを研究したり、こだわることは、とても大事だと思っています。

お金と時間という対価をもらっているので、できる限り、効果的なものを提供するのは当たり前のことです。

さらに、クライアントさんの人生がかかっていると言っても言い過ぎではありません。

効果的でもなく、全くズレたものを提供したら、クライアントさんの人生を大きく狂わせる場合もあるのです。

しかし、「効果的なのか?」を証明するのに様々な問題点もあるのです。

問題点は後でしっかり検証しますね。

 

 

例からエビデンスに基づいたセラピーを考える

 

 

最近、トラウマを解放するのに、ソマティックなセラピーが大事だと言われている。

ソマティックなセラピーの1つである、「ソマティック エクスペリエンス(SE)」

SEはエビデンスベースドのセラピーなのでしょうか?

私の知っている限りでは、効果検証された海外の論文がいくつかある程度。

本来、そのセラピーがエビデンスに基づいたものなのか? というのは、何十、何百という研究で検証される必要がある。

それをまとめたメタ分析の研究が必要なのです。しかも、問題は深まるばかり。

例えば、SEはどんなトラウマにも効果的なのか? どんなクライアントにも効果的なのか? 海外で効果があっても、日本ではどうなのか?

謎は深まるばかり(笑)

別に、SEがどうだ、、、そういう話ではないのです。ソマティックなセラピー、SEでも、ハコミでも、ゲシュタルトでも、どれもそんなに検証されていません。

感覚的に、現場で効果があると実感してるから、みんな使っているだけのことです。

現場ではそうなのですが、しっかり研究で、提供するものが本当に効果的かどうか? そこを、しっかり検証しましょう、ということ。

 

 

エビデンス ベースド セラピーを研究する利点

 

 

1 特定のセラピーのメソッドを深く研究できる

エビデンスに基づいたセラピーの研究と言われて、まずどんな印象を受けますか?

多分ですが、ある特定のセラピーの効果測定をする。介入したグループとそうでないグループをランダムに分けて、、、違いを、、、そんなイメージですよね。

でも、特定のセラピーの研究って、実はもっと色々あるのです。

例えば、エスノグラフィックリサーチでは、研究者が実際の現場に出向いて観察し研究するのです。

ケーススタディーでは、1つの事例を詳しく研究します。

プロセスリサーチでは、ものごとの現象のプロセスを細かく観察します。

メタ分析では、多くの研究の成果をまとめたりします。

というよいうに、ただ効果を測って、「これは、効果ありました。これは、そうでもなかったです。」というだけのことでもないのです(笑)

特定のメソッドを様々な角度から研究して、その業界の発展に繋がったりもしているのです。

今まさに、あなたが読んでいるこの記事、いくつかの海外の論文を参考に書かれています。そのように、研究や論文は地味ですが、多くの研究者が、この業界に貢献しているのです。

 

2 効果にこだわる

効果にこだわるという傾向は、この業界にもっと必要です。

海外では、そのようになってきてもいます。日本では、まだまだ無法地帯といますか、無茶苦茶なことを言っている人もいます。

事例の発表会でも、シンプルに数ヶ月や最低でも1年以内とかで解放できそうなケースでも、8年の臨床のプロセスを語っておられたり。

しかも自信満々に(笑)

そして、みんなで「先生、素晴らしい事例発表でした」というように。先生の分析がとても興味深かったようです。

それはそうなのかもしれないけど、必要以上に時間をかけすぎていることに何とも思っていない所がイタイのです。

普通、恥ずかしくて、こんな内容を発表できません。発表したとしても「なぜ8年もかかってしまったのか?」という改善点を探るためならわかります。

毒舌この辺にしておきます(笑) だから日本でも、業界全体が効果に関してもっと敏感になっていってほしいと願っています。

 

 

エビデンス ベースド プラクティスを心理カウンセリングに応用する難しさ

 

 

1 その他の要因が多すぎる

あるセラピーが効果があるのか? それを測定するのに「その他の要因」がどうしても切り離せないの部分があるのです。

Aの液体にBを混ぜるのと、そうでないのを比べる、というようにいかないのです。

だって、実際のクライアントさんは、日常生活で色々なことが起こりますよね。

それを全部ないことにはできないのです。

ある程度コントロールして、その他の要因を排除するようにもやっているつもりなのだと思いますが、、、とにかく言いたいことは、人生は複雑なのです(笑)

 

2 問題の症状 VS 人生の質

エビデンスに基づいたセラピーを研究する時、ある特定の問題や症状にだけフォーカスします。

例えば、「うつ」にフォーカスするのです。それを数値化したりもします。

〇〇メソッドをやったら、うつはどうなったのか? ということですよね。

でもカウンセリングを通じて、もっと広い意味の「人生の質」をあげていくことも大事なのです。

例えば、うつが減ることは、いいことですよね。でも、それ以外のことが沢山あるのです。「うつだけ減れば幸せなのか?」と言うと、そうでもない。

この辺が心理学や臨床心理学のreductionism(還元主義)的な弱さですよね。特定の現象を小さな単位にして、測定するというやり方は限界があります。

 

3 〇〇をクライアントにするマニュアル!?

効果を測定するには、特定のセラピーをマニュアル化して、それをクライアントにする、ということ。

マニュアルにしやすい認知行動療法などが、どんどん効果測定されていきます。。

だから、CBTは〇〇に効果がある、という研究が山ほどあります。でもそれと同時に全く効果がないという結果もあるのです。

最終的には、いくつかのセラピーのメソッドを比べても、同じ効果という研究結果もあります。

もう特定のメソッドがどうとか、関係なくなってきたようにも思います。

だから流れは、以下のようになっていくのです。

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セラピストとクライアントの関係性を大事に

 

マニュアルを作成して、クライアントに「やるもの」という傾向から、「関係性も大事だよね」となってきたのです。

だから、あるセラピーの効果の測定ばかりではなく、どのようにクライアントと関係を構築していけるのか?

信頼関係を構築するには何が必要なのか? そのプロセスは? どんなありようが求められるのか? そんな研究にもなってきています。

何のメソッドを使うか? それも大事ですし、それ以上に、どうやってクライアントとコラボしていくか? ということが大事なのです。

 

 

私が考えるエビデンス ベースド セラピーとは?

 

 

まず、大前提として、一つのセラピーのメソッドだけで「現場のカウンセリングは絶対にうまくいかない」というのがあります。

そんな複数のメソッドを使った時に、効果のほどをどのように検証するのでしょうか?

クライアントさんの状態も一人一人違いますよね。効果を測定するには限界があるのです。

 

さて、ここからは、私が考えるエビデンスに基づいたセラピーとは?

結論から言うと、一人一人のクライアントさんと、何が効果的なのかを実験するということです。

上記の写真のように、「一緒にあれやこれや言いながらクッキング〜」ってことです(笑)

あまりピンとこないですよね。

以下のことをクライアントとセラピストで、一緒にやっていくということです。簡単に書いていきますね。

 

一緒に、お互いの持ち物を把握する。

それぞれの強み(リソース)や弱みを確認し合うのです。クライアントの強みは何なのか? 改善したい辛い部分はどこなのか?

カウンセラー自身の強みは、使えるメソッドであったり、人間性であったり。弱い部分もさらけだすのです。

 

一緒に、仮説を立てる。

過去の試行錯誤も参考にしながら、どんなことをやっていけばいいのか、仮説を立てるのです。

 

一緒に、実験する。

色々ワークしたり、実践したり、試してみるということです。

 

一緒に、結果を検証する。

日常生活で実践してもらって、どうだったのかを報告してもらって、一緒に考える。

 

一緒に、過程を観察する。

そんなプロセスを共にしていくのです。仮説、実験、結果の検証をするのです。そうするとパターンが見えてくるのです。より効果的な関わりになってくるのです。

 

このようなことが、エビデンスに基づいたセラピーなのではないだろうか。

クライアントそれぞれみんな生きてきた環境も違うし、セラピストも色々いる。そんなユニークな2人で、即興で作っていくのがカウンセリング。

そりゃあ、毎回ユニークで色々あるわね(笑)

そんな現場の試行錯誤を毎日毎日、何年も、何十年もやっていくと、ふと原理原則的なものに気づくのかもしれませんね。

そんな原理原則大事にしたセラピーをやり続けるのが、本当の効果的なセラピーなのかもと思っています。

 

別に、全ての効果検証をした研究を否定しているのではないですよ。

全て必要だと思います。このように考えてみてはいかがでしょうか? というお話なのです。

 

 

 

 

 

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計7本の動画

◉ 見捨てられ不安を改善する

◉ フラバや完璧主義を減らす

◉ 恥や自責を減らす

◉ チャイルドワークを効果的に

◉ トラウマセラピーの原理原則

 

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