対人支援で一番大事な瞬間とは?|そこの対策方法

 

対人支援をする時、1番大事な瞬間がある。

医者、福祉士、カウンセラー、ボディーワーカー、

支援を提供して1番大事にすべき瞬間です。

どの瞬間だと思います?

 

それは、最初の出会い!

 

初診。初回のセッション。

だって最初のセッションで相談者に「イマイチ⋯⋯」

そう思われたら、全てが終わる(笑)

 

 

今後一緒に、お付き合いする、20回、50回、100回。

その全てが、なくなる。

今後ずっと一緒に、宿題を考えたり、リソースを見つけたり、

トラウマ解放をする機会が⋯⋯すべて消滅する〜!(笑)

 

初回のデートでイマイチな印象を持たれて、また連絡するね⋯⋯

そう言われて、連絡が来ない⋯⋯悲しいよ〜(笑)

だからこそ、支援者は、自分のベストを尽くす。

自分の体調を整え、質問にもしっかりお答えし、

ベストな宿題を一緒に考え出す。

今まで何十年も勉強してきて、自分に向き合ってきて、頑張ってきた⋯⋯

でも、一定数の相談者に、「また連絡します」初回の後に断られる

これって頭ではわかってる。

相談者には選ぶ権利がある。

合う合わないも、あるのかも〜

一定数は断られて自然。

 

 

でも、支援者にとっては辛いことだよね。

 

どこかに勤めていて、ほっといても相談者が減らない。

そうであれば無頓着になってるかも。

気をつけよう。

継続してもらってない現実を受け止めよう。

開業カウンセラーだと断られる現実、ほんと厳しいよね〜

そんな自分を労ってあげませんか?

自分のスキルや知識を増やしたりも大事。

でも、さらに大事なのが、自分のプレゼンスを磨く。

なんか、この人にだったら任せてもいいな。

この人とだったら一緒にやっていきたいな。

そう初回で思ってもらえるように。

それを効果的に、戦略的に、やっていけば、いいだけのこと。

生まれ持ったものとか関係なく、

この人なんかいいな〜

それは育てることができる。

そう確信しています。

 

そうなんだけど⋯⋯

まずは、断られて悲しいね〜

今の自分で十分やったよ〜

そう、ねぎらってあげるのはどう?

十分頑張ってるよ〜

 

総トレ参加者の感想

開業して全部自分に返ってくるのと、勤めているのでは、感覚も立場も違いますよね。開業だと、選んでもらえるかどうかは本当に切実ですね。

医療機関でも、一人で開業しているクリニックなどは独立王国みたいなものなので、事例検討をする場などに参加しないと、自分の診療内容や姿勢を振り返る機会がなかなか持てないものです。

どんな職種の支援者であっても、1人きりでやるのでなく、ケース検討など一緒にできる場を継続的に持てることがすごく大事なんだなあと思います。

事例検討はおもしろいし、行き詰っている時の支えになるし、支援者が回りとつながる環境を作るのは支援を行う上でのインフラとも言えますね。

総トレはそういうインフラの役割を果たしているということでもありますね。

 

山口の返信コメント

一人でやってる人って自由だけど、自己流になりすぎたり、自分勝手に無茶苦茶やってる人とかもいます。

相談者を洗脳してるみたいな。相談者にカウンセリングを依存させてるとか。そういう意味でも人と研鑽していくのは大事ですよね。ありがとうございます。

 

 

対人支援をする時、他にも初回が特に大事になってくる理由がある

 

見落としがちなポイントです。

初回だから特に大事なのは⋯⋯

「パーツ心理学」

パーツへの視点が初回が特に大事。

 

 

例えば、山田さんという相談者との初回面談。

山田さんと相談を進めていきますよね。

でも、山田さん「たち」ですよね。

山田さんは様々なパーツさん達と相談に来てる。

子供のパーツ、トラウマを抱えたパーツ、頑張ってきたパーツ、などなど。

家族で来てるイメージ。

そんな初回に、パーツという意識が支援者に少ないと⋯⋯

とんでもない事件が起こる(笑) 

反乱が起こる。

特定のパーツが「この支援者さん、俺のこと無視しとるやんけ〜!」ってなる。

なぜか関西弁(笑)

「ちゃんと対応してくれてないわ〜!」ってなる。

で、支援者が初回の最後に、「次回どうしますか?」なんて聞いてくる。

そりゃあ、「また連絡しますわ〜」ってなる。

関西人パーツ(笑)

誤解してほしくないのは⋯⋯

 

 

全てのパーツに話かける必要がある、ということではない

 

相談者のパーツを意識すること。

そういう視点を持って関わっていく。

そうすると自然に「みんなでやってる」「受け止めてもらってる」

そういう感じになる。

必ずしも「あなたの中に、どんなパーツたちがいますか?」

そう会話しなと、だめということではない。

支援者のあなたが、まずは自分のパーツたちと会話して、

寄り添って、色々やっていく。

そして、相談者のパーツ達とも、あ〜でもない、こ〜でもない、

色々、関わって、経験を積んでいく。

そうすると、自然に、相談者のパーツ達が、

「この人なんか違う」「この人受け入れてくれそう」

そうなる。そうなりやすい。

だから、初回ではパーツへの意識が特に大事。

あ、間違えた、初回だけでなく、その後も、ず〜っと大事。

だってパーツ達は、いつも相談に参加してるから。

いなくならない。

たまに統合されて、いない感じにもなるけど(笑)

まずは難しく考えずに、

社会で切磋琢磨して頑張ってる自分に寄り添ってみませんか?

今日も十分頑張ったよ〜ってね。

山口さん今日も頑張ってメルマガ書いたね〜、ってね。

さっそく、実践してみた(笑)

 

メルマガ読者さんの感想

誰でも心当たりがあることでは、「食べ過ぎないぞと決意する自分」と「いざとなると目の前の物を食べてしまう自分」とか、「いさかいが嫌いで穏やかでありたい自分」と「かっとする自分」とか、いくらでもありますよね。

目の前の相手がその場で表現している思いや態度がいくらもっともに見えても、それがその人の全てはない、真逆に見えるものを含めいろいろな要素がその人の中にはある、というのは、分かってきたら当たり前のことなんですよね。

なんか、そうやって相手を眺められるような、ほどよい距離感がいいのでしょうね。

 


 

対人支援をする時初回の関わりが大事。

だって、初回がイマイチだと次回がない。

そして、パーツの意識も求められる。

 

じゃあ、初回のセッションってどうやればいいの?

 

初回のやり方の疑問が出てきますよね。

初回って意識すること、やること、盛りだくさんですよね。

相談者のアセスメント的なことも必須だし。

セッションを受ける本当の理由をお聞きするのもそうだし。

心理教育したりとか。

やること山ほどある〜(笑)

そんな中でも初回に〇〇は必須、という話。

初回に、宿題は必ず出しましょう。

 

 

なんとなく話を聞いて⋯⋯

状況わかりました、では次回から進めていきましょう。

そんなん辛すぎる〜!

現状を改善したくてきてるんだから、

何か実践すること一緒に考えよう。

 

 

初回のセッションは、この宿題を出すためにやってるようなもん。

 

相談者がどういう状態で、

何が苦しくて、何が強みで、

今までどんなことを実践してきたのか?

その辺をベースに、支援者の専門性も出しながら、

一緒に、あーでもない、こーでもない、その場で宿題を一緒にやってみる。

例えば、体に意識を向けるために手でグーパーをする。

それをその場で、一緒にやってみる。

で、どうなのって話ですよね。

どれくらい力を入れるのか?

1日に何回実践するのか?

どれくらい時間をかけてやるのか?

人によって違ってくる。

他の宿題を提案した方がいい場合も。

グーパーじゃなくて、グー、チョキ、パーがいい場合も

今、思いついた。冗談です。

でも、ありかも〜(笑)

細かいことが大事になってくる。

 

で、何十という宿題に関する研究をまとめた論文がある。

研究結果は、宿題は出した方が絶対に効果的!

宿題に関する記事になります。

宿題を出す時の3つの大事なポイントも話しています。

⬇︎   ⬇︎

心理カウンセリングで宿題は必須?|メタ分析研究の結果