身体にアプローチするソマティック心理学。
でも体を感じることって、思っている以上に難しい。
だって感じないようにして人は頑張って生きてるから。
感じないようにして、過去のトラウマを抑え込んでいるから。
でも心理セラピストになるにはソマティックなアプローチは必須です。
私のソマティックとの出会いはどうだったのだろうか? 苦労の連続でした。
それをシェアすることで、少しでも迷わない人が増えたら幸いです。
コンテンツ
ソマティックな世界に出会って20年。
まだ20代だった山口さん。若っ(笑)
カナダのバンクーバーで大学生でした。
まず参加したのが、瞑想のようなエネルギーワークのようなワークショップ。
なんで参加したのか今では覚えていません。
心理学を学びながら、知らない世界を探求したかったのでしょう。
その集まりでは、「エネルギーが上がった」
参加者全員で、「エネルギーが回っていった」なんて言ってるんです。
でも私は「何にも感じへん!」(笑)
「私にはエネルギーが回ってこなかったぞ!」(怒)
瞑想とかもイマイチ実感できないし。
学生の私には大金だったので、ちょっと凹んで帰宅。
そんなソマティックな世界に抵抗を感じていました。
なんかよくわからん世界。そんな印象が強かったです。
でも、たまにそんな学びに、なぜか参加しているんです。
で、毎回、「よくわからん」ってなる。
でもまた数ヶ月後には参加してる(笑)
今思えば、最初に参加したのが、エネルギーとか、上級過ぎたんです。
そして、頑張ってスポーツをやったり、勉強をやったり、
体を感じないように生きてきた私には難しかったのです。
ソマティック系のセラピーに出会う
そのうちに、ソマティック的なセラピーに
出会って、それなりに実感できるようになっていきました。
でもいつも、「しっかり感じれない」そんな自分がいました。
だから練習の時、クライアント役の感情を感じるのも苦手。
ソマティックなアプローチは大事だと頭では
わかっていたのです。
でも苦手意識がありました。
だから昔は研修やトレーニングに参加するのが、
おっくう、モチベーションひくめ、でした。
でも、やり続けたんです。スポーツで鍛えた忍耐力だけは人には負けません。
そうすると、「わかったんです!」みたいなことは、ありません(笑)
ソマティックな理解は少しずつ進むプロセス
もーホントに嫌になるくらい少しずつです。でも続けたんです。
ソマティックな世界ってそんな感じです。
頭でわかる世界ではない。だから多くの支援者は敬遠する。
だって体を感じることは怖いことだから。
トラウマを閉じ込めてるから。
少しずつしか、わからない世界。
でも、やればやるほど、奥深い。
噛めば噛むほど味わい深いスルメ?(笑)
最終的にはこの世界がどんどん好きに。
奥深い、好奇心そそられます。
ソマティックなアプローチを自分にも、クライアントにも、毎日、実践しています。
ここ数年ではクライアントの感情を、繊細に感じ取れるように
なってきました。クライアントは泣いてもない、表情も変わってない、
カメラで撮っても何も解らないと思います。
でも感情が伝わってくるんです。
本人が「んっ」って思った瞬間に、私はその感情をキャッチしている。
本人よりも先に感じとれる時もあります。
先に感じ取ったら、どんないいことがあるの?
それは長くなりそうなので、またの機会に。
20年もがいてきたから、できるようになったのです。
これからももっと奥深い探求をしていきます。
あと10年経ったら、そう思うと、おー楽しみ(笑)
本質的なことは理解しにくいものです。
本当に大事なものは時間がかかることなのです。
でも、余計な苦労はいらないと思います。
体を感じにくい人に、エネルギーだの、よくわからん瞑想だのやらなくていい。
より効率よく体を感じれるようになる⋯⋯そんな最適な方法を
総合トレーニングでは大事にしています。
でもこの世界に飛び込むことは、勇気のいることだと思っています。
人間の成長についての話。
支援者としてもっと自信をつけたい。
スキルアップしたい。人として⋯⋯成長したい。なんてありますよね。
成長するために何をしますか?
あーかな? こーかな? 自分の部屋の中を探すんです。
これかな? あれかな?
部屋の隅々まで探すんです。でも⋯⋯
成長のヒントが見つからない。成長できない。
それでも探し続けるんです。でも成長に繋がらない。
山口さんは途方に暮れたのじゃった〜 急に昔ばなし風(笑)
探しても、探しても、ない。
嫌になって家から出ました。もう外は真っ暗。無我夢中で走り出したのでした。
その時です! えっ!? ふぁ!? あ、あった⋯⋯成長のきっかけ。
そ、そこ!?(笑)
家の中ちゃうんか〜い!
庭の木にぶら下がっとるんか〜い!ということなのです。
そういうことなのです。あなたの過去を振り返ってみるとどうですか?
大きく成長できた時⋯⋯ハンマーで頭を殴られてませんか?
「そういうことかっ!」「うぉ〜!」「何をやってたんだ今までっ!」
というように。ピコピコハンマーでパコーンって(笑)
私もありました。パコーンってね(笑)
自分に必要なことは意外なところにある。
その必要なことは衝撃的なのです。
いつも見えている範囲には成長のネタはない
思いもよらぬところに成長のネタがあるのです。
真っ暗闇の中を探すのは、勇気がいることですね。
いつもと違うことをするのは、怖いことですよね。
さあ、一歩ずつ、外に出てみよう!
庭の木に、ナマケモノがぶら下がってるかも!(笑)