癒しが起こる最強の心理セラピーのルームを作る4つの要因

 

心理セラピーのルーム、オフィスは色々ありますよね。

癒しが起こるセラピールームでセッションを提供してみたくないですか?

それには様々な重要な要因が関係してきます。

でもそのベースに必要なのは、あなたという存在です。

あなたの専門性もそうだし、精神性、ありようが土台に必要。

それが前提としてありながら、最強の心理セラピーのルームを考えてみたい

 

どんなセラピールームでセッションを提供したいですか?

 

落ち着いた雰囲気のマンションの一室。

優しい色の部屋に、ソファーがあって、日の光が入ってくる。

心理系の本ばかりの本棚がある。典型的なセラピールームですね。

私思うんです。もっと色々あっていい。個性豊かでいい。

 

◉ タワーマンション型セラピールーム

38階にあるルーム。絶景が広がってる。

私が受けるんだったら好きかも。非日常だし。

 

 

この際、52階がいい。街を一望できる。

でも5回目くらいで景色に飽きてるかも(笑)

 

◉ 高級インテリア型セラピールーム

イタリア製のちょー高級ソファー。

ルームにある家具は、全部セラピストがこだわって選んだもの。

インテリアデザイナーが監修。

セレブな気分を味わえる(笑)

 

◉ 自然型セラピールーム

郊外にある一軒家。

庭があって野菜を育ててる。

縁側があって、そこに座って外を眺めながらのセッション。

 

 

夕日を楽しんだり。ついでにスイカ食べたり。

夏休みのばあちゃん家か〜い(笑)

 

◉ 趣味嗜好型セラピールーム

 

哲学書だらけの部屋。

ホコリまみれ。汚い。

でもセラピストの言うことが、いちいち深〜い(笑)

 

観賞植物だらけの部屋。

ソファーに座ると髪の毛に草が触れるのです。

セラピストの顔も半分観葉植物で隠れてる(笑)

隠れるにはちょうどいい。

 

おしゃれなBar風な部屋。

セラピストが好きなお酒が並んでる。

最高級の日本酒をセッション後に味見できる。

えっ、倫理的な問題!? 細かいこと言わな〜い(笑)

 

 

個性豊かな心理セラピーのルームがあっていい

 

言いたいことは、多種多様なセラピールームが色々あっていい。

クライアントも個性豊か。自分にあったのを選んでもらえる業界でありたい。

家だって、レストランだって色々ある。

あなたらしいセラピールームを作ることが大事だと思う。

「あなたらしさ」あなたのキャラが強く出てていい。

それは簡単なようで、ちょ〜難しい。

ただ単に、好きだからアジアンなセラピー部屋にしよう! それは、ただの好み。

ありようを育てていくと、あなたらしさが垣間見えてくる。

いい感じに心理セラピストが成長してきたら思う

「キャラが立ってきたね〜」

 

 

ありようを磨き、ありようを育て、キャラが立ってくると、

あなたらしい、いい感じの部屋になる。

あなたらしさ、あなたのキャラ、それが滲み出て、それが前提としてあって、

個性的な部屋ができる。あなたも、そこにいて心地いい。

そして、そんなあなたを選んだクライアントも心地よく感じる。

 

 

癒されるセラピールームは〇〇がある

 

2文字です。

〇〇

〇〇だから2つのボール? 何に使うの〜(笑)

花瓶? 絵画? PC?

どれも2文字だけど〜(笑)

具体的な物で人は癒されない気がします。

もっと抽象度を上げましょう。

安心? 安全? もちろん必要ですよね。

癒しが起こるセラピールームには〇〇が必要。

それは⋯⋯自由です! セラピーの場に自由度が必須。

オフィスPomuで言うと、イスに座ってもOK。ソファーに座ってもOK。

イスやソファー、どんな位置にも動かせる〜

立ってセッションもOK〜 座布団でもOK〜

立ったりしてもOK〜 無垢材の床に寝転んでもOK〜

 

トラウマ抱えた人こういう自由度が必要。

だってトラウマの時は自由度がなかったから。

出口のドアが見えるところに座りたいとかね。あるある。

セラピストとの距離とか。5mくらい距離をとって欲しい人もいる。

逆に少し近い方が落ち着く人も。

どうしたいですか? という質問してみましょう。

実際の現場で制限もあると思います。

でもやれる範囲のことをやってみる。

柔軟に対応しようとしてくれる姿でも、伝わる気がする。

狭くてごめんね〜とか。

自由さが大事と伝えました。

柔軟に座れたらいいのね〜なのですが⋯⋯

 

 

セラピールームに自由や柔軟さなのですが、もっと本質的なことは?

 

もっと大事なことは何だと思いますか?

他の記事でも、いつも言ってることです。

あなた自身が自由であること。

 

 

表面的に自由や柔軟にするだけは誰でもできます。

こうしなきゃ!そういうのが強いと、床に寝てもいいですよ〜。

そう表面的に言っても伝わらない。形式的に床に寝転んでるだけ。

あなた自身が人前で、床にゴロンして自由にできることが必要。

こどもの頃完全に自由になんてさせてもらえないですよね。

そんな制限されたチャイルドさえも解放されてる〜!とか。

より自由になるには色々あり。

この際、常識を逸脱することをあえてやってみるとか〜

まあでも人に迷惑はかけないように(笑)

激しい寝グセのまま出勤するとか。お〜怖(笑)

私、髪の毛寝グセで爆発したまま、スーパーに買い出しとか行くし(笑)

笑ってくれるこどもが一人でもいたら、うれぴー

ま、とにかく、人生は、あそび〜

てきと〜に、いきましょう。

 


 

読者さんの感想

自由、本当にそれですよね。それはマニュアルではないので、自分が体験して自分のものとして確かになっていってこそのワードですね。

特に、現代社会での「自由」とはどういうことか、ますます分かりにくいように思います。好きなように物を買えたり、食べたいもの食べたり、言いたいこと言ったり、行きたいところに行ったり、それは「自由」ということなのか?

自分で選んだから自由ということなのか?そういうテーマで話し合うのも、おもしろそうですね。

というか、そういう結論が見えないような話をあーだこーだ言い合うことをしなくなっているんじゃないですかね。それこそ、タイパ、コスパな世界で、そんな話して意味あるの?みたいな感覚の人が多いのかも。

でも、そういうことをあーだこーだ話す関係性や、とりとめない時間をそうやって過ごすことが、まさに「自由」と関係がある気がします…

 


 

 

癒しが起こるセラピールームには、

「自分らしさ」「自由」が必須という話しでした。

もっとあります。

 

 

セラピールームを最大限に活用する方法

 

この方法は、可能性を引き出すのです。

無限の可能性を秘めているのです。

なんかスピ的な香りが⋯⋯(笑)

セラピールームを最大限に活用する秘策。それは⋯⋯

セラピールームを使わない!

ふぇっ!? 使わないというのは、セラピーのルーム、その枠を超えるのです。

外に行く、ということ。部屋から出て、外に散歩に行ってもいい。

近くの広場に行ってもいい。散歩セラピーです。

 

 

セラピーというのは部屋の中でやるものだ、という枠を壊す。

そう。ルームの枠を、ルームの壁を、大きなハンマーでたたき壊すのです!

壁をたたいたら、あらまルームも壊れちゃった(笑)

 

 

オフィスPomuのカウンセリングルームは神戸の山のふもとに

 

ハイキングコースもある。

見晴らしのいい広場には2分で着く。

10分登れば、神戸の絶景が見える。

ついでにイノシシも出るけど(笑)夜に。

自然の中を散歩しながら、クライアントさんとセッションやったりします。

そこはクライアントさんに合わせます。

でもまずセラピストから伝えないと、

セッションは室内でやるものだと思い込んでおられる。

外を散歩するのが苦手な人もいるし。

自然が何らかのトリガーになってて行かない方がいい時も。

でも、室内の時とは別人のように穏やかになる人もいます。

別人って言うとややこしいな。別人格という意味ではないよ〜(笑)

周りの自然を見ながらオリエンティングにもなったりするし。

オリエンティングについての記事はこちらより

 

外に出ることで、体も動かすし、

セラピストと横並びに歩いたりもするし、

室内とはまた違った良さがある。

こういうのを研修で練習する必要あると思う。

 

 

散歩セラピーをトレーニングで練習する

 

先月の対面のトレーニングでは、散歩セラピーをみんなで体験しました。

その中で、色々な発見もありました。

外って室内より刺激が多い。注意的もあったりします。

散歩セラピーを効果的にやるには、

まず支援者が、日常的に散歩に行く習慣も必要な気がする〜

だってセラピストが散歩していて心地いい〜

そう思ってないと、伝わらない気がする。

歩くの、めんどくさ〜

そう思ってる人と散歩行って、楽しくない気がする〜(笑)

セラピールームは部屋の中だけに限られてない。

そのルームは周りの環境に繋がってる。

セラピールームは環境の一部だとも言える。

もっと言えば、その地域にも繋がってる。

そんな意識で、セラピールームを見てみるのはどうでしょうか?

とにかく枠を壊す。色々な規制概念を、巨大ハンマーで!

たたき壊そう〜! いったん壊してみる。

そうした時に色々見えてくる〜!

 


 

読者さんの感想

セラピールームを使わない、というのは、まさに逆説的ですね。

セラピーとか、ルームとか、○○療法とか、そういう枠組みにとらわれる必要はない、そういう前提からスタートする発想に閉じ込められなくてよい、ということですよね。

その人が癒されるように、回復に向かえるように、ということこそが柱であって、そのために何が役に立つんだろう、という順番で考えたらいいことですね。

そういう順番で考えると、○○療法とか、セラピールームというのは「回復に向けて活用・応用できる手段」という位置づけなのであって、○○療法、セラピールームという枠組みからスタートするのは本末転倒になってしまうというか。

でも、自由な振る舞いをすると、枠組み云々、境界線が云々とか批判されたりするし、とりあえず型通りのほうが立場を守るために安全な面があるのでしょうね。

いっそのこと、祈祷でもゲームでも薬でもなんでもいいから本当によくなるかどうかが肝心で、そこで評価される必要がありますね。

なんだか、流派によって細かいところで、ああだこうだ言ってこだわるのって、折り合いがつかない人格パーツさん達がそれぞれ、ああだこうだと主張するのと似たことなのかもしれないですね。

トータルでよくなることを目指せたらいいのに、そういう俯瞰した観点を持った対話が世の中で少ないように思います。日本は特にそうなのでしょうか。そういうことがいろんなレベルに表れているのかなと想像しました。

 


 

 

癒しが起こる究極のセラピールームを作る

 

そのエッセンスは⋯⋯

「自分らしい空間」「自由で柔軟なルーム」「外も活用する」ということでした。

最後の要因をお伝えします。

相談者より、支援者を優先させる時がある。

それって、どんな時だと思いますか? だって、どんな時だって相談者優先ですよね。

基本はそうだと思います。クライアントさんが求める最大限の努力が必要。

でも、セラピールームの環境を整える時には、

支援者がリソースフルになることを優先させる。

支援者が心地よくなれる環境を作ると、支援者がととのうのです。

ととのった〜 サウナか(笑)

簡単な例で言うと、私であれば、愛犬ポムの写真をおく。

 

 

それを見て、その空間に私がいて、まず私が心地よくなる。

その心地よさがクライアントにも伝わる。

相談者がポムの写真を見て心地よくなるかとか、それは関係ないんです。

支援者が心地よくなればいい。それがいい循環になる。

じゃあ、ポム博物館みたいにして、

ポムの写真を50枚並べて〜

ポムのぬいぐるみも、いくつか置いて〜

ポムの動画もテレビで流してる〜

おー夢みたいな空間(笑)というのはやり過ぎ〜 どんだけ〜

まあアリかも?(笑)

 

 

相談者は、それぞれのリソースが違う

 

観葉植物が好きな人もいれば、そうでない人も。

広い空間が好きな人もいれば狭い空間がいい人も。

ほんと色々です。人生色々〜 🎵 リソースも色々〜 🎵(笑)

それに完全には対応できない。でもやれることはやりたい。

だから、柔軟や自由が求められる。

部屋の真ん中でやったり。隅っこでやったり。

座る位置を変えたり。外に行ったり。

飾る写真を人によって変えたりとかも。

やれることは相談者中心に考える。

そして、一般的に相談者さんは、こういう空間好きかな、

そういう基本は大事にする。

その上で、支援者が心地よくなれる空間を作る。

そういう、ものを置く。ポムを置く。

セラピー犬が実際にいてもいいし。

ワンちゃん好きには最高ですよね。

ワンちゃん苦手な人だったら、犬は別の部屋に行ってもらう。

うちで言うと、1階のセラピールームではなく、2階の住居にいてもらう。

これも柔軟性。

 

あなたがセラピーをする空間はどうですか?

色々職場的にも、制限はあると思います。

でも、あなたはそこで、毎日過ごすわけです。週に何日か。

何年もそこで働くことも。

それだけ長い時間いるからこそ、

もっと、あなたが心地よいと感じる空間を意識してみませんか?

クライアントのためにも柔軟さ、自由を工夫してみませんか?

きっと、そういう想いが⋯⋯そういう配慮が⋯⋯

クライアントさんに伝わると思う。そう信じたい。

 


 

読者さんの感想

自分を大切にできていることが、相手を大切にできる基盤になる、ということの具体的な表れでもありますね。

まず自分があって、その上で相手がある、という順番ですもんね。日本は、そういうことがあやふやになりやすいんだと思います。

「わがまま」「自己中」と自分を大切にすることの区別がつきにくい育てられ方や社会的環境の中では、バウンダリーを簡単に破られてしまいます。

長時間労働や本来業務以外のことを当たり前のように課せられてしまうのは、そういうことでしょう。

だからこそ、「まず自分を大切にしている、その基盤の上で相手を大切にしている」という環境自体が、治療的ですね。