人生初のライブが激しすぎた話|推し活の理解と対応法

 

先週末、人生で初めて、ライブに参加しました。

あるアイドルグループの1万人の大型ライブ。

そこで、とんでもない体験をしたのです!

それをまずお伝えしますね。

後半は、支援者のための推し活の理解と対応方法です。

 

歌手やアイドルのライブというは人生初!

 

ライブにも参加したことがない! そんな私の人生(笑)

そもそも、なぜ行くことになったのか?

ウチの高1になる娘がK-Pop好き。

推し活を楽しんでおられる(笑)

ME:I(ミーアイ)という、デビューしてまだ1年のグループ。

日本と韓国で活動してる。

11人で歌もダンスもキレッキレ。

オーディションを勝ち残った精鋭たち。

 

 

そのライブに行きたいと、せがまれて、

保護者として一緒に行くのも大事だし。

親子の思い出にもなるし。

私の社会勉強にもなるかと思ってチケットを確保。

 

人生初のライブ。想像を超えてました!

まず、音がデカい〜!!

抽選で5階席だった。

ちょー遠い。ちょー真横。

アイドルたちが、豆粒くらいの大きさ!

 

アイドルが登場すると⋯⋯

みんな叫んでる〜!

きゃー! 〇〇ちゃ〜ん!

娘も叫んでる。〇〇ちゃん!

 

爆音の音楽に合わせて、ペンライトを振る!

掛け声を合わせて、歌ったりしてる!

私は一人でポツン⋯⋯孤独な中年男性(笑)

ちょー疎外感。

取り残された可哀想な私。

 

想像できますか?

全く知らない曲。爆音の音楽。

周りは熱狂。孤独感。

 

 

これって映画とかで見る、洗脳じゃね(笑)

 

よく映画とかでありますよね。

監禁されて、爆音で音楽を聞かされて、ずっと映像を見せられる、みたいな。

ライブ開始から1時間経ったところで、

ついに耐えられなくなり、トイレに逃亡(笑)

トイレに行くのは私以外、誰もいない。

みんな熱狂中。

目がハートになってる。

トイレに逃げた私は、頭がクラクラ。

映像と音が、脳内でフラッシュバック。

放心状態。

こんな時こそ⋯⋯今まで培ってきたソマティックな実践総動員。

自分を整える作業。

ふ〜っ ほんのひと時の安らぎ(笑)

でも、次の瞬間、現実に連れ戻される。

ずっとトイレに、こもってられないので、

山口さんは戦場へ戻る決意(笑)

気合いを入れて、ライブ会場のドアを開けた。

重たいドアだった。

ライブの後半戦、山口さんはどうなってしまうのか〜!

 

 

また爆音でライブが始まった。

 

周りは熱狂してる。

あと2時間も残ってる〜(笑)

でも、私はハッとした。

娘とライブに参加した真の目的を思い出したのです!

それは⋯⋯「腹側を刺激する」

腹側? 説明しますね。

私は10分おきくらいに曲が終わったタイミングで、娘に話しかけた。

質問したり、感想を言ったり。

 

ライブに没頭してる娘に、父親が声をかける。

うざいよね〜(笑)

でも、そうすることを事前に言ってたので、いい感じの会話ができた。

私の思い込みだったりして〜!(笑)

なぜ定期的に話しかけるのか?

それは、依存的なこと、推し活的なことを⋯⋯

一人でして欲しくないから。

 

 

 

目の前のアイドルにキャ〜ってなってる。

でも、隣には現実の生活繋がってる父がいる。

関係を築いてきた親がいる。

それが大事。

推し活=依存というシンプルな構図ではない。

でも、高校生に限っては、そういう部分が大きい。

 

 

だから、依存行為をする理由の一つに孤独がある。

 

繋がりを求めてる。

何らかのことを求めてる。

だからこそ親が繋がってあげる。

ライブで声をかけた、だけではない。

ライブのチケットを抽選で当てるところを一緒にやる。

ライブの時に激しく振るペンライト。

これも一緒になって小遣いを貯める。

家事のお手伝いをしたりもして。

私がオンラインで購入。

一緒に届いた箱を開ける。

一緒にワーキャー言う。

私も試しに振ってみたり(笑)

そういう、人との繋がりが大事。

ポリヴェーガルで言う真ん中の部分ね。

腹側を刺激する、なのです。

 

ライブの後、私はフラフラになった。

もうトラウマ体験(笑)

それと同時に、推し活を舐めてた〜!

熱狂するファンを肌で感じて、目が覚めた〜!

それなりに理解してると思ってたけど、推し活って深い。

推し活について、ちょっとだけ勉強しました。

支援の現場で、推し活してる人に関わっていく大事なポイントがある〜

それをお伝えしていきますね。

 

メルマガ読者さんの感想

推し活のお付き合い、お疲れさまでした。1人でだったら、地獄のがまん大会でしかないですね。

曲を覚えて、ふりやコールを覚えて、会場の熱狂の渦に同化する、て、私にとっては異次元の世界です。

ギャンブルや宝くじも、何も心を動かされないです。アドレナリン低すぎ。どういう感じなのか、今世で実感として分かる日は来ないでしょう。

ゲーム依存になっている子供とどうゲームを受け入れながら関わっていくのか、も同じですね。相手を理解したい、つながりたい、という動機づけが基にあってこそできることですね。

 

 

推し活してる人への対応で、よくある間違いとは?

 

対人支援の現場で、よくあるシーン。

⬇︎


相談者

色々対人関係で悩んでいます。

唯一の発散は、K – Popを聴くことです。

支援者

そうなのですね。誰が好きなんですか〜?


 

早速、間違いポイント!

誰が好きとか、ちょープライベートなこと、いきなり聞かない〜

相手が言ってくれるまで待つのがいいかも。

続けます。

⬇︎


相談者

AKBの前田敦子さんが好きなんです〜

支援者

そうなんですね〜

相談者

AKBのライブと握手会に行ってきたんです

支援者

へぇ〜 

そうなんですね⋯⋯


 

これも、間違いポイント!

もっと関心を持ちましょう(笑)

こういう受身的に聞いてる人多いです。

「そうなんですね〜」連発カウンセラー。

なぜか関西弁(笑) 

推し活をして心地よくなってんだな〜

だから話を聞いたあげよ、というのは単純な見方ですよね。

逆に、推し活って、ただの依存。それも単純。

相談者の推し活を知っていくと、その人の色々なことが知れる。

 

以下のような視点で話を聞いてみよう〜

まず健康的な推し活か?

不健康な推し活か?

お金、時間、エネルギーどれだけ使っているか?ですよね。

 

 

そういう質問をいいタイミングでしていく。

そして、ここからが大事。

 

 

相談者の色々な欲求を意識してみよう

 

推し活をしたくなる背景には、様々な欲求、ニーズがあります。

それらを支援者が意識してみましょう。

1つずついきますね。

 

繋がりたい!

推し活する人は仲間や推しと繋がりたいのです。

そういう欲求がある人もいるという視点を持つ。

 

満たされたい!

満たされない気持ちを満たしたいのです。

快楽物質のドーパミンとか色々ドバドバ出るから一時的には満たされる。

きゃ〜かわいい〜!って感じてる時に満たされるのです。

 

逃避したい!

現実って厳しい。

現実逃避したい時もあるよね。

推し活してる時って、現実社会のこと考えなくてもいいからね。

いい感じの一時的な逃避でストレス発散してるのか?

現実に全く向き合わない逃避行動なのか?ですよね。

 

没頭したい!

背景にトラウマや愛着の問題を抱えたままだと、何かに依存したなるよね〜

強迫的に何かをし続けることで、

背景にあるトラウマを感じないようにしてる。

リラックスが出来ないからしんどいのです。

 

あんな風になりたい!

そういう願望があっても自然だよね〜

アイドルや推してる人に投影するのです。

自分がなくて、まるでその人の人生を生きてるような。

そんな極端な場合もある。

 

楽しみたい!

人生楽しみたいよね〜

何もしないのは、つまらない〜

自分を大事にしながらも、楽しめるんだったら推し活っていいですよね。

 

推し活で、これらの欲求を、どのように満たしてるのか?

健康的になのか? そうでもないのか?

そんな視点を持って、ふんわり支援をしてみると、

相談者は喜んでくれる〜! 気がする。

こういう欲求を頭の片隅に入れて関わっていくと、相談者のことを深く知れる。

 

というより、支援者である、あなたの欲求まずは、見てみよう。

逃避したくてネットフリックスを、ずっと見るよね〜(笑)

その逃避に気づいてあげる。

そして自分を責めない。

自分に優しく寄り添う。

次に、推し活の対応で、最も大事なことお伝えしますね〜

 

 

推し活をしてる相談者への対応は、相談者の欲求を意識する以外にも⋯⋯

 

どんな欲求か覚えていますか?

繋がりた〜い!

満たされた〜い!

逃避した〜い!

 

没頭した〜い!

あんな風になりた〜い!

楽しみた〜い!

でしたね。

 

それを支援者が頭で考える⋯⋯

えっと⋯⋯没頭したい欲求が強いな⋯⋯他の欲求はどう?

ノートを見ながら相談者に質問をしていく。

これってなんか、めんどくさくな〜い? ダサくない?(笑)

 

推し活の対応で最も効果的なのは⋯⋯

「相談者の神経系を見る」

覚醒レベルを見る、ということ。

⬇︎     ⬇︎     ⬇︎

 

推し活をしてる時、推し活について話してる時、

どれくらい過覚醒なのか? どれくらい低覚醒なのか?

というのが最も大事。なぜか?

ノートを見ながら質問するより、

「神経系を見る!」という方が、カッコいいから! 違うかっ!(笑)

 

 

欲求が強烈と生きづらさは関係してる

 

例えば、満たされたい! 没頭したい!

そういう欲求が強烈にあると、

話す時に過覚醒とかになる。

それが生きづらさに繋がってたりする。

そこを解放してあげたいですよね。

だから、過覚醒、低覚醒、ここへの対応が求められるのです。

 

穏やかな神経系になると推し活のパターンも変わってくる。

お金、時間、エネルギーを自然な形で使うようになる。

楽に自然に、推し活ができるのです。

推し活を卒業する人もいるかも。

自由でいいのです。

私みたいにポム(愛犬)が好き〜!って叫ぶ人生になるかも〜(笑)

 

 

たぶん大丈夫。知らんけど(笑)

まとめると、相談者の話す内容も大事。

でも、もっと大事なのは、話す時の覚醒レベル〜!

あなたの今の覚醒レベルは?(笑)