ある夏の話。
一瞬にして、右側が、ほとんど見えなくなったのです!
私の利き目は右目。
その右目がぼやけまくってる〜!
なんだ〜! どうした〜!
右目は、普段1.5で調子いい。
それが一瞬で0.01に!
コンテンツ
急に視力が0.01になって、見えなくなった
ぼやけまくり〜!
大体のことに動じない私でも、パニクったよ〜(笑)
私は昔、ひどい痒みを伴うアトピーだった
寝てる間に目を掻いたりしてたのもあって、
20代の頃に右目だけ白内障の手術をしました。
それと関係あるのか? なんて不安になってた。

ほとんど寝てない状態で近所の眼科に行った。
もうヘロヘロ(笑)
3時間かかって、検査と診断を受けた。
結果は、20年以上前の白内障手術で入れた眼内レンズが、目の中にズレ落ちてる。
1週間弱から、最長で2週間の入院。
嘘だろ〜! 嫌だよ〜! 私は入院が大嫌い(笑)
一応、次回の予約を取って家に帰ってきた。
なんか絶望。
納得が行かなく、色々検索したら、日帰りの手術もあるじゃん!(笑)
家から6駅離れた所に、眼科学会から賞をもらうような先生を見つけちゃった。
予約日まで落ち着かない3日間を過ごして、先生に会いに行った。
その先生の診断では、眼内レンズが大きくズレてるだけ。
ギリギリ目の奥に落ちずに引っかかってる!
目の奥にレンズが落ちると1時間くらいの手術になる。
まず、そのレンズを取り出さないとダメだから。
でも、奥に落ちずに引っかかってる!(笑)
これだと30分以内の手術。
少し気が晴れた。
眼内レンズが、いい感じに引っかかっていれば、
手術です!
目の中に落ちてたら別日に手術
それは嫌だ〜!
落ちてないことを祈ってる〜
手術までの数日、レンズが落ちないように静かに暮らしました。
おじいちゃんのように(笑)
ついに手術の日がきました!
レンズがズレたままで、引っかかってたら、そのまま手術。
目の奥まで落ちてたら、別日に手術。
前日から、手術の不安よりも、手術が受けれるのか? の不安の方が大きかった。
レンズちゃん、そのまま引っかかってて〜!(笑)
その不安と手術の不安が混ざり、手術室の前で順番を待ってる時は、心臓がバクバク
色々なリソースを思い出したり、ソマティックな実践をやってみるんです。
少しは緊張が落ち着いたのですが、まだ緊張していました。
そんな中、最も効果的なことがあったんです。
なんだと思いますか?
ベテラン風の看護師さんがいてくださるんです。
私から緊張してるんですよ〜 なんて話しけました。
たった2〜3分です。
自分でやるどんなセルフケアよりも、効果的だった。
みるみる神経系が穏やかに!
あらためて想う。
苦しい状態の相談者に、しっかり寄り添うこと、ほんと大事。
対人支援者ってすごいことをやってるんだよ〜
その後、手術室に入りました。
手術中も、先生のプレゼンスがまあ、いいこと。
的確に助手に指示を出していく。
その声がまあ、落ち着いてる。
部屋には6人いたのですが、いい感じなんです。
ほんと手術室がいい空間だった。
20分くらいの手術だった。
局所麻酔なので起きたままやる。
まあ、不快だよ〜
痛くはないけど、直接目に色々入れるわけだから。
そして、レンズは、どうなってたのか〜?
先生が取り出してくれたようで、
レンズのフックが引っかかってくれてた!
そのアームがギリギリ引っかかってた(笑)
こんな感じ
⬇︎

それを摘出して新しいレンズを目に縫い付ける。
ほんと辛い手術だったけど、
医療や技術の進歩に感謝だよ〜!
20年以上も一緒に生きてくれたレンズちゃん。
手術後に先生が見せてくれた。
たった6ミリの。
もらってくればよかったな。
今回、目のことで、色々な教訓がありました。
大事な学びが。
神戸市辺りで、目の手術などが必要な人、
先生のサイトをご紹介するので、必要になった時は連絡くださいね〜
メルマガ読者さんの感想
よかったですね~!! こういうのも、心身の危機の体験ですよね。
医療というのは、心身の危機の際に文字通り「まな板の上の鯉」の体験をする現場なので、よりリアルにいろいろ感じるものなんだと思います。
医療者のありようや、適切な見立てや、スキルや、全てが大事ですね。つくづく。ともあれ、無事に手術を終えられて、おめでとうございます。
目の手術をして、ほぼ以前の状態になった
ホント感謝。でも〜!!!
今回の件で自分のアホさ加減を痛感させられた。
もう少しでレンズが目の奥まで落ちて、
20分の手術ではなく、1時間の手術になってた。
たまたま大惨事になるのを防げたのです。
自分がアホやな、そう思うのは、
1ヶ月前から違和感あったやん!
姿勢を変えて横向きに寝た時、視界が微妙にボヤけてた。
その時に病院に行けよ!って話(笑)
そうしたら20分の手術ではなく、10分の手術になったかも。

困ってから病院に行く癖。
そんな自分が嫌になる〜
自分の歯に関しては苦労してきてるので、
違和感があったら瞬時に歯科医院に行く。
もう苦労したくないから。
でも、他の体のことになるとほんと病院に行かない。
自分を責めてても効率が悪いので分析してみた
まず、楽観的すぎる。
なんとかなるでしょ〜てね(笑)
これ、なんの根拠もない。
ほっといても大丈夫な時も多々ある。
でも稀にある、大丈夫じゃない時が問題なのです。
ちょっとでもリスクがあるなら、病院に行くべき。
楽に生きられるようになってくると、
変に楽観的なのです。
「ま〜大丈夫でしょう」
何を根拠に。もう認知の歪みだよ(笑)
もう一つは、怖いんだと思う。
何か大きな病気だったら⋯⋯
手術が必要だったら⋯⋯
自覚してない怖さがある。
だから回避しちゃう。
なんとなく検査に行かない。
背景に医療トラウマ的なことがある、とかね。
あとは、日常生活が忙しいとかね。
しょうもない言い訳だよね。
ポリで言うと、
低覚醒の人はふわっとしてるからリスクを認識してない。
だから病院に行かない。
過覚醒の人は、忙しい、感じない、だから病院に行かない。
腹側の人は楽観すぎる。
一番まともなのは、健康に関して不安な人だよ。
不安だからすぐに病院に行く。
そんな人が増えると大きな手術が減って、結果、医療を逼迫させないと思う。
まとめると、
「アホな楽観主義」
「怖さからくる回避」
「日常のバタバタ」
私は宣言します!
いつもと違う体の不調があったら、
すぐ検査、病院に行きます!
大惨事を予防するために。
大事な自分の体を守るために。
目の手術を受けるに当たって、心理セラピーを受けました
心理セラピーを受けた理由は、自分の医療トラウマを、しっかり解放するため。
今回の目の手術の時に、自分がよりよい状態でいるため。
結果、術後の回復にもいい影響が出ると思ったためです。

数年前に全身麻酔で手術をしたんです。
その時に、ドSな麻酔科医に、あたってしまい、怖い思いをしたのです。
あいつめ〜!(笑)
上を向いて何かで口を押さえられると身体が反応するんです。
パニックっぽくなる。
あと、全身麻酔から覚めた時に、人生最大級の気持ち悪さを体験。
だから麻酔とか、入院とか思うだけで、胸が苦しくなる。
自分でセルフセラピーして解放した部分はあった。
でも、ちゃんと誰かに寄り添ってもらうのが大事。
そして身体志向のセラピーを受けたら⋯⋯
トラウマエネルギー溜まってた〜!
リソースとか、その他の準備をしまくって、トラウマに入っていく。
咳が出まくって、体が熱くなって、身体のトラウマ反応が解放された。
次の日とかも全然しんどくない。普段通りの日常。
できる人に、やってもらうのがいい。
自分で抱えるのではなく、人にやってもらう。
私たちって社会的な動物なんだよね。
だから今回の目の手術も自然な緊張、くらいで乗り切れた。
そしてそして⋯⋯
実は手術後にもセッションを受けたのです
話を聞いてもらう、くらいに思ってたけど、
自分では出来ない、脱力が起こった。
やっぱりシンプルな手術でも、体さんには負担なんだよ〜
ほっといたらトラウマエネルギーが溜まったままだった。
溜めるのは、貯金だけにしよう!(笑)
で、思う。
全ての手術の前と後で、こういう心理セラピーが受けられる社会になったらいいな〜
病院の臨床心理士さんがやってくれる。
みんな受けるもんだ、みたいに。
なんと優しい社会なんだろう。
ていうか、そこを目指して行くべきだよね〜
私の医療トラウマの話。
医療トラウマを予防する3つの方法。
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メルマガ読者さんの感想
そういう体験をされていたのですね。まさに、まな板の上の鯉、でしたね。
子供の医療トラウマを防ぐための取り組みをしっかりされている小児病院の様子をテレビで観ましたが、一部の先進的な病院なのでしょうね。
精神科の医療トラウマは、半端ないと思います。小児科や外科よりもさらに、どうしたらいいか混とんとしている感じもします。
でも、トラウマインフォームドケアやオープンダイアローグに取り組む病院が増えていったら、病院の構造もスタッフのありようも変わっていくはずです。長い道のりでしょうが、そういう方向を目指すべきだと思います。難しいけど…
たとえば急性発症して境界線が完全に壊れている時に、本人の同意を得られず強制入院させる場合など、不適切な関わり方をしたらとてつもないトラウマを与えるわけで、そういうことが分からないままやってきていたこの業界は、罪が深いと思います。
私が医療の場に合わないのは、私の本質的なありようと全く合わないからだとつくづく思います。