相談者を確実に改善させるには、
1回目が大事なのです。
最初の10回が大事なのです。
なぜ支援者が相談者のトラウマ解放に失敗するのか?
なぜ相談者は一向に改善していかないのか?
その理由がわかります。
現場の対応力を育てるヒントになります。
コンテンツ
トラウマ解放を効果的にする方法をお伝えします
相談者と60回セッションする場合、
前半30回がリソース構築。
後半30回がトラウマ解放。
これを解説します。
わかりやすいの思いついちゃった(笑)
ある日、ポムは、山の旅に行くことに。
1週間の過酷な山の旅です。
うちの愛犬ポム
⬇︎
その旅で、たくさんのお宝が発見できるらしいのです。
さらに、山の旅に成功すれば、自分のトラウマが解放されるのです!
1週間の過酷な山の旅⋯⋯
何も準備せず、今からレッツらGO!という人はヤバい(笑)
ポムは1年間しっかり準備をすることに。
前半は準備なのです。
持ち物としては、山の地図、ロープ、コンパスなど、20個くらい色々いる。
寒さ対策のために、防寒着、テント。
飢えないために、自炊の道具、食料。
用意するだけでなく道具を使いこなすのです
道具は使いこなさないと意味がない。
バックパックにしっかり収納できないと道具の意味がない。
体を整える意味では、運動して体力作りも必要。
ジョギングしたり、日帰りの登山に挑戦しますよね。
それ以前に、骨折、捻挫してたら、それを完治させる。
山登りの知識を身につけることも必要。
天気や地図の見方。怪我した時の対策など。
そういう準備をしてるだけで、ポムは、もう登山家としてレベルアップしたのでした!
前半30回のリソース構築で、相談者は楽になっていく。
様々な準備をすることで、少しずつ、でも着実に改善していく。
その準備こそが一番難しくて、一番大事なのです。
そして一番、研修やトレーニングがないのです。
トラウマ解放の部分ばっかり。
支援者の現場で、この相談者はどんな準備が必要なんだろう?
そう意識してみるのはどうでしょうか?
さて、ポムは1年の準備を終えました。
次は、後半30回のトラウマ解放!
「ポムの旅」はどうなってしまうのか〜?
前半はリソース構築、後半のトラウマ解放はどうなるのか?
心理セラピーの全体像は
⬇︎
前半30回がリソース構築。
後半30回がトラウマ解放。
しっかり準備してから過酷な山の旅に出るのです。
だからポムは1年かけて準備したのでした。
体力をつけて、道具を使いこなせるように。
さあ、トラウマ解放という山の旅にレッツらGO!
初日は順調。
天気もよく山登りを楽しみました。
でも2日目には、雪が降って、強烈な風が吹いてきた〜
でも大丈夫。ちゃんと防寒着を持ってる〜!
ポムは、ふわふわの毛で、あったかそう(笑)
⬇︎

3日目には、クマが出た〜!
でも大丈夫。
クマよけのスプレー持ってる〜!
4日目、迷っちゃった〜!
でも大丈夫。ちゃんと地図、持ってる〜!
想像してみてください。
食料もなく⋯⋯
地図も持たずに⋯⋯
防寒着を持たずに⋯⋯
1週間の雪山の旅に行く。
1時間で下山しちゃう!(笑)
下手したら、そのまま遭難して、大惨事だよ。
トラウマセラピーでリソースをやらない弊害
リソースをやらずにトラウマを解放する?
3回目のセッションでトラウマを扱う?
それは、全くの準備もせずに雪山に行くのと同じこと。
だから二次被害が起こる。
余計にフラバが酷くなる。不安や恐怖感が増大する。
そして、オフィスPomuに、セッションの問い合わせがくる!
「余計に悪くなりました」「寝れなくなりました」
その時には、支援者に対して、すでに嫌なイメージがついてる。
支援者を信用するのに、さらなる時間を必要とする。
逆を言えば、しっかり準備すれば、実際の山の旅が、とても豊かなものになる。
さあ、みんなで声を出して言うよ〜! せ〜のっ!
前半30回はリソース構築!
後半30回はトラウマ解放!
補足ですが、わかりやすく30回と言ってるだけです。
少しずつリソースから小さめのトラウマに入っていく。
自然な流れで。
人によって違うし、状況によって変わります。
でも、思った以上に、リソースという準備をしてる。
専門的に、戦略的に、本格的に、リソース構築をしています。
それができれば、トラウマを解放しまくれる。
余裕で。
実はこの「ポムの旅」まだまだ続きがある〜!
メルマガ読者さんの感想
雪山の登山の比喩は、本当に使いやすいですね。
こういう心理教育をあらかじめしていないと、語りと過覚醒が止まらない事態になりますね。それに、止める理由をこちらがよく分かっていてしっかり伝えないと、受け流したとか被害を軽く扱ったと解釈したり、それに伴うフラバが起こったり、大変なことになりますね。
このあたりの理解を、あらかじめしっかりしておくのが大事だというのはよく分かりました。語らせすぎない、無軌道な過覚醒を防ぐというのは、本当に基本中の基本ですね。
心理セラピーの前半30回がリソース構築、後半30回がトラウマ解放
「ポムの旅」では、しっかり準備したから、
過酷な山でも楽しめたのでした。
リソースという準備があってこそトラウマを解放できる。
でも、思うのです。
山登りの旅で、何の対策が求められるのでしょうか?
あることのために、たくさんの準備が必要なのです。
それは⋯⋯
暑さ対策! 寒さ対策!
夏の暑さ、日中の日差し、強烈です。
飲み水がない? 長袖の服がない?
それでは旅を中断せざるを得ない。
脱水症状で倒れてしまう。
暑さへの対応が、過覚醒の対応みたいなこと。
不安っす〜 怖いっす〜 フラバが激しいっす〜 そこに対応が必要。
もう一つ、山の旅では、寒さへの対応が必須。
テントがない? 防寒着を忘れた?
もう帰るもん! って、なっちゃう(笑)
ポムの旅は終わっちゃう。
寒さ対策はポリで言うところの、低覚醒の対応。
うつで〜す 引きこもります〜 何も感じましぇ〜ん という低覚醒。
だからトラウマを抱えた人の対人支援では、この過覚醒と低覚醒の対応が求められる。
山に行けば、暑かったり、寒かったりする。
人間も同じ。過覚醒になったり、低覚醒になる。
それが本質。自然の摂理。
自然なことなのだと体感していくのも大事。
夏に、「なんで、こんなに暑いんだ〜!」とか、
いちいち言わないですよね。
日本の夏は言うかっ(笑)
暑いと思ってる自分を責めたりしない。
でも、過覚醒の自分はダメ!みたいに普通に責める〜(笑)
過覚醒の時もあるし〜 低覚醒の時もあるし〜
そういう態度が、まず求められるのかも〜
ちょっと前まで暑かったのに、急に冬みたいに寒い。
秋はどこに行った〜!(怒)
まるで過覚醒からの急激な低覚醒じゃん〜
ほどよく腹側的で、穏やかな春や秋はどこいった〜!!!(怒)
心理セラピーの全体像は
⬇︎
前半30回がリソース構築。
後半30回がトラウマ解放。
最後に大事なことをお伝えします。
リソースという準備で、トラウマは解放されるのか?
ポムはリソースという準備をしっかりして、
トラウマ解放という山の旅を終えたのだった。
トラウマは解放されたのか?
実は、半分くらい、まだ残ってる。
でも、日常生活が、とても楽になったのです。
これ以上、トラウマを掘り下げる必要がなかった。
今後やりたいことをやる時に、ブロックが出てきたりしたら、
必要に応じてトラウマを解放すれば、いいのです。
この旅のもう一つの目的は、「お宝」を発見することだった
旅を終えたポムに聞いてみた。
ある洞窟に入った時に、金塊やダイヤモンドがあったというのです。
あたり一面、金塊。
それと何百キロのダイヤモンドが!
でも、ポムは言った。
「そんな重いのを運んだら旅が楽しくない〜」
いっさい捨ててきたのです。
手放したのです。
そんなものより、このポムの旅を通じて、自分を知れた。自分の基礎ができた。
ただ楽に、なれただけでなく、たくさんのリソースを発見できた。
自分の体と向き合うこと。自分の心と向き合うこと。
それらを大事にすること。
それこそが何よりも価値あることだった。
そして、何よりも多くの仲間にも出会った。
それこそが本当に欲しかった「お宝」だった。
対人支援者のあなたへ伝えたいこと
あなたは対人支援者。
まだまだ準備段階の人もいますよね。
それくらい大変な想いをして頑張ってきた。
現場って色々苦労することもありますよね。
バックパックの中身がスカスカ?
大丈夫〜
これから1つずつ道具を揃えていけばいいやん。
道具がうまく使いこなせてない!?
大丈夫〜
教えてもらえばいいじゃん。
体力や精神力がない!?
大丈夫〜
少しずつ、やり続けたらいいじゃん。
なんとかなるって。
だって⋯⋯
頑張って準備して、立派に旅を終えたポムを見てください!
ポムの凛としたプレゼンスを〜!!!
⬇︎ ⬇︎
あれっ、ネックレス!?
ダイヤモンドかいっ!(笑)









