心理カウンセラーになるための研修、講座、トレーニングの選び方

 

さあ、はりきっていきましょう!

世の中には沢山のカウンセリング系のセミナーがありますよね。

どのような基準で選べばいいのか? それがわかることで、無駄がなくなり遠回りしなくなれば嬉しく思います。

期間、内容、講師という3つのテーマからお伝えします。

 

 

心理カウンセリング業界のセミナーや研修の選び方:期間

 

カウンセラーのための講座は、期間が短いものから長いものまであります。

そんな中「料理人になる」に例えてお伝えしていこうと思います。

 

 

2時間の講座

よく2時間〜数時間の講座ありますよね。

ぶっちゃけてこれどう思いますか?

味見しかできない。百貨店の惣菜売り場の試食です(笑)

そうそう、料理人になる例えですよね。

想像してみてください。あなたがお店を持つ料理人になりたいとする。

2時間で何が学べると言うのか(笑)

野菜の切り方だけでも2時間で終わらない。

 

1日2日のワークショップ

では1デイ、2デイのワークショップだったら、、、

これもそんなに味見と変わらない気がします。

1日や2日で料理人になれるはずもありません。

基礎から徹底して学ぶという意味ではそうです。

もちろん、何かの専門分野で特定のことを学ぶのであれば、2デイとかでも可能ですよね。

例えば、心理臨床における「恥」を理解し、応用する、みたいな内容であればいいですよね。

 

3ヶ月

3ヶ月とか数ヶ月のカウンセリングの養成講座とかありますよね。

これも同じで、3ヶ月料理を学んだからと言って店を開くのは到底無理がありますよね(笑)

養成講座? 数ヶ月でカウンセラーを養成できるのでしょうか?

 

なぜ短期間の講座が多いのか?

様々な要因が考えられますが、講師(主催者)の覚悟がない、自信がないから。

私も昔はそうでした。

自分が1年間とかそれ以上のトレーニングを開催しても、来てくれるのだろうか? できるのだろうか?

そんな不安があったわけです。

1デイとか、3回の講座とかだと気が楽ですよね。でもそれは、主催者の都合なわけです。

 

1年のトレーニング

1年くらいだと、それなりに自己成長も含め、色々学びを深めることができるのではないでしょうか。

できれば2年とか3年とか、もっと必要な場合もあると思っています。

人によって違いますよね。これから始める人もいれば、他のところで様々なトレーニングを何年も受けてる人もいる。

イタリアに留学して、イタリアンのシェフになりたければ、料理長の元、何年も現地で修行という意味で働きますよね。

それくらいの覚悟が心理カウンセラーになるにも必要だと思いませんか?

 

セミナーの頻度

期間という長さも必要ですが「頻度」というのも大事な要因です。

例えば、2年コースでも、半年に一回しかセミナーがないとか。計4回のコンタクトポイント(頻度)ですよね。

海外の講師を日本に呼ぶには6日間とか一気にセミナーをやる。年に2回。これは仕方ない部分もありますが。

まあ、コロナなど感染症で海外の講師は、下手したら数年日本に来日することはできない。

とにかく、6日間、7日間連続のセミナーは疲れるし、消化不良にもなりかねない。

 

 

他の例は、6ヶ月コース。月に1回セミナーがあれば、計6回のコンタクトポイントですよね。

さっきの例は、4回。今回は6回。

学習理論を学べば、何回も繰り返すことが大事だとわかりますよね。

 

セミナーとセミナーの間にフォローはあるのか? という視点を持つことです。

多くのトレーニングや講座は、セミナーとセミナーは、厳しく表現すれば、ほったらかし。

意識が高くて、意思が強い参加者であれば、それでもいいかもです。

でも、多くの人は、自分を成長させるための「環境」が必要です。

定期的なサポートがある環境。それを用意するのが提供者の役目です。

 

学ぶ内容と環境を用意する

学ぶ内容も大事ですが、それ以上に、成長するための「環境」が大事です。

心理カウンセラーになるためにしっかりスキルを学ぶとか、支援者としてのありよう人生を変化させるには、頻度の高さは大事なファクターです。

どのような環境を用意するのか? これはとても深い大事なテーマです。

まずお伝えしたいのが、「効果的に変容する環境」の1つが頻度の多さということです。

その辺をしっかり見極めてほしいです。

 

オフィスPomuの宣伝になりますが、総合トレーニングでは、、、

コンタクトポイントは毎週です。毎週メルマガや動画をお送りします。

そして、セミナーやZoomセミナーが定期的にあります。

頻度の高さだけでなく、変化する環境にも配慮しています。

手間がかかっても、それが必要だと理論上でも、実践上でもわかっているからです。

 

 

心理カウンセラーのための講座、ワークショップ、トレーニングの選び方:内容

 

さあ続いて、講座の内容について、様々な視点をお伝えします。

そうすることで、あなたにあった講座を選べるでしょう。

 

ずっと同じテーマの講座をやっているか?

この部分が一番大事だと思っています。

色々なテーマを教える人もいますよね。そんな講座や講師をよく観察してみましょう。

一人の講師が、コーチングを教え、NLPを教え、〇〇ソマティックを教え、、、みたいな。

飽きやすいんですかね(笑)

1つにコミットできないのかも。

 

このような多岐にわたる内容を教えれるのは、ほんの一握りの人だと思います。日本に1人とか。

3つ4つ教えても、それぞれに伴う経験と深さがあればいいと思います。

NLPも15年、20年教えているというような。

 

話を戻し、、色々な分野を教える人は、自分の使命(コア)と自己一致していないというのもある。

何十年まんじゅうを作ってきたお店が、急にラーメンを売り始める(笑)

大袈裟な例えだとわかっています。でも私にはそう映るのです。

海外の心理系のトレーナーなんかみてると、〇〇ソマティックみたいな内容を、ず〜っと何十年教えている。

その内容に誇りを持っておられるのだと思います。

何年も何十年もやるから、伝える内容もいいものに進化していくのでしょう。

 

カウンセリング現場で役に立つか?

学ぶ内容が、どれくらい現場で役に立つのか? この視点も大事です。

なんか面白い。気づきが多い。でも、結局、現場では使えん! みたいな内容ほんとに多いです(笑)

心理学の講座で、氷山の一角みたいな図を書いて、潜在意識がどうの、とか言ってる講座とかヤバイです。

カウンセリング現場で実践している講師である必要もあるし、役に立つ内容をしっかり作り込むというのも大事です。

 

理論や実践の講義だけ?

座学はもちろん大事です。

そして、それを練習する場を与えてくれるのか?

それをするから、府に落ちて実践できるわけですよね。

ロールプレイの練習もできるような講座かどうか? これも1つの視点です。

今回の記事は、セミナーの「選び方」なわけです。

 

 

その選ぶ時に、参考にしてほしい「軸」と言いますか、「視点」をお伝えしているわけです。

チェックリストみたいにも活用できるかと思います。

さあ、今度は講師というテーマでいくつも視点がありますよ。

 

 

心理カウンセラーに参考になるセミナーやトレーニングの選び方:講師

 

教えている人、いろいろおられますよね。

怪しそうなのから、カリスマチックな人とか、優しそうな講師、、、

 

現役カウンセラーか?

現場で役に立つ内容が大事とお伝えしました。

それには現役カウンセラーである方がいいと思います。

その辺はしっかり確認しましょう。

現役のカウンセラーをやめて、教えている人、結構おられます。

もしくは、週に2、3セッションしかやってないとか。

車の教習所の先生であれば、普段そこまで運転してなくても教えれますよね。

でも、心理カウセリングは、長年やり続けることで、成長や進化してきますよね。

やり続けてなんぼです。

なんかよくわからないテンプレートを配って、これが集大成です。

これを学べば、どんなクライアントにも対応できます! なんていうのもあります。

そんなアホな(笑)

関西風で口悪くすいません。

 

伝え方を学んでいるか?

カウンセリングの経験や技術が高ければ、しっかり効果的に教えれるのか?

そうは思いません。

今まで様々なトレーナーや講師と出会ってきましたが、カウンセリングが上手でも、教えるのが下手な人も多い。

講義を聞くと、眠くなる。結局何が言いたいの? というようなハメに(笑)

 

 

セッションの時、何かを解説する時、フィードバックをする時など、、、

話の流れ、話し方など、違ってないとダメなんです。声の使い方もそうです。

講座でやるワークなどもイマイチな場合もよくあります。

どうせ学ぶなら、楽しく学びたいですよね。

 

ファシリテーション力は?

グループセラピーをファシリテーションするような力のことです。

グループのダイナミックスを把握して、活用するということです。

なんかやたらと「カタカナ」ばっかりになってしまってますが(笑)

 

参加者という集団は生き物でもあります。様々な有機性も見え隠れします。

その中に、どのような立場で講師はいるのか? どのような促しや問いかけをするのか? ですね。

あらッ、急に漢字ばっかりに(笑)

 

覚悟はあるのか?

色々お伝えしてきましたが、最後は覚悟です。

覚悟を持って、開催しているのか? ではないでしょうか。

カウンセリングだけでは食べていけないから、ちょっとセミナーもやる、ということなのでしょうか?

ただのお仕事としてやっているのでしょうか?

人生における使命とか、お役目ということでコミットしているのでしょうか?

 

セミナー選びのチェックリストをまとめると、、、

この記事では沢山の「選ぶ視点」をお伝えしました。参考になれば幸いです。

チェックリストをまとめると、、、

  • コンタクトポイント(頻度)は多いか?
  • 変化する環境か?

 

  • 同じテーマを教え続けているか?
  • 現場で役に立つ内容か?
  • 実践、練習できるか?

 

  • 現役カウンセラーか?
  • 伝え方を学んでいるか?
  • グループをリードする力はあるか?
  • 覚悟はあるのか?

 

私自身、トレーニングや講座を提供する者として、この記事を書いたことで、改めて再確認させて頂きました。

精進して少しずつ歩んで参ります。