自分はカウンセラーに向いているのかな?
ふと思うこともありますよね。
心理学を学んできて20年。
海外と日本で心理カウンセリングを
やってきた経験を元に、
カウンセラーの求めらる資質について
お伝えしますね。
コンテンツ
カウンセラーの適正とは?
適正や資質は、
多くの要因があると思います。
大事なことは、
その資質がないから
カウンセラーになるのを
諦めるとか、
そういう話ではないです。
必要な資質を
育てていけばいい
ということです。
その資質とは…..
共感する力
カウンセラーの資質として必要なのは、
「共感する力」なんてよく言われますよね。
ただ、勘違いしてほしくないのは、
共感する力は生まれ持った気質も
「ほんの僅か」は影響されそうですが、
環境要因が多いと思います。
共感する力を
育てるような生活を日々送ったり、
トレーニングを受ければいいと思います。
たまに聞きます。
「私は共感力がないから、
カウンセラーに向いていない」
育ててこなかった
だけだと思いますよ(笑)
これから育てればいいだけです。
もちろん、サイコパスのような
共感力が一切ない人は
論外ですが、
ある程度、人並みにあれば
いいと思います。
共感力よりも
今クライアントが、
どういう状態なのかを
感じとるようなことの方が大事
だと思っています。
洞察力、観察力みたいな
ことです。
自然体でいること
「あの人は自然体だよね」
とか言ったりしますが、
これも生まれ持ったもの
ではないです。
自然体になるには、
自分自身を解放していけばいいだけ。
そのために、自然体になるために
日常的に何をするのか?
実践するのか?
ということが大事です。
自分の色々な個性や
パーツを受け入れたり、
体をほぐしたり、
姿勢を整えたり、
心と体を解放することで、
自然体になれる。
自然体でいると
カウンセラー自身も楽だし、
クライアントさんも楽です。
楽というのは、
話しやすい、
気を使わなくていい、
信頼しやすい、
というようなことです。
自分や他人と向き合える人
カウンセラーの求めらる資質は、
自分と向き合うこと。
自分の思考、行動、感情、感覚に
意識を向けることだと思う。
自分の過去、現在、未来
といことも。
さらには、自分、家族、社会
というところにも意識を向ける。
それと同じように、クライアントさん
という人間にも向き合う。
その人の思考、行動、感情、感覚、、、
過去、現在、未来、、、
家族、、、
その辺を探求したり、
俯瞰したりすることに興味があれば、
カウンセラーに向いているのかも。
自分自身と向き合う機会を持つ必要が
ありそうです。
自分の問題を「ある程度」取り組んでいるのか?
私は心理カウンセリングを
定期的に受けてきました。
今もたまに受けます。
その理由とは?
そうなんです、
誰にもいえない深刻な悩みが、、、
と、いう訳ではないのですが(笑)
よりよいセラピストになるためにカウンセリングを受ける
感情が体にたまっていたり、
カラダが固まっていたり、
そうだと、
いいセッションがやりずらいです。
チャイルドを
癒したり、
未完のものを完結したり。
そうやっていくと
より効果的なセラピーができる。
っていうか実際そう。
クライアントさんの感情、
表情、体のクセや姿勢などの
変化を感じることが大事。
変化を追跡するという意味で
「トラッキング」と言ったります。
その時、自分の中に
溜まった感情や、
未完の体験があると、
ある意味じゃまになる。
しっかり感じとれない。
さらには、
セッションをすると疲れやすい。
色々解放していくと、
1日いくつかセッションをしても、
ほとんど疲れなくなってきました。
別にカウンセリングという形で
解放する必要はないですよね。
解放できる
ワークショップとか
トレーニングでもいいですよね。
幸せに生きるためにカウンセリングを受ける
自然体で、、、楽しくいきたい。
充実して毎日を送りたい。
私は、心理カウンセラーなので、
人が、回復、成長する一番の道は、
心理カウンセリング的なことだと思っています。
「カウンセリング的」というのは、
よくある1対1の形だけでなくても
いいという意味です。
カウンセリング的なことが解放に繋がる。
そう思ってなかったら、
この仕事やっていません。
セッションを
受けない支援者は、、、
カレーを食べない、
カレー店の料理人(笑)
もちろん、
タイミングとか、
色々な要素がありますが、、、
海外では、心理セラピストになるには、
個人カウンセリングを
受けることをとっても大事と
されています。
メルマガ読者さんから頂いたコメント
「セラピストの人達自らのセラピーが十分でないと、十分なセッションの提供は難しい、不可能である、という理解がほとんどされてない。
その為、何か解決できな問題があった時、クライアントが悪い、クライアントの責任だから、というセラピストの結論で、終わらされてしまうことが多い。」
カウンセラーに温かい人間性があるのか?
以前にメルマガ読者さんより、
コメント頂きました。
「スーパービジョンや、セラピスト同士など援助者同士のあたたかい信頼の輪が少ないのでは。海外で勤務していた人は、当たり前に持つべきだと思っていて安心する。患者じゃないのだから、孤立しているのはやめてほしい。健康であたたかい人間関係を持っている、人間的でいてくれる存在でいてほしい。
トラウマを抱えていると、ユニークで才能に溢れていても、やはりどこかバランスをなくした冷たい部分を持ってしまう。セラピストが不安定で孤独な人だと、ただでさえ出せないトラウマ的な面をさらに出せなくなる。力強くあたたかくどこまでも人間的でいてほしい。」
どこまでいっても
カウンセラーも一人の人間として、
心が健康であって欲しいですよね。
だからこそ、自分を癒し続けたり、
向き合ったり、
成長し続ける必要があるのだと思います。
まだまだありそうな気がしますが、
ここまではカウンセラーのありよう、
人間性についてお伝えしました。
ありようと同じ様に、
クライアントを変容できるスキルや
知識も大事です。
必要なスキルを知っているか?
カウンセラーに求めらる資質は
必要なスキルを学び続けることです。
それだけでなく、
そのスキルを自分にやってみたり、
自己探求が必要です。
クライアントと一緒に
そのスキルを使って、
共同創造するようなことです。
カウンセラーに必要という言い方より、
クライアントの回復や成長を
サポートするための「スキル」という方が
しっくりきます。
様々な、悩みありますよね。
依存、セルフイメージ、フラッシュバック、
PTSD、様々な感情、、、etc
〇〇障害とか、〇〇の症状
とかについてもそうです。
それらを「具体的」に
どうやって改善するのか、
というスキルやメソッドが必要です。
役に立たないスキルやメソッドが
世の中には沢山あります。
役に立つものでも
どのようなクライアントに
どのようなタイミングで使うのか?
その辺が大事ですよね。
少しずつでも、
みんなで日々研鑽し合ったり、
学び続けていきましょう。
スキルと同時に
コミュニケーション能力も
必要だと思っています。
何をどのように語るのか、
とても大事です。
聴くことも大事だし、
話すことも大事。
別の記事でしっかり書こうかな。
カウンセラー適正診断やテスト
ネットでは
質問に答えていって、
みたいなやつありますが、
そのようなチェックシートやテストを
しても、何もわからないと思います。
「あなたは話を聞くのが好きですか?」
「友達と呼べる人は少ないですか?」
このような質問に
「はい」「いいえ」で答えて、
「あなたはカウンセラーに適しています」
と結果が出たところで、、、
それで!
ってなりますよね(笑)
カウンセラーに向いてない人!?
基本、向いてない人なんて
いないと思う。
向いているとか
向いていないとか
そういう問題でもなさそうです。
カウンセラーに
なりたいのであれば、
そのために必要な
資質、ありよう、スキルを
育てればいいだけです。
「向いてないから
カウンセラーになれないかも、、、」
厳しく言えば、
その時点で、可能性を狭めている。
あと、向いてるかそうでないか、
やりたいことかどうか、
この辺はある程度やってみて、
しばらく続けてみないと
わからないと思います。
モニターでセッションするでも
いいですよね。
まずは、手軽に
カウンセリングを学ぶ仲間と
ロールプレイするでもいいですよね。
やりながら見えてくることが
あると思います。
ある程度、
カウンセリングに興味があって、
クライアントさんのために
お仕事がしたくて、
カウンセラーになりたいのであれば、
今回の記事で
お伝えしたようなことを
育てるのが大事ということです。
あなたは、
必要なスキルを育てるために
まず一歩、踏み出すとしたら
何をしますか?