効果を出すのはカウンセリングのメソッドではない!?

 

ぽむ
メソッドではないとしたら、何だよ〜!

 

山口のぶき
ぽむ~、じっくり進めていくよ〜。

 

ぽむ
でた! いつものもったいぶるやつ!

 

 

カウンセリングを通じて、
クライアントさんはどのように変化するのか?

いや、
もっと大事な質問は、
どのような要因が変化を生むのか?

その辺をエピソードや研究結果を踏まえて、
探求していきましょう。

 

なぜ車の事故が減らなかったのか?

 

クライアントの変化を促す要因を
知るには、

ちょっと長いですが、
あるエピソードをご紹介します。

 

むかし、むかし、
人は、車とか飛行機を作ったそうじゃ(笑)

それは、すごい発明だったのですが、
実は、あることに
悩まされていたんです。

なぜか、、、車の事故、
飛行機の事故、
結構、頻繁にあったそうなんです。

 

 

現在でも多いけど、
もっともっと多かった。

世界中で、1950年代頃、
「その問題」を解決しようと、
大々的に研究された。

「やっぱり、ブレーキの性能だよ」
「いやいや、エンジンの問題だよ」

そもそもの、車の形状とか見直したり。
様々な車の部品や性能が
見直された。

飛行機も同じ。
事故を防ぐために研究された。

 

でもですよ!
全然、事故数は変わらない。

ただ年々、車の性能は
上がっていった。

なのに事故は減らない。

しかし、さすが人間。
一気に事故数を減らすことに成功!

それは何だと思いますか?

 

 

何が変化を生み出したのか?

 

実は、、、
とっても意外なことだったのです。

車の「座席」「シート」だったんです。

はっ?!

って思いますよね。

 

 

要するに、その当時は、
座席は「固定」されてたんです。

今みたに、前にいったり、
さげたりできなかった。

体の大きい人も、
小さい人も、
腕の長さも関係なく、

みんな同じシート。

今から考えると
考えられません。

そこに気づいて、
調整可能なシートにすると、

事故が「激減」

要するに、
研究者やエンジニアたちは、
車の性能「だけ」に目を向けていた。

そこに乗る「人」を考えていなかった。

同じ人が乗るわけではない。
みんな違うサイズ。

ここが盲点だったわけです。

 

 

カウンセリングの現場にも当てはまる

 

これは、対人の臨床にも
当てはまります。

車の性能ばかりに気を取られる

ということは、
自分のセラピーのメソッドに

ばかり気を取られている。

結構学んでるのに、
もっと多くのメソッド、
もっとうまく活用できるばず、、、

メソッドが
クライアントを癒すのではないですよね。

それは、ほんの15%とか言います。

車に乗る人に合わせて、
シートを調整する。

これは言い換えると、
クライアントに合わせて、
メソッドをカスタマイズする
ということ

 

 

それは、
現場の経験をやっていかないと
培われにくいもの。

何千というクライアントさんと
セッションをする機会が
ありましたが、

本当に、やってることは、
人それぞれ。

そこが興味深いんです。
このお仕事の醍醐味です。

 

提供するトレーニングでも
そのような
関係性を大事にすることを
やっていっています。

毎回新しい、
そこに、感動がある。

あなたは、色々な理由で、
「車の性能」ばかり気にしていますか?

それとも、
クライアントさんが

乗りやすい車について
研究、実践していますか?

まあ、車の話しましたが、
私は、ペーパードライバー、

今まで車を買ったこともないし、
運転したのも、たった数時間。

なので、20年以上、
無事故無違反(笑)

 

 

カウンセリングの研究、効果を生む要因

 

この辺の研究は
本当に沢山あります。

その先駆けとなった研究が、
LAMBERTらによるものです。

簡単にいうと、
クライアントが変化する
4つの要因がある。

 

 

1つずつみていきましょう。

 

1 カウンセリングのメソッド

全体の15%です。
これは驚くほど、低い印象がありますよね。

どんなメソッドを使うか?
支援者はものすごくこだわりますよね。

〇〇セラピー
〇〇メソッド

でも全体のたった15%です。

 

2 変化への期待

どれくらいモチベションがあるのか?

カウンセリングへの期待
みたいなことです。

やる気とも
言えるかもしれません。

これが15%です。

 

3 関係性

セラピストとクライアントの
関係性と言われている。

大事ですよね。
ものすごく深いテーマです。

全体の30%です。

 

4 日常生活

セラピーのセッションの外で
起こること。

普段の生活で
行動すること、思考すること、
何かが起こったり。

これが40%です。

 

カウンセリングのセッションも
日常生活に根ざしたもので
ある必要があるし、

クライアントさんとの
関係性が本当に大事。

要するに、
クライアントに
どんなメソッドを使うか
気にしてばかりいると、

大事なことが見えてこない

この辺を
もう一つの
エピソードで
お伝えしていきます。

 

 

心理の臨床で見えてない部分をみる

 

ちょっと長いですが
お付き合いくださいね。

だんだん伝わってきます。

 

私は、「動画撮影」をしたり
その編集をしたりします。

ということもありながら、

その流れで
「見えてない部分をみる」
ということでお伝えします。

動画編集をしていると
色々、知らないことを知っていきます。

最近知った
ちょっとオタクな話。

動画編集する時
カラーグレーディングって
あるんです。

まあ、映像の色を
調整するということ。

 

 

最近、テレビを見ていると
CMやドラマなどは、

映像が、色合いが、
おしゃれな「シネマ風」
になっているものが多くなっている。

ちょっとレトロ風なものとか。

 

その中でも、色合いが

「orange teal」

というのがあるんです。

動画編集でも何でも
海外のものの方が
いい情報が多いので、基本英語です。

tealというのは
青緑色ということ。

なので、オレンジ色と青緑色の
映像が最近、特に人気です。

この「オレンジと青緑」
とっても興味深いんです!

まあ、それを説明する前に
こちらのような画像です。

オレンジと青緑がわかりますか?

↓  ↓  ↓

 

 

オレンジ色と
青緑色、見つかりました?

そうです。
顔(人物)のところがオレンジっぽい。

そして背景の空などが青緑。
独特ですよね。

そして、なぜ
海外でも日本でも
「オレンジと青緑」が人気なのか?

それは、、、
色のスペクトラムで
オレンジと青緑が

「対極」にあるということ。

その二つの色は、
対極にもあるし、
合わせても、バランスがいい。

 

大丈夫でしょうか?

オタク過ぎて
疲れてませんか?

もうちょっとです(笑)

顔がオレンジ色で
背景が、対極の青緑色がくると

どうなると思いますか?

対極の色なので
「顔」「人物」を

目立たせることができる。

写真とかでも
背景をボケさせたりする
ことと同じ感じです。

そんな感じで
CMとかドラマとか
見てみると新たな発見があるかも〜。

 

 

心理の臨床で「変化の種」を見つける?

 

前置き長くてすいません(笑)

実は、何気なく見ていると
見落としていることがあったりする。

心理セラピーでもそうですよね。

実は、見落としてたり
見えていないことが

あったりする。

変化を生み出すのは、
メソッドばかりではなく、

関係性や日常生活の要因が大きい。

メソッドばかりに気を
取られてると、

クライアントに起こっている

変容のタネを見つけれていない。

 

 

見えてそうで見えていない。

当たり前のようで、
出来てないことが多い。

変化のタネというのは、

ちょっとした体の感覚や
姿勢かもしれない。

あるいは、クライアントが
何気なく言った言葉かもしれない。

なんとなく、
クライアントといて、
ふと、支援者に湧き出てくる
感覚やイメージかもしれない。

そんな微細な変化を
感じ取るのがセラピーとも言えます。

 

自分自身のことも
そうですよね。

見えてないことも多い。

新たな視点で見てみると、、、
新たな世界が見えてくるかもしれません。

 

 

 

ぽむ
僕もおしゃれに撮影してくんろ〜?

 

山口のぶき
ポムもオレンジと青緑で撮影しようか〜?

 

ぽむ
やった〜!

 

山口のぶき
ま、待てよ。ポムの顔は、白と黒色、、、肌の色が見えないからオレンジ色にはならない〜!(笑)