ソマティック心理学という身体にアプローチする方法をかじっていると、
クライアントの恥の対応にも、身体にアプローチでしょ! ってなりますよね。
でもその前にやることがあります。
恥を解放させるのに、大事なポイントをお伝えしていきますね。
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ポリヴェーガル理論で有名なポージェズ博士が言う
博士は言います「恥の臨床の場合、特に、心理教育が大事だよ」
博士は身体に働きかけるアプローチを、けっこう強調されます。
こんな呼吸しよ、みたいなのが多いです。
そんな博士が言うくらいだからよっぽど大事なのでしょう。
要するに、対人支援者として、恥について、ノートなしに30分くらいの講義ができるのか?
そんな視点で考えてもらえばいいかと。
ちょっと厳しく聞こえるかもです。
なぜ心理教育という説明が必要なのか?
クライアントは、恥とかシェイムとか知らないのです。
だから支援者側が説明する必要があるのです。
博士はそう言いたかったに違いない(笑)
今までの現場の臨床でも、恥やシェイムってほとんど聞きません。
ごく稀に、私のブログやメルマガをしっかり読んでいて、恥(シェイム)って言われる方はおられます(笑)
それに、恥の感情って掴みにくい、というか、わかりにくいのです。
だから支援者が説明するのです。
もうちょっと続けますね。恥の心理教育。例えば、ポリヴェーガル理論と恥の関係を説明するとします。
これだけで30分とかになりそう。
今からお伝えすること、、、たぶん知らない人多いと思います。だからこそ、貴重な情報なのです。
恥とポリヴェーガル理論の関係を紐解く
恥は、交感神経から、イッキに、シャットダウンします!
わかりやすく言うと、顔が真っ赤に「恥ずかし〜」ってなる。交感神経ね。
そこからイッキに「感じたくない!」「無理〜!」「下向く!」背側のシャットダウンです。
という傾向もある、そう知っておくといいですよね。
交感神経とシャットダウンを繰り返すパターンなんかもあります。
これらは一例ですが、心理教育をしっかりさせて頂くと、1回のセッションで恥が、けっこう軽くなる時があります。
そして、より深い身体へのアクセスが可能になったりします。
心理教育が恥の対応でまず大事。もう一つ大事なポイントを今からお伝えしますね。
あるトラウマセラピストの対応策(恥の臨床)
あるトラウマセラピストがこう言うんです。
それがとっても印象深いんです。
こう始まります。
自己批判、自己否定なども含めた、クライアントの恥ありますよね。
それをじっくり、じ〜っくり観察してみましょう。よ〜く観察してみましょう。
そうすると、あるものが見えてくる! らしいのです。そのあるものとは?
よ〜く観ると、、、茶色い紙、みたいなものです。
封筒なのです。恥を観察していくと見えてくるのが、封筒!?
そのトラウマセラピストは続けます。
「そうです、封筒です」
もっと、よく見てください。
封筒の宛先は、、、〇〇県〇〇市〇〇町、、、送り先は、、、なんか見覚えあるぞ?
加害者なのです!
クライアントの毒親なのです!
恥を観察していくと、加害者へ送る、返信用の封筒がみつかる
そして、その封筒に入れるのです。
あなたの恥を。クライアントさんの恥を。
えっ? 恥が大きくて封筒に入らない?
段ボールに入れて送りましょう!(笑)
何箱でもいいじゃないですか。1回で送れなかったら、小分けにして何回も送りましょう。
苦しくて、吐き気がして、しんどくなる恥。
そんな恥はあなたのものではないのです!
加害者のものです。加害者がなすりつけてきたモノです。
みんなで送り返しましょう。もちろん、着払いで!(笑)
加害者をビビらせましょう。
俺の恥が返ってきた〜! てね(笑)
このような比喩を実際に使うかどうかは、状況によってです。
ポイントは、これに関して心理教育しましょう、ということです。
あるトラウマセラピストの戦略でした。
あ、オフィスPomuの、山口さんです(笑)
よりもっと大事な対応法を最後にお伝えしますね。
現場のトラウマセラピーで行き着く先は恥(シェイム)
行き着く先は、恥なのです。
行き着く先は、怒り? なんて聞かないですよね(笑)
問題の根っこにたどり着いたら、不安だった? みたいなのもない(笑)
恥なのです。なんとなく臨床をやっていたら、自然に恥に辿り着いた! そんなことはないです(笑)
恥のことを意識して、ある意味、戦略的にやらないと、たどり着かない。
なんとなく旅していても、山口さんが住む、神戸には辿り着かない(笑)
背景には恥、具体例
もうちょっと具体例をあげますね。
現場でよくあります。
怒りが抑えられない、、、背景には恥、ということが多い。
対人恐怖、対人距離感、で悩んでいる。背景に恥がある、可能性が大。
うつです。フリーズしている。シャットダウン状態。恥と関係している、ことが多い。
過覚醒、完璧主義、不安、強迫、背景に、、、もう言わなくてもいいですよね。
トラウマ、虐待、性虐待、愛着障害的なこと、背景には恥が絡んでる。
日本で恥を学ぶ研修がない!?
そんな大事なテーマである恥。
でも、私の知る限り日本には恥のことを学べる研修がない。
動画セミナーがない。だから作ったのでした。
受けが悪いとわかっていてもです。
海外には、恥とトラウマを、メインに研究、研修やってる人もいるくらいです。
最近のオンライン講座でも、トラウマ症状をである、フリーズ、解離、などを対応する、みたいな内容で開催されていたのですが、、、
5つのテーマのうち、1つは、恥でした。
つかみどころがないのが恥
恥って、、、なんかつかみどころがないという印象を持っておられますか?
わかっているようで、わかっていないイメージですか?
恥ってそんな感じなのです。クライアントさんも自分の恥に関してそう思ってたりします。
だからこそ、支援者であるあなたに、恥の対応法を知ってほしいのです。
あなたに「率先して」学んでほしいのです。
恥の臨床で一番大事な対応方法とは?
恥の対応で一番大事なことは何だと思いますか?
それは、「恥に対応する」というヘンテコりんな答え(笑)
説明しますね。
まず、支援者のあなたの恥、解放されていますか?
解放されてないと、どうなると思いますか?
そもそも恥という言葉もセッションで出てこない。
さらに、クライアントが自分の恥に近づこうとすると、、、
支援者が、、、なんと!!!
そうさせないように話をすり替えたりします。
自分の恥が解放されてないから、クライアントが恥に近づくと怖いわけです。
これを無意識にやっているのです。
昔、私もやっていました。
この辺はセッションをテープに
録画して、スーパーバイズを受けないと、気づくことは難しいかと思います。
無意識に恥をスルーしっちゃってるから。
海外のソマティックセラピストたちもそう警告していました。
ここまで読んで、こう思ったかもしれません。
私の恥って何? 私の恥って解放されてるの?
そんな疑問が出てきたかもしれません。
おそらく、そういう質問が出てくるということは、恥を探求したことがないのだと思います。
どれくらい解放すべき恥が自分の中にあるのか、、、
それは人それぞれですよね。
自分を否定された体験がどれだけあったのか? 育った家庭環境とか。
自分のそういう恥の体験を、自由に人に話せるのか?
というのも1つの目安になりそうです。
話した方がいいという意味ではないですよ。
私なんて中学の時、、、
教室でおしっこ漏らした経験があります。
体育の先生が怖すぎて「トイレに行っていいですか?」って言えなかったんです。
おしっこを我慢してたんです。限界まで。
だから漏らした時、どうなるか、わかりますよね(笑)
すいません。お食事中だったら。
な〜んて失態を、暴露しても何とも思いません。
そこはもう解放済み。と言いながら、あとで、後悔したりして。
だって、このブログ読んでる人、月間アクセス何万人だった(笑)
まあ、生きていれば、色々ありますわ(^^)/
恥を全て解放しようとしなくてもいいと思います。
ある程度でいい。少しずつでいい。
恥のオンライン講座、対応法を学ぶだけでなく、
あなたの恥を少しだけ解放する機会にしてみませんか?
恥と他の感情との関係とは?
恥と姿勢の関係とは?
恥のスペクトラム?
恥の本当の意味とは?
毒恥とは?
自己批判を減らす方法とは?
などなど、、、
30分の恥の講義ではなく、3時間くらい説明できるようになる内容かと。
ま、無理はしないでくださいね。
本当に参加したいと思った人にだけ、
届けたいと思っています。
オンライン講座はこちらより
⬇︎
https://www.pomua.info/shameonline/