この記事を書いた人 

山口修喜(Nobuki Yamaguchi)

北米に17年間住み、カナダ、ブリティッシュコロンビア州の公認臨床心理カウンセラーとして7年間働く。

帰国して、海外の最新トラウマセラピーを支援者に講座で伝え続けている。

 

ぽむ
おしえてほしい~! むずかしい?

 

山口のぶき
ぽむ~。学ぶ気まんまんだね(笑) 細かいことまで説明すれば、複雑。でも大事なポイントをわかりやすく伝えるね~。

 

ぽむ
Nobuki~ たのんだよ~。

 

心理カウンセリングをする上で
欠かせないのがこの理論です。

特にトラウマ症状、PTSD症状が
ある場合、この理論を元に
心理セラピーをする必要があります。

海外のワークショップや
トレーニングに参加すると
必ずと言っていいほど、出て来ます。

「ポリヴェーガル理論から〇〇を考察する」
みたいに。

わかりやすく解説していきますね。

 

ポリヴェーガル理論とは?

 

この理論は、トラウマセラピーを
するにあたって、欠かせない理論です。

欠かせない。ホントに。
業界で革命を起こした理論です。

トラウマを扱う支援者であれば
知らいないと、やばいです。

カテーテルって何?って言ってる
外科医がいたとしたら、
逃げた方がいい(笑)

包丁を使えない料理人だったら、、、
話にならない(笑)

とにかく大事なのです。

 

 

なぜわかりづらいのか?

 

最近は、日本でも検索すれば、
少しずつこの理論について
書かれたページが出始めてきていますが、

まぁ、とっても難しく書かれています(笑)

なぜ難しく書かれているかと言えば、
書いている方が
あまり実践してないというのもあるかもしれません。

 

 

さらに、元々この理論を発案した方が研究者。
その原文はとても難しい。

その神経学的背景、
脳生理学的背景、

ちゃんと語れば、
複雑な部分が多いです。

私は、この理論を学んで、
実践して、研究して、15年以上になります。

ほぼ毎日の臨床で、
この理論が頭の中にある状態です。

実践する中で、
何が大事なのかが明確になってきています。

なので、わかりやすく、
実践的にお伝えできたらな、
と思います。

ただ理論を学問的に探求したい人は
研究者でいいですよね。

この理論を、実践的に使ってこそ
はじめて意味が出てくると思っています。

 

ポリヴェーガル理論の意味と提唱者

 

英語では、polyvagal theory。
polyとは複数、 vagalは迷走神経のこと。

多重迷走神経理論とも言われています。

ポリヴェーガルとカタカナ表記されています。
「ヴェ」ってタイプしにくい(笑)

ポリベーガルでもいいような気もしますが。

提唱した人は、Steven Porges博士。
このおっちゃん ↓ 失礼(笑) この博士。

 

おっちゃん、と言ってしまいましたが、
本当は、めっちゃ尊敬しています。

この人を中心に、
展開してきたポリヴェーガル理論や
ソマティック心理学がなかったら、
効果的なセラピーはできなかった。

本当に感謝しています。

多くの海外のセラピストたちも
博士に受けた恩恵は、計り知れないと
言っています。

博士は、もともとトラウマ業界に貢献したい
と思っていたわけではないと思います。

研究をしていくことで
この理論にたどり着いたようです。

最近では、博士はよく、
海外のオンラインセミナーで見かけます。
もうトラウマセラピストの仲間入りです。

 

 

要は、覚醒レベルなのです

 

難しそうと思うかもしれませんが、
簡単に言うと、
日常生活で私たちの覚醒レベル
変化している、ということ。

朝起きてボーっとしていて、
朝ご飯を食べるとちょっと
覚醒レベルがあがります。

家を出て、会社に出勤するために
満員電車に乗ると、

さらに覚醒レベルはあがりますよね。

 

 

会社で上司に嫌なことを言われて、
イライラしたらさらに上がる。

お昼ご飯を食べた後は眠くなって
覚醒レベルは下がってきます。

というように、、、

覚醒レベルを一定で保っている時もありますが、
1日において変化し続けていますよね。

この覚醒レベルがトラウマ回復のカギとなる、
というようになってきました。

一般的にカウンセリングでは、
感情によりそいますよね。
怒りとか、イライラとか、悲しみとか、

それも大事だけど、ここでは、
「覚醒レベルによりそう」

ということをまず理解してみましょう。

 

そして、トラウマや虐待を経験すると
この覚醒レベルが
上がったり、下がったりして
大きく変動します。

フラッシュバックが来て、
急にガーッと覚醒レベルが上がる。

恐怖が出てくる。
不安が出てくる。
怒りが出てくる。

そして、ある時には、
覚醒レベルが、グンと下がって、

無力感、
うつ、
解離、
離人感、

などが出て来ます。
アップダウンが激しいとも言えますよね。

 

 

ぽむ
かっ、かくせいレベル? 僕もハアハアする時あるよ~。ねむい時も(笑)そういうこと?

 

山口のぶき
ぽむ~。そうそう。誰でも覚醒レベルが上がったり、下がったりするよね。これをトラウマにも当てはめていくよ~。かんたん、かんたん~!

 

 

ポリヴェーガル理論と迷走神経

 

1、過覚醒(闘争、逃走)

2、人との関わり(落ち着き、リラックス)

3、解離(離人感、シャットダウン)

 

ポリヴェーガル理論では、
3つの神経システムがあると理解します。

覚醒レベルが高いのが1番上で、
少し落ち着いてきて2番目、
3番目は、覚醒の逆で低覚醒なのです。

覚醒レベルと言ってもいいし、
もっとわかりやすく言えば、

心拍数と考えるといいかもです。

 

ざっくりとですが…..

1 過覚醒の心拍数は120〜200

2 人との関わりの心拍数は80〜120

3 解離の心拍数は40〜80

みたいなことです。
イメージしてもらいやすいために
このようにお伝えしています。

さらに、理解を深めるためにも
臨場感やリアリティー
持ってもらいやすいためにも….

ストーリーでお伝えしていきますね。

 

バンクーバーで起こった事件

 

ポム(愛犬)は普段はリラックスしてます。
のんびり寝たり、うろうろしたり。

これは、2番の「人との関わり」システム
起動している状態ですね。

 

 

のぶきとポムは、バンクーバーの
ダウンタウンに住んでいて、
よく海岸まで散歩にいってました。

いつもと同じように、
その日もビーチにつきました。
散歩してるとちょっとは
覚醒レベルがあがりますよね。

ビーチでうろうろしてると、急に遠くから、
大きなボクサー犬が走ってきて、、、

ポムの上にのって、
押さえつけてるではないですか!?

えっ!
やばっ!!!!

放し飼いにできる場所だったので、
私は、ちょっとぽむから離れていました。

ぽむは上にのられて、押さえつけられて、
あばれていました(悲)

この時、ぽむの覚醒レベルは、
跳ね上がっています。

1番の闘争逃走システムが起動!
戦うか逃げるかです。

 

 

数秒暴れたポムは、そのあと
降参したようで、静かになりました。

3つ目のシステム、
解離(シャットダウン)し始めます。

脳内にはオピオイド系の鎮痛剤が出て、
ボーっとし始めます。

まとめると

1 落ち着き

2 過覚醒

3 シャットダウン

という流れですね。

 

トラウマが起こった時に、
この3つが関係してきます。

なので、回復するプロセスも、
この3つがとっても大事なんです。

 

山口が駆け寄った時は、暴れて、
静かになったぐらいの時でした。

急いで犬を押しのけて、ポムを抱き上げました。

 

 

ボクサーの飼い主が近寄ってきて、
少し悪そうに、、、
「家にあるぬいぐるみと間違えたのかも」

はぁ?

私「いやいや、それは関係ないから!」

「子犬を襲うんやったら、放し飼いにするな!」
「それかちゃんとトレーニングしろ!」

英語でね 「Don’t fu**ing ….」的に(笑)

ちょっとキレてました。
だって、完全に相手がルール違反です。

「ぽむ~。あの時はごめんよ~」

数日は、何となくポムは調子が悪そうでした。

しばらくすると、いつもの元気な
ポムに戻ってホッとしました。

心配で心配で
私の覚醒レベルもかなり上がったよね(笑)

 

ぽむ
ちょっとつかれてきたよ~。今日のおやつは、3つにしてよ~(笑)

 

山口のぶき
ぽむには、ちょっとしんどい話やったね。おやつはもうちょっと待って。

 

 

ポリヴェーガル理論をカウンセリングで使う(動画)

 

この3つのシステムをわかりやすくするには、
数字を使うんです!

0から100のスケール。
そして50が穏やかな状態。

60とか70になると、
ちょっと覚醒レベルが上がってくる。

逆に、40とか30だと
覚醒レベルが下がってきて、
うつっぽいとか、
ぼーっとしてくる。

動画の方がわかりやすいのでどうぞ。

↓   ↓   ↓

 

ちょっと補足説明。
要するに、クライアントさんが、
「今75です」

と言ってもらえば、一瞬にして、あっ、
今75だと、お互いに共通理解できるということ。

このようにモニターするクセをつけると、
客観的に自分の状態を観察できる。

「今80だな」と気づけば、
何かをして、
下げようとすることもありますよね。

今20だったとしたら、
ちょっと上げようかな、というように。

 

この数字をモニターするだけで、
過覚醒、フラッシュバック、離人症、
解離が改善されることがよくあります。

トラウマ回復の、まず大事な1歩です。

わけがわからず、
とにかくフラッシュバックしてくるし、
パニックになるし、

シャットダウンして
鬱や離人症になるし….

それに数字をつけて
モニターするのがとっても大事です。

これは何千件という
カウンセリング現場で培ってきた
経験から、

モニターすることが大事だと
実感させられました。

 

 

ポリヴェーガル理論をわかりやすく言う

 

覚醒レベル! 以上(笑)

まずは、それをしっかり
モニターすることではないでしょうか。

まあもっと色々な側面がありますが。
今日はこの辺で。

最後までありがとうございました。

 

ポリヴェーガル理論は、
多重迷走神経理論とも言います。

違う角度からこの理論を
⬇︎
こちらの記事で解説しています。

 

 

ぽむ
わかったよ~。ぽりべーがる。そろそろ、お、や、つ! お、や、つぅ!

 

山口のぶき
ぽむ~。おつかれ~。おやつ食べよう。そして、散歩へLet’s go!

 

ぽむ
さっ、さんぽ! 今日はボクサー犬、いないだろうな(焦)

 

山口のぶき
大丈夫だよ~。リードもついてるから。

 

 

 

 


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