熊谷珠美さんと対談しました
先日、熊谷珠美さんと対談しました。
熊谷さんは、性的トラウマの専門家です。
性的虐待を受けた方のカウンセリングを、20年以上続けてこられました。
開業カウンセラーとしても、長年活動されています。
性的トラウマの理解と対応法を、日本全国、アジアなどでも教えています。
私自身も、臨床の中で、性被害を受けた方と関わらせていただきました。
いつか対談できたらいいですね、と長年話していました。
性的トラウマのことを、もっと多くの方に伝えたい。
その想いが、ついに形になりました。
先日、長時間にわたって話しました。
とても盛り上がりました!
対談は、前半と後半の2本に分けて公開しています。
どちらも50分ほどあります。
でも、おしゃべりしている雰囲気なので、楽に見られると思います。
コンテンツ
【前半】性的トラウマの対応について
前半の見どころは、次のとおりです。
・度肝を抜かれた体験
・二十数年前、海外の専門家から聞いた「世界平和」の話
・雷に打たれたような衝撃
・ライフワークにしようと決めて、アメリカへ渡った話
・「あなたは悪くない」が、逆効果になる理由
・ポムモフ心理療法とは?
・すべての臨床家に伝えたいこと
・臨床のすべてを教えてもらった体験
・忘れかけていた大事なものを取り戻す
文字で読むより、肌で感じてほしいのです。
熊谷さんのありようや雰囲気を、通常のスピードで味わってみてください。
前半では、こんなことを話しています。
対談の中で、熊谷さんが「度肝を抜かれた」と話した場面があります。
二十数年前、熊谷さんは、海外の専門家の話を聞きました。
その性的トラウマの専門家は、こう言ったそうです。
こどもへの性的虐待をなくすことができたら、それこそが世界平和につながる。
一番ひどい暴力をなくすことができれば、他の暴力もなくしていける。
その世界観に、雷に打たれたような衝撃を受けたと、話してくれました。
これを、ライフワークにしよう!
そう決めて、アメリカへ渡りました。
そこで、何を学び、何を見たのか。
待っていたのは、度肝を抜かれる体験でした。
「あなたは悪くない」という言葉が、逆効果!?
性被害のご相談では、被害を話してくれたことに
「ありがとう」と伝えることも、「あなたは悪くないんですよ」と伝えることも、
大切にされています。どちらも、とても大事なことです。
でも、「あなたは悪くない」という言葉が、逆効果になる場合もあるのです。
一見、とても良さそうな言葉なのに。
なぜなのか。
その理由も、前半の対談で明確になります。
【後半】性被害の支援に必要な姿勢とプレゼンス
後半の見どころは、次のとおりです。
・支援者が燃え尽きない環境とは
・優秀な人ほど消耗してしまう、日本の現場の課題
・20、30年進んでる支援とは?
・制度も相談室もないところから、相談を作り上げた日々
・できていることに目を向ける、解決思考の力
・語らなくても扱える、ソマティックなアプローチの魅力
・細胞が変わる体験
・金髪になるぐらいの体験
・臨床の道具をだけではうまくいかない理由
・謙虚さ療法(笑)
・支援者への性教育が、なぜ大切なのか
性被害の話を聞くときの姿勢について、いろいろと語り合いました。
対人支援に役立つ内容になっています。
後半では、こんなことを話しています。
アメリカと日本の支援には、どんな違いがあるのでしょうか?
家がしっかり建っているような環境と、雨漏りを必死に押さえながら続ける現場。
優秀な人ほど消耗してしまう、日本の現場の課題も話しています。
支援者が燃え尽きない環境とは、どんなものなのでしょうか?
熊谷さんは、帰国した日本で、制度も相談室もない現場に立ちました。
記録用紙から考えるところから始まった日々です。
そこで学んだのは、辛抱と忍耐、そして焦らない心でした。
問題を悪いと見るのではなく、できていることに目を向ける。
解決思考のアプローチが、
サバイバーの力を見くびらないことを教えてくれたそうです。
そして、ソマティックなアプローチとの出会い。
語らなくても扱えるアプローチに、「終わったら金髪になっちゃうんじゃないか」
と思うほどの衝撃を受けたと話しています。
「細胞が変わっちゃうみたいな」体験です。
性被害の話を、聞く姿勢
相談者は、性被害のことを、いつか誰かには聞いてほしいのです。
でも、この支援者に打ち明けようか、やめておこうか、とても敏感になるのです。
「この支援者には話しにくいな」そう感じて、打ち明けられません。
また、打ち明けた場合でも、少し話しただけで性被害の話を引っ込めてしまいます。
逆に、この支援者には自然と話せた、という場合もあります。
どれも実際の現場で起きていることです。
なぜ、その違いが生まれるのでしょうか?
性被害の話は、突然ポンと出てきます。
だから、支援者にとっても難しいのです。
では、何が大事になってくるのか?
後半では、支援者への性教育が、なぜ大切なのかも話しています。
熊谷さんが、アメリカで受けた「性」の授業とは?
私が、カナダ時代の臨床で失敗した話とは?
トランスジェンダーの方とのセッションです。
性被害の支援に必要なプレゼンス
学べば学ぶほど、まだ足りない気がする。
新しい研修の案内に、つい目が行ってしまいますよね。
どんなに高い包丁を買っても、おいしい料理が作れるとは限りません。
熊谷さんは、さまざまな心理療法を学んでこられました。
でも最近は、学んできた上で、違う方向に意識が向いているようです。
どんなことに取り組んでいるのでしょうか?
熊谷さんが、最終的に目指す支援者像があるようです。
それは、支援者がそこにいるだけで、相談者が癒されていく存在です。
私が目指すのも、同じです。
存在だけで癒す。
ポムになることが、目標です。
そこにいるだけで癒す、プレゼンスとは、どういうことでしょうか?
経験を積むほど、どうなっていくのか。
その先に生まれたのが、「謙虚さ療法(笑)」です。
最後に
周りの人にも、このページを教えてあげてくださいね。










