心理セラピーを受ける人にとって安心安全を感じことは大事です。
そのためにも支援者がどんな人なのか?
どのように声を出すのか? ということが関係してきます。
どうすれば人が安心できる声を出すことができるのか?
そこを探っていきましょう。
今回公開した動画は初めの試みです。
「音声」だけにしてみました。
なぜ音声をお届けすることになったのか?
それは聞いてのお楽しみ(笑)
コンテンツ
初めての音声|声でのお届けです
音声を聞くにあたって提案があります。
倍速で聴かないこと。
音楽を聴くように味わってみてください。
耳で聞くというより、可能だったら全身で聴いてみてくださいね。
この音声の中でも語っていますが⋯⋯
お届けできること嬉しく思います。
支援者の人も、クライアント側の人も、初の試みなので、感想が知りたいのです。
だから「いいな」と思ったら「いいねボタン」押してね。
元々はメルマガ読者さん限定でお送りしたものでした。
⬇︎
実際に公開して思ったことは、
忙しい中で音声を聞くのは大変かと。
メルマガ読者数からいくと聞いた人は少ないので、
たま〜に音声またやるかもです(笑)
でも、聞いてくださった方々から⋯⋯
「プチセラピーを受けてる感じ」
「声のトーンと間がよかった」
「心地よくなった」
という嬉しい感想を頂きました。ということで⋯⋯
相談者に安心してもらう声の出し方
トラウマを解放するセラピーでは声が特に大事です。
相談者に安心安全を感じてもらう要因の1つが⋯⋯
私たちの心理士の「声」
対人支援者の声は相談者に大きく影響しますよね。
突然ですが今から、安心安全を感じてもらうために優しく声を出してみませんか?
皆さんもご一緒にどうぞ。
「こんにちは〜」
ん!? 優しくもう一度⋯⋯
「こんにちは〜」
あれっ!? なんかピンとこないぞ⋯⋯てな人もいるでしょう。
実際に前に人がいないのに、変な感じがするでしょ! って怒られそうですが(笑)
相談者に話してる時に自分の声を観察
実際の臨床の現場で自分の声を観察してみましょう。あなたの声は、
嘘っぽい優しい声ですか?
ただ、ゆっくり話してるだけの声ですか?
毒舌ですいません(笑)
自己一致した声ですか?
しっかり届く声ですか?
相談者はあなたの声で安心安全を感じていますか?
いかがでしょうか?
観察すると新たな発見があるかも〜!
では、どうすれば本当の意味で、安心安全を感じれる声が出せるのか?
安心安全を感じれる声とは
ふと思います。そんな方法あるか!(笑)
そんな方法あったら世界中の心理士が知ってるわい。
急に語気が荒くなっちゃたわ〜(笑)
要するに方法ではないのでしょう。
生まれ持ったもの? とかでもなさそうだし。
安心安全を感じる声⋯⋯
声は体という楽器を響かせて出している、という考え方もありますよね。
声は体という楽器
バイオリンみたいに美しく。笛みたいに優しく。
あなたの体はどんな楽器ですか?
和太鼓? ハーモニカ?
楽器によって音の音色が違いますよね。
ここで言いたいのは、和太鼓みたいに迫力ある声は、ダメということではないのです。
和太鼓を優しく奏でることもできる。
ハーモニカを激しく鳴らすことも。
あなたがどんな楽器? ということも関係しますが、
あなたの体(楽器)はしっかり機能していますか? なのです。
あなたの体(楽器)は機能しているか?
もし壊れてたら、しっかり音が鳴らないです。
弦が緩んでたら、変んな音になる。
楽器を調整するように、あなたの「神経系」を調整させましょう。
調整の方法は色々ありますが、
自分の中に溜まったトラウマエネルギーを解放することもそう。
過覚醒気味で、依存的にスマホを見ている⋯⋯
疲れていて無気力になりがち⋯⋯
そりゃそんな声になっちゃうよ〜
長年かけてやってくのも大事。日々の調整も大事。
まとめると安心安全を感じてもらう声を出す方法。
その1つは、あなたの神経系の調整、という話でした。
他にも大事なポイントあります。
クライアントに対する態度や感情も声のトーンに関係する
クライアントをどう思っているのか?
クライアントに対する態度や感情も声にあらわれるのではないでしょうか?
ありようと相談者に対する感情
臨床現場ではよく「ありよう」が大事。
テクニックよりも、ありようだ、なんて言いますよね。
ありようの1つの要因は、クライアントに対する感情。
対人支援者のあなた⋯⋯他人に対して、人間に対して、クライアントに対して、
どんなビリーフや感情がありますか?
それは一瞬一瞬変わってもいきます。
普段、いつも、だいたい、みたいなところではどうですか?
例をあげますね。相談にくるクライアントは⋯⋯
治すべき人ですか? か弱い人ですか? 病んでる人ですか?
もしくは逆に、リソースフルな人ですか? 輝いてる人ですか?
大きな可能性を秘めた存在ですか?
支援者のあなた、今ちょっと考えてみませんか?
クライアントは生活費の金づる?
もっとぶっちゃけていきましょう。
クライアントを一瞬でもこんな風に見ていませんか?
クライアントは⋯⋯「自分の生活費を稼ぐための存在」金づるみたいなことです。
相談者が一人減ると収入が減ったみたいな。
「自分の心を満たす存在」なんか満たされてなくて、
カウンセリングをして自分を満たしている。
寂しさを紛らわしている、みたいなことです。
そんな感情や思考が頭をかすめることも意識してみましょう。
あとは、あなたは、クライアントに対して⋯⋯なんとかしようと頑張っちゃう、
救済者になっていませんか?
何でも言いなりで、被害者になってませんか?
変な対応したり、偉そうに説教とかして、加害者になってませんか?
感情が動かず、無関心になってませんか?
現場で苦手なクライアント
あなたの比較的苦手なクライアントを想像してみるのもいいでしょう。
どんな感情をその人に抱いていますか?
いいとかダメとかというよりは⋯⋯
しっかり意識してるのとそうでないのは、天と地の差です。
支援者側の人々、相談者の人々、その他の人々、みんな何とかしようと、
頑張ってるし、苦労している。
だから、みんなで協力して、1cmずつ進んで参りましょう!
クライアントさんに対する感情や想いを観察することで、
自己一致して「いい声」になるといいですね。
メルマガ読者さんの感想
クライアントが安心できる声、というようなメルマガを書いたんです。
その時にメルマガ読者さんより感想を頂きました。
精神分析家のサリヴァンの言葉を連想されたそうです。
「verbal therapy はない。あるのは vocal therapy だけである」
要するに、言語的なセラピーではなく、音声的なセラピーなのです。
話す内容というより、話し方とも言えそうです。
「何を言うか?」よりも「どう言うか?」ですね。
心理セラピストの声が大事なのです。
最後に私の体験を話しますね。
長年の心理臨床の経験が安心安全な声に繋がる
安心安全を感じる声を出せるようになるには、
人が怖いと思っているクライアントの臨床をやりまくる!
ということかもしれません。人が怖いと思っている人に声をかけるのですから。
そういう臨床経験を通じて、支援者として鍛えられました。
自分を見つめさせられました。
試行錯誤もさせられました。
こうやって喋ればいい、というような策ではないのかと思います。
安心を与えられる人格を形成する。
そういう人生を生きる。みたいなことかと感じています。
最後に、あなたの声は人を安心させますか?
この記事と動画もオススメです。
⬇︎