リアリティー番組を対人支援者が活用する4つの方法

 

今回はリアリティー番組を支援者が活用する方法です。

私たちはテレビを見たり、動画を見たりしますよね。

フィクション、ノンフィクションと様々です。

そんな中、なぜリアリティー番組なのか?

色々活用できることがあるので、お伝えしますね。

このテーマを通じて、現場の臨床のヒントにつながれば幸いです。

 

リアリティー番組とは?

 

リアリティー番組とは、台本のない形で、なんらかの挑戦や体験をしていく

恋愛系で言うと、あいのり。懐かし〜!

ラブワゴンの車に乗って、世界中を旅しながら恋愛する。

みんなもう、それなりの年齢になってるんだろうな〜

モロに一般の若者が出てた。

テラスハウス。男女が一軒家で共同生活。

 

 

最近で言うと、バチェラー、バチェロレッテ。

意外にも私は全部見てる(笑)

これ以外の恋愛系も見てます。

ネットフリックスの「あいの里」が、ここ最近では一番おもろかった。

だって参加してる年齢層が30代から60代。心理学者も一人参加してたし。

私のメルマガ読者さんだったりして(笑)いいキャラだった。

 

他には、サバイバルしていくゲーム性のあるやつとか。

「サバイバー」なんてのもアメリカであった。懐かしすぎる。

スポーツ系のもあったり。ありとあらゆる分野のリアリティー番組がある。

リアルだから面白い。ほとんど演じてないからいい。

世界中で、そういう番組が放送されています。

一般の人が台本のない状態で、色々やっていくからいいのです。

SNSの誹謗中傷とかで色々問題にもなってるのも事実。

 

 

リアリティー番組を、どう対人支援者が活用できるのか?

 

その活用方法は⋯⋯リアリティー番組に実際に参加して、人格を磨くのです!

そんなわけないかっ!

冗談で言ってみたけど、参加すると鍛えられる気がする(笑)

真面目にお伝えします。

リアリティ番組の活用方法は⋯⋯トラッキング」です。

トラッキングとは、クライアントの細かい身体的な変化観察すること。

細かい表情、動き、神経系の変化などです。

ソマティックなアプローチをするには必須のスキルです。

その練習をリアリティー番組を見ながらするのです。

えっ〜! そんなことせずに楽しみたい〜! それもありですよね。

ただ、現場の経験が少ない人は、練習という意味でも活用できます。

録画だから何度も確認できるし。

そのうちトラッキングしながらでも楽しめるようになるかも〜

 

 

トラッキングのよくある間違いとは?

 

間違いは、一生懸命に観察しようとすること。

 

 

そうすると相談者の一部しか見えない。

ぼーっと見る感じ相手の雰囲気を感じとるようにする。

そうすると自然と必要な情報をキャッチできます。

現場の臨床を毎日かなりやっていても、

職場では、色々やることもあるし、忙しかったりもしますよね。

そういう意味でも、臨床の経験が少ない人も、多い人も、

ちょっとした時にトラッキングの練習をしてみるといいかも。

普段のテレビとかでもいいですよね。

でもバラエティーとかだとあまり感情の変化がない。

ドラマとかも演じてるし。だからリアルな番組がいいんです。

感情が動くものが練習しやすい。一般の人が出てるし。

1時間の番組で、2〜3分くらいやるとかでも。

ずっと1時間やってたら、家族に変な目で見られるかも(笑)

まあ遊びですよ〜 遊びながら人は上達していくのです〜

リアリティー番組の活用方法、まだまだある〜

さあ今晩も、みんなでトラッキングの練習をしよう。

あっ、間違えた! みんなで好きな番組を楽しもう!

 

 

カナダの教授に頂いた貴重なアドバイスとは?

 

もう20年以上も前の話。カナダの大学院にいた私。

心理カウンセラーになるために必死だった山口さん。

定期的にスーパービジョンがあるわけです。

バイザーは、すんげー厳しい人もいるし、すんげー優しい人もいる。

そのすんげー優しいバイザーとのある日のやり取り。

今思い出すとその教授は、ありようがよかった。柔らかくて低姿勢で。

20年以上経った今でも肌感覚で覚えてる。イメージとしても鮮明に残ってる。

将来に不安だった私は、教授に質問してみた。

「何を大事にカウンセラーをやっていけばいいでしょうか?」

「先生は何を大事に何十年もやってこられたのでしょうか?」

みたいな内容でした。教授は、ふと考えてから⋯⋯

こう言いました。「文学」

 

 

私は意外な答えにハッとしたのを覚えています。

文学!? 小説!? その後もなぜ文学なのかを話し合いました。

色々語ってくださったのですが、

心理士になるには、物語に触れよう。そんな意味でも文学だと言ったのです。

クライアントの人生に寄り添う仕事。

人生という物語に触れる意味でも文学だと言ったのです。

それと、人間の内面の移り変わり。

心の変化、心模様、みたいな部分です。

広く解釈すると人の心に触れること。人間に触れること。

 

 

現場の臨床とは人間の心に触れさせて頂くこと

 

心理的な支援は、人の心を大事にする仕事。ある意味、難しい仕事でもある。

だからこそ⋯⋯文学に触れよう。

映画を見よう、というのもいいと思うんです。そこには豊な心の変化が表現されてる。

リアリティー番組を見る、というのも。そこにはリアルな人間のドラマがある。

ドキュメンタリーを見るとかもあり。そこには人生の軌跡がある。

何を見てても、何を読んでいいても、その人の想いが伝わってくると、

感動もしますよね。心が動きますよね。体験させられる。

あなたは普段何を見て、何を読んでいますか?

 

まあでも現場の臨床を沢山やってたら、

プライベートは激しいものに触れると疲れますよね。

人の心に触れよう! というのは、余裕があれば、ということです。

まだ駆け出しの支援者だったら、そういうことも意識していきましょう!

 

 

「好き」「嫌い」の心理学|恋愛リアリティーショウ

 

現場の臨床にも関係してくることをお伝えしますね。

突然ですが、あなたに質問です。

どんなことでもいいのですが、例えば、恋愛リアリティー番組、

好きですか? 嫌いですか?

 

 

「あいのり」「テラスハウス」色々ありますよね。

特に好きでもないかな〜 特に嫌いでもないかな〜

そう答えた人、少しは関心を持ちましょう! というのは冗談(笑)

 

少しは好き、あまり好きではない、そういう人もいますよね。

私たちには好き嫌い、好みがあるように自然なことだと思います。

ただ、面白くなってくるのはここからです! 

 

 

好き嫌いの両極端に激しく反応する理由

 

興味深いのは⋯⋯

すっごい好き〜!!! ずっごい嫌い〜!!!

そういう感想を持ってる人たちです。

激しく反応して、好き〜!嫌い〜!

そこには何かが潜んでいる!

まあ、当たり前のことですが。

 

めっちゃ好き〜!!!って感情が乗っかってる。

強烈に反応している。過覚醒になってる。

例えば、番組「テラスハウス」めっちゃ好き〜!

なんでもいいですよ。何かの番組がめっちゃ好き〜!

もう繰り返し3回も見てるとか。その背景には、何かが色々ある。

何かを欲している。過去に満たされなかった体験があるとか。

依存的になってるとか。

恋愛リアリティー番組をみてキュンキュンしたくなる?

いいと思います。

キュンキュンして、涙して、思いっきり楽しめばいい!

 

 

2回でも3回でも、10回でも、見ればいいと思います。

それで、楽しめるじゃん。ついでに、何かが満たされる。

 

 

私のプライベートをさらけ出すと⋯⋯

 

アルペンスキーをやりまくって、そのあとは心理の勉強をしまくった。

頭がいい方ではなかったので、時間をかけて努力するしかなかった。

恋愛とか友人と遊ぶとか、そんな余裕は、ほとんどなかった。

だから、20代の頃カナダにいたけど、番組「あいのり」全部見てる。

すんげ〜長いけど、2回は見てる。

30代に入ってからも「テラスハウス」全話、2回は見てる。

好きなシーズンは3回目も見ている(笑)

番組だけど、リアルな自分の人生ではないけど、満たされた部分もある。

見ることに罪悪感とかないし。

めっちゃ楽しんで見るし!(笑)

裏で、キャラを作ってたとか、有名になりたい人が出てるだけとか、

演技で好きなふりしてるところがあるとか、

そんなの関係ね〜!ですよ。楽しめばいいんです。

こういう番組を繰り返し見て、膨大な時間を無駄にしたとか、

罪悪感を抱いてる人に言いたい。楽しもう! レッツエンジョイ!

 

 

恋愛リアリティー番組に対して嫌悪感

 

それとは真逆の、リアリティー番組とか、めっちゃ嫌い〜!!! という人。

その背景にも、色々潜んでそうですよ。

傷つき体験がある可能性も。

こうあるべきとか。真面目に生きなきゃとか。

色々な価値観を持っておられるかもしれない。

親から押し付けられることも。

私のクライアントさんでも何人もおられます。

「なんか恋愛ごっこみたいで不快!」って嫌ってる人とか。

過去の恋愛で、嫌な体験をされてたりする。

でも、めっちゃ嫌い! その理由を明確にして、

その部分を解放すると、まじで成長しまくれるチャンスなのです。

 

 

だから、すんげー嫌いなもの、生理的に受けつけないもの、

見つけたらラッキーですよ。そこには成長にヒントがあるかも。

いや、あると思う。

 

リアリティー番組とか、賛否があるやつね。好き嫌いが分かれるやつね。

世の中の「こども虐待」は生理的に受けつけない。

それは、当たり前体操だから(笑)

 

だから臨床の現場で、

あなたにとって、すんごく好きなもの、ありますか?

すんごく嫌いなもの、ありますか?

そう聞くのもありですよね〜

まあ、タイミングと人を見る必要あるけど。

それよりもあなたが、とんでもなく好きな番組とかありますか?

ちょー嫌いな番組ありますか?

 

メルマガ読者さんのコメント

数人のグループで、「この番組の好き嫌いを語り合う」みたいなのも、おもしろいかもしれないですね。

どう好き(嫌い)なのか、自分の中のどういうところが反応して好き(嫌い)と感じるのか、などをお互いに引き出し合いながら語り合う、とかも楽しそうです。

私はあんまりスポーツや勝負事が興味ないのですが、勝負ひとすじにまい進する、勝つためにいろいろ犠牲にしてがんばる、みたいなニュアンスが性に合わないというのも関係していると思っています。

それが本当に必要?と思うことをがんばらないといけないのも、めんどくさいです。ブルシットジョブとか根絶したい感じです。どの局も似たり寄ったりの番組やってるのも、気持ちが削がれます。そんなことを語り合える関係、ていいなと思います。

 

 

トラウマ臨床での依存症について

 

依存の問題は現場の臨床でよくあります。

依存の改善方法を1つお伝えしますね。

支援者にも依存のテーマはありますよね。

山口さんにも。

ぽむ〜! ぽむ〜! 

⬇︎

 

でた。ポム依存症!(笑)

改善方法の前に、なぜ依存が大事なのか?

それは、未解消のトラウマが背景にあると、依存して麻痺させるんです。

依存にハマってトラウマを抑える。グッと無理やり。

あとは、現代社会が依存ビジネスだらけ。

こども達も多大なる影響を受けてる。

スマホ、アルコール、砂糖、小麦粉、揚げ物なんかも。

とにかく距離を取るのが難しい社会になってる。

依存、トラウマ、現代社会という理解がまず必要です。

 

 

依存の改善方法をお伝します

 

それは⋯⋯トラウマセラピーを1から10までやること。

ありとあらゆることをやる必要がある。

動画で2時間くらい語りたい(笑)

でも、1つの大事なアプローチは、「かるくするん」

私が勝手に今思いついたネーミング。

激しい依存を軽いものに置き換えちゃおう作戦。

「おきかえるん」もう名前かわっとる〜(笑)

例えば、重度のアルコール依存の場合だとする。

 

 

それを、少しだけ量を減らす。飲む時間を短くする。アルコール度数を減らす。

とにかく依存行動を一気に辞めるのではなく、「かるくするん」

アルコールの代わりに、運動をするのもOK。「おきかえるん」ですね。

お酒の代わりに、テレビを見る。リアリティー番組を見る。

映画や動画を見ることは意外にも、ましな依存なのです。

だって、体壊さないし、お金かからないし。

 

その中でも、最初は刺激の強い、「ウォーキングデッド」

ゾンビだらけでハアハアする。そういうのがいい。

サスペンス、犯人は誰だ〜!!! いい刺激になる。

だって、穏やかな物語だと依存の刺激が少なすぎる。

酒の方がいい!ってなる。

だから支援者は自分の神経系が、

動画の内容によってどう変わるのかを観察して感じてみましょう。

動画なら、ショート動画は激しいよね。

だって次から次に変わってく。

のんびりな日常生活を動画にしてるやつもあるよね。

ということで、依存の刺激が100だったら、まずは90にすればいい。

減らしてもいいし、違うものに変えてもいい。

いきなり30の刺激提案してもうまくいかない。

100から90、少しずつ減らしていく。

それもただ減らすだけでなく、大事なことは、

ちゃんとしたトラウマセラピーを受ける。

もしくは、総トレとか、コミュニティーなどで、みんなと一緒に実践していく。

 

100から80に減らすということは、

80でも大丈夫な自分にならないといけない。

そのために必要なことは色々とある。

依存は、心と体、お金や時間、人間関係、

自分の大事なものが影響を受けるものですよね〜

あなたの依存はどんな感じですか〜?