トラウマ症状を改善するための、安心して、すぐに使える心理療法とは?
副作用も少ない。セッション後のぶり返しもない。そんなアプローチがあるのです。
何だと思いますか?
コンテンツ
トラウマ解放のタイミング
世の中にはトラウマを解放する沢山のアプローチありますよね。
でもタイミングを間違えると全く効果がでない。もしくは余計に悪くなる、なんてことも。
わかりやすい所では、EMDRもそう。TFT、タッピング的なこともそう。タイミングが大事です。
いきなりできないものが多い、ということです。
ソマティックなセラピーも効果が出ない場合がある
ソマティックなセラピーありますよね。SEでも、ハコミでも、フォーカシングでも、その他のでも。
安心してクライアントさんにやっていいと思っている人が多い。
でもいきなりやれないクライアントさんも多いのです。
やっても効果の出ない状態の人もいる。特に体の感覚とかがよくわからない人とか。感じないようにしてきた人ですね。
いきなりやると、セッションの後でかなりしんどくなったりもします。
一時的にしんどくなるだけならまだしも、フラッシュバックが酷くなって生きづらさが増すことも。
いきなり使っても大丈夫な心理療法とは?
そうそう。いきなりやっても大丈夫なアプローチは何なのか? でしたよね。
前置きが長いというのか、もったいぶってますよね(笑)
いきなりやっても大丈夫なのは、、、、パーツ心理学なのです!
説明が必要ですよね。
多くのアプローチは解放系なのです。感情とか、イメージとかを解放する。
もしくは深める系なのです。
ソマティックでも体の感覚にアクセスする。多少なりのリスクがあるのです。
グラウンディングやセンタリングなど、、、ソマティックなリソースを構築するのもそうです。
反動があります。
そんなリスクが最も少ないのが、パーツ心理学。
だってそうですよね。「〇〇なパーツさんがいる」みたいなことは、、、承認された感じになるのです。
とても愛情深いアプローチと思っています。
初回のカウンセリングのセッションで使えるアプローチ
初回のセッションからパーツ心理的なアプローチをすることよくあります。
というかそうしないと余計に抵抗するパーツさんが出てきます。
想像してみてください。家族4人でセラピストのところに行ってるのに、、、お母さんとだけ話すセラピストがいたらどうですか?
娘、息子、父親は、、、この人と関わって大丈夫??? って不信感を持ちます(笑)
それなのにセラピストが、、、ソマティックとか、体の感覚とか言われたら、、、
娘、息子、父親は、、、「やりたくないんですけど〜」ってなるのも自然です。
いじけます(笑)
だから、パーツ心理学はすぐに使える安全で効果的なアプローチ。
言い換えれば、1回目のセッションとかどんどん使わないとダメなのがパーツ心理学とも言えます。
支援者(心理カウンセラー)の倫理を問う
なんか真面目な感じですが(笑)
虐待や何らのトラウマを抱えた人を支援する人、、、ソマティックなアプローチは言うまでもなく必要です。
それと同じくらい必要なのがパーツ心理的なアプローチです。
言うなれば車の両輪です。片方だけでは、その場でグルグル回るだけ(笑)
ソマティックもパーツも両方ないと、、、タイヤがない車?(笑)
カウンセリングを提供していると、ほぼほぼ、クライアントはトラウマを抱えていますよね。
そんな中、パーツ心理的なアプローチをやらないのは、、、倫理的にどうかと思います。
これでも穏やかに言葉を選んでお伝えしているんですよ(笑)
なぜそこまで言うのか?
例えば、あなたが「NLP」を知らないとする。もしくは、「認知療法」を知らないとする。
それで、トラウマを解放する支援をする。これは別にいいんです。
まあ、それらを使えたら、「それはそれでいいよね〜」というくらいのこと。オプション。プラスアルファ。
高校とか大学でもありますよね。必修科目と選択科目。
学校側としては、必ず学んどいて〜というのが必須科目。まあ、できれば学んどいて〜というのは選択科目。
時間が限られてるので、全てのことを学ぶことは出来ない。だから自然と必須科目と選択科目ができる。
要するに、トラウマセラピー大学(というのがあるとして)ではパーツ心理学は必須科目なのです。
パーツへのアプローチをしない?
トラウマ臨床において、パーツへのアプローチが出来ないのは、、、火を使わない料理人です!
んッ!? なんかカッコいい気がする(笑)
でも、、、、豚肉も、椎茸も、火を通しません!!! ワイルドだろ〜って(笑)そのままレストランで出すんです。
「美味しいですよ」って自信満々に。あたかもそれが当たり前の習慣のように。そんな料理人がいたら、、、倫理的に問われますよね。
でも、それがまかり通るのがこの心理の業界なのです。
上から目線で申し訳ないです。でも、私自身も昔はそんな料理を出していたのです!!!
今から振り返るとそうだったと痛感しています。
私自身の罪の意識から、このようなことを、あえてお伝えしているのです。
クライアントから自我状態(パーツ)とか言ってこない
もう1つだけ大事なことをお伝えしますね。
支援者である、あなたがパーツ心理的なアプローチをしないと、クライアントさんからは、パーツという概念が出てこないことがほとんどです。
「私の〇〇的な部分が、、、、」みたいにならないことが多いです。
ではどのようなことになっているのか?
多くのクライアントはこんな感じ、、、「急に」機嫌が悪くなる。上司の前でだけ「異様に」気を使っている。
一例ですが、こんなことって結構ありますよね。
カウンセラーはこう言う。「急に機嫌が悪くなる傾向がある、、、ほうほう。上司の前で異様に、、はあはあ。」
そこを改善していきましょう、、、みたいに。でもそこを色々やっても改善しないことが多い。
その理由は、パーツを無視しているから。「異様に、、、」「急に、、、」ある状態になっているのです。
内的なパーツというか、内的な部分(モード)が出てきているのです。
その部分にアプローチすると、解決に向かうことも多いです。
多重人格や解離性同一性障害ではなくスイッチング
「急に」変わる現象はスイッチングと言ったりします。
明らかな多重人格みたいなことであれば、クライアントも支援者も、パーツが、、、人格が、、、というように明確ですよね。
でも、特定の場面や状況で、ちょっと変わった自分が出る。これもパーツさんなのです。
例えば、いつも優しいお母さんが、何かの引き金で、急にこどもを怒鳴る、というようなことです。
こんなことを支援者によく聞かれます。「私、そこまで重いトラウマを抱えた人の臨床をしてないのですが、パーツ心理学的なアプローチ必要ですか?」
答えは、もちろんYESです。人格が解離(分裂)するくらいのトラウマを受けた人にも役に立ちますが、その他のクライアントさんにも役に立ちます。
その他というは、ちょっと生きづらさがあるとか、不安で辛いとか、よくある心理の相談です。
そのような場合にもパーツに寄り添っていくと、なりたい自分になる過程が短くなります。
私たちの想像を超えているのです
それなりのトラウマを経験すると、私たちは受け止め切れないことが多いのです。
こどもの頃だったらなおさらです。
例えば、ちょっと親が怖かった。学校が厳しかった。このようなことでも適応するためのパーツを作って生き抜いていくのです。
一番言いたいことは、これです。
思った以上にパーツは存在します!
でも大事なことは、支援者があえて、そのような部分にアプローチしないと、、、出てきません。
そんなアプローチを自分のものにしてみませんか?