「自分を責める」という自責。
ここを扱うこととっても大事です。
自責が強いことをまず何とかしないと
カウンセリングを受けても
効果がない。
支援者に求められるのは
自責を少しでも克服する、
緩めるサポートが
できる必要があります。
海外の先生の視点からも
自責を解放する対応法をお伝えします。
それは意外な方法でもあります。
動画もどうぞ。
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コンテンツ
自分を責めてしまう(自責)の特徴
「私が悪いんです」
「自分のせいだ」
相手が悪くても、自分のせいだと言う。
相手が理不尽でも、自分が悪いと言う。
セラピーの門をくぐる方
自責が強い人が多いです。
虐待や親との関係で
自責が育ってきます。
いい人だったり、
真面目な人、
自責が強くなる傾向があります。
このような、自責が強い人を
どのようにサポートすればいいのか?
自責と子育てや仕事の環境
過去のトラウマとか
養育者との関係もありますが、
現実の社会で自責が多くみられるのは、
ストレスの大きい子育て環境も
ありますよね。
子育てをしっかりやっても、
うまくやっても誰も褒めてくれない。
失敗した時だけ
夫とか親とか、周りの人に責められる。
これでは自分を責めちゃいますよね。
子育ては失敗はつきものです。
気楽にやっていきましょう。
厳しい仕事の環境もそうですよね。
ブラック企業であったり、
厳しい上司や同僚に囲まれると
本当に辛いですよね。
時には何時間も
会議で責められたり。
鬱になるのも自然です。
自分を責めてしますのも自然です。
初期の段階に心理カウンセリングで自責を克服する理由とは?
自責を少しでも軽くしないと
回復の行き詰まることよくあります。
だってそうですよね。
よくなろうすること、
心理セラピーを続けること、
「自責さん」は許してくれません。
その抵抗するパーツさんを無視していると
クライアントさんの
時間も労力もお金も
無駄にさせることになります。
言い換えれば、パーツと共に進めていくことで
自責のパーツが協力してくれます。
カウンセリングのプロセスを助けてくれます。
自責感と無気力、うつ状態、恥、引きこもり
補足ですが、
カウンセリングの現場では
自責を共に
様々な症状があります。
軽く把握しておくことは大事です。
自分を責めすぎることで、
無気力や鬱になられる方も多い。
自責が強いと強烈な恥も
抱えている方もおられます。
その結果、引きこもりに繋がる
こともあります。
この辺の傾向は全てシャットダウン系
ですよね。
エネルギーがなくなり、
どうでもよくなり、
覚醒レベルが下がるという傾向がある。
ひどい自責思考、不安、リストカット
逆に、覚醒レベルが上がって、
自己批判をしたり、
強い不安でイライラする傾向なんていうのもあります。
もっとも辛い状態であれば、
自傷行為やリストカットなどもあります。
自責が強いクライアントさんは、
今どのような状態にあるのかを把握する必要があります。
覚醒系なのか、
シャットダウン系なのか、
その両方なのか、
というのも大事な視点です。
さあ、ここから自責の対応法、
どんどんお伝えしていきますね。
止まらない自責の念を解放する(リックハンソン先生)
リックハンソン先生にお伺いしよう。
マインドフルネスとか脳科学の権威。
現役セラピスト。
先生は言う。
「内的な批判するパーツはちゃんと役割を持っている」
そうですよね。
パーツは全て役割がある大事な存在。
その存在をまず認めてあげる。
「えらいえらい」
「頑張ってきたね〜」というように。
自分を責めて、
他人を守ってきたんです。
相手が悪いことでも、
自分のせいにして、
頑張ってきたんです。
その栄光を、その努力を
讃えようではありませんか!
支援者のみなさま。
ただ何となく認めても
伝えわりません。
どのパーツさんもそうですが、
自責のパーツさんも、、、
めちゃくちゃ頑張ってきたんです。
自責という形で、
自分に刃物を向け続けてきたのは、
相手を傷つけたくなかったから。
「守りたかったから」
そんな純粋で、
ひたむきな賞賛されるべき存在なのです。
自分を責めるパーツさんの存在を
認めることが大事ですし、
その役割というか、
メリットもクライアントさんと
一緒に考えるのが大事です。
では自責にどのようなメリットがあるのか?
自分を責めてしまうメリットもある?
自分を責めることって、
マイナスなイメージしかないように思いますよね。
自分を責めて、
苦しくなって、
何でも自分が悪くて、、、
「大体の物事には理由がある」
とも言えそうですし、
やり続けることには、
役割があったりする訳ですよね。
じゃあ自責のメリットは、、、
自責と他責のバランス
自分を責めているということは
相手を責めていないということ。
自責と他責はバランスによって
成り立っているとも言えます。
自責をすることで、
他責を避けている。
逆に他責をすることで、
自責をしない。
自責のメリットは、
怒りを抑圧することでもあります。
相手ばかり責めていると
仕返しがくることもありますよね。
こどもは特にそうです。
本当は、理不尽な親が悪いのに、
自分が悪いんだ、、、
自分のせいなんだ、、、
と、自分を責めていれば、
大事な親を守れると言いますか。
そうするしかなかったりします。
こども一人では生きていけません。
あとは、自分の評価を自分で下げておけば、、、
変に期待はずれで、
がっかりすることがない。
どうせうまくいかないんだし、
と思っていれば、気が楽です。
私は億万長者になれるに違いない!
本気でそう自分を過大評価していると
期待が大き過ぎてしんどいですよね。
というように、自責のパーツを
認めていくということは、
そのメリットや今までの役割、
頑張りを認めていくということなのです。
強い自責の癖を解放する対策とは?
自分を必要以上に責めている人が
こうなったのも、これがこうなったのも
全部自分が悪いから、、、
というようなことを聞いたりします。
1つの改善策として、
カウンセリングの現場でもするのですが、
その同じ状況を相手に
当てはめて考えるみるということ。
そして聞いてみる。
そのような状況で、そうなったのは
その人が悪いんでしょうか?
99%の人は、
悪くないと言います。
なぜか自分のことになると
自分は悪い。
でも同じ状況を相手に当てはまると、
悪くない。
この矛盾(笑)
このアプローチだけで
自責が少し改善されることもあります。
ただ、トラウマや継続した虐待が
根っこにあると、、、
これだけでは、
ほとんど改善されません。
でも1つの考え方として
そのようなクライアントさんともやります。
では他の改善するアプローチもみていきましょう。
「自分を責め過ぎる」を治す方法
自責のそもそもの原因は何なのか?
その多くは養育者、親との関係です。
自分はバカだ、自分はダメだ、
その言葉は、もともと親が
放っていた言葉だったりもします。
「お前は何をやってもダメだな!」
このような言葉を浴び続けたら
その言葉を内在化します。
要するに、その親パーツが
育まれてくるとも言えます。
その自分を責める言葉の内容、
そのトーン、、、
まさに虐待してきたアイツのよう。
その声は、
もともと自分のものではなく
押し付けられたものと
理解することも大事です。
もちろん「理解」しただけでは
回復しないですよね。
その傷ついたパーツを
認めて、寄り添って、癒していく。
そうすることで、
自分を責めることが少しずつ
緩んできたりもします。
そこが緩んでくると、
相手が悪いことは、相手が悪いと
思えるようになってきます。
ちゃんと相手との境界線を
引けるようにもなってきます。
自責が緩んでくると
自分を大事にする行動が増えてきたりもします。
まあ、傷ついたパーツを癒すと
簡単に言いましたが、
それなりの時間と労力が必要です。
でも効果的にやれば、
少しずつ改善することが多いです。
辛い自責を改善する対応法(海外の先生編)
ちょっと興味深い対応法を
お伝えしようと思います。
リックハンソン先生は言う。
「内的な批判するパーツ(自責)が強いという訳ではない」
ヘぁ? どいうこと?
自責が強いって言ってるのに強くない?
「自責を和らげる 守るパーツやケアするパーツが弱っているだけ。」
さすが先生ですよね。ほーって思います。
自責のパーツをどうこうする前に
それを和らげる「守るパーツ」や「ケアするパーツ」を
強化しましょうということ。
そりゃ名案だ!
自責が強い人は自分をケアする言葉を
かけれてなかったり、
自分を守ることを優先しなかったりする。
例えて言うなら、、、
お菓子めっちゃ好きな人がいて
どうしてもやめられなくて、、、
砂糖や油の多いお菓子を
やめる努力するより、
砂糖や油を分解してくれるものを摂取しましょう、
みたいな。
自分をせめちゃうのもパーツ心理学で対応
今回の内容である
自責のパーツ
親のパーツ
加害者のパーツ
それを和らげてくれる、、、
守るパーツ
ケアするパーツ
これらも「パーツ」として取り組んでいくのと
そうでないのは、大きな違いです。
多くの支援者は、
自分を責めるクライントさんのこと、
自分を責めることがあるんだとか、
自責が強い人だとか
そうみて欲しくないんです。
自責のパーツがいるというのと、
自分を責める習慣がある、
というのでは雲底の差があります。
支援者の方には、
パーツ心理学をマスターして欲しいです。
支援の仕方が大きく変わるので。
まとめ
自責の特徴
初期のカウンセリングで扱う必要性
共に出てくる症状
自責のパーツの役割を理解する
友人だとどうかイメージする
内なる声が誰のものか明確にする
守るパーツやケアするパーツを強める