ジャニーズ性加害問題をクローズアップ現代が放送|皆さんの感想をご紹介

 

2023年9月にクローズアップ現代+で心理カウンセラーとして紹介されました。

元ジャニーズJr.の二本樹さんとのカウンセリングのセッションの様子も。

今回のNHKのクロ現。他のテレビ報道と違う〜!!!!

ここは声を大にして伝えたい! 違う〜!!!

NHKが自分の責任を追求し始めたのです。

だからこそ、この番組をどう思ったのか、

メルマガ読者さん達に貴重な意見をたくさん頂きました。

NHKさんには今後の番組作りの参考にしてほしいのもあるし、

私たち支援者のためにもなると思ったので、ご紹介します。

 

クローズアップ現代+で紹介されました

 

クロ現のぶっちゃけた感想です。

今回はNHKがなぜ報道してこなかったのか? それがメイン。

私の部分は、ここで使う予定ではなかったのです。

でも、ちょこっと紹介くださったのでした。それでも嬉しい。

「カウンセリングでは最初から被害体験を聞かない」

ここを使ってくれた〜! TVで初ちゃうかな。

「自分の心の支えになってきた部分を話していきます」

そうそう。リソースが大事とついに伝えてくれたで〜!

うれしっ! とまあ、私の部分はいいんです。大事なのはここから。

 

 

クローズアップ現代の感想|メディアの責任を問う

 

NHKが自分の責任を追求したのです。

元NHK関係者もインタビューに答えてた。

「反省してます」「猛省してます」と言っていた。

それに40名ものメディア関係に取材をしている。

2004年当時、裁判で捕食者の性加害が認められた時、

どう思っていたのか?

その生の声がとても貴重なデータです。

その生データはこういう感じです。

「ジャニーズの問題には触れてはいけないと思っていた」

「ジャニーズが使えなくなったら番組が作れないから問題することはあり得ない」

みたいなメディア関係者の生の声。

この生の声、聞いてるとすんげー腹立つ!(怒)

 

 

なに考えとんねん!とツッコミたくなる。

でも思います。この生の声こそ、貴重なデータなのです。

向き合うべきことなのです!

今後、メディアが改善していく時に必要な情報なのです。

当時、自分たちは何を考え、何を感じ、どう行動していたのか?

そんな細かい部分の分析が必要。

ここは心理士が手伝ってヒアリングしてもいいですよね。

 

 

当時のメディアの人はどんな想いだったのか?

 

さらに、今回顔出しでインタビューに答えた元NHKの人。

もう一人の顔出しのインタビューの人も。

番組を1回目視聴した時、なんか違和感があったんです。

「申し訳ないと思ってるんかな〜?」

それで2回目を見ました。で、わかっちゃいました!(笑)

というのは、「責任がありました」と言わずに「責任があったところがありました」

とか、結果的にこうしてしまった⋯⋯みたいな表現もそう。そして、

未成年に対して、許せないことをやっていたという意識は薄かったなっていう気はしますね。」

薄かった気がします?

薄かったです、でしょ

もっと言うなら、薄かったではなく、全く意識できてませんでした。

だと思いますが(笑)

まだ甘いな。

意識できてませんでした! 本当に申し訳ないです! 反省しています!

って頭を下げる。それが普通だと思う(笑)

というか、本気で謝ってない感も、生のデータなのです。

そういうのをもっとNHKさんには集めてほしいと思っています。

それが組織の改善につながるから。

 

今回、番組を制作して、二本樹さんとのセッションの撮影に

オフィスPomuまで来てくれたNHKのディレクターさん、

めっちゃ誠実な人です。よりよい番組作りに熱い人でもあります。

私にもわざわざ見た感想を聞きたいと電話くださるくらいです。

他のメディアの人は、そんなこと聞いてきません(笑)

で、思いました。番組の感想を募集しようと。

総合トレーニングに参加するメンバーや

メルマガ読者さんから貴重な感想を頂きました

メディアのためにもなるけど、私たち一人の国民として、

そして支援者として、何が必要なのかも見えてくる気がしています。

頂いた感想が以下になります。

 

 

メルマガ読者さん、トレーニング参加者さんからの感想

 

コーチ、セミナー講師

とてもいい番組だったと思います。

これまでの一連の報道とは違い、NHKが「自分事」として「自分達のシャドー」と向き合おうという姿勢を見せていたからです。これまでは、被害者だけが「自分のシャドー」と向き合っている感じがありました報道が、どのように「自分達のシャドー」と向きあっているかを自分事として語ると(実際、1人称的語りが多く)印象的でした)

また、番組内で、元ジュニアに対し、「声をあげない人にもご自身に非はない、とお伝えしたい」と付け加えていたのは、とても大切だと思いました。

このような番組の姿勢から、報道だけでなく、私自身も一緒に「鎌倉時代からつづく日本社会のシャドー」と向き合っているんだ、という感覚になりました。(鎌倉時代〜、というのは、京都に住んでいると史跡が多く、歴史が日常になるのです)

心理カウンセラーの山口さんのセッションについては、1分間でしたが、まず、クライアントを、被害者でなく、サバイバーとして扱い、被害体験は聞かず、「何が解決したらいいのか」「そのためには、(サバイバーとしてのリソースをつかって)実践していくといいかも」あたりが、聞き取れた感じがしました。

途中「思い浮かびます?」「浮かびます」のところで、クライアントさんが少し笑顔になったところが良かったな、と思いました。すべては、BBCから始まりました。そこに山口さんが出てくださって、本当によかったと思いました。

 

精神科医

NHKとしてこれまでを率直に見直す取り組みをされたのは、すばらしいです。今後に向けての道のりの端緒につかれた段階と言えます。今後も継続して取り組み、その過程も報道し続けていただきたいです。

元NHKの人のインタビューの所で、自分の責任を「〇〇なところがあった」「〇〇な気がします」のような言い方がいくつかありました。その時「あ、言いきらないんだ」と思いました。防衛的なような、まだ自分ごととしてリアリティが一致しきってないような気がしました。または、身内同士のインタビューで、「分かるでしょ」的なものがにじみ出たのか。ただ、それをきれいに、突っ込まれないように放送用に修正したらいいというものではないと思います。

こういう「生データ」を集めていく作業は大事だし、そこからどういうことなのかを読み込んでいくのが大事だと思います。今回、多くの人から聞き取って率直な声を記録されたのは貴重な作業だと思います。そこに手をつけられた本気度が伝わりました。
 
せっかくのこんな「生データ」をどう読み解き、今後につなげるのかが気になります。それをしないともったいないです。たとえば、「気がします」に対しては、どうして「こうだ」と言い切らず「気がします」という言葉になっているのか。それはどういう感覚なのか。「こうだ」と言い切らないのはなんなんだろう、など深めていってもいいのかもしれません。そこから何かが見えてくる気がします。

「生データ」を集めるのはNHKスタッフでできても、そういう深めて検討してまとめる作業は、外部の専門家などが加わらないと難しいように思います。そういう作業を通して、各人の意識や認識の課題と、組織の構造的な課題の両方が見えてきたらよいのでないでしょうか。
 
意識改革と構造改革は、外部の関わりなしではできないので、これからそこにどう取り組むかが問われると思います。番組作りというレベルの問題ではなくて。だからこそ、第三者委員会が必要なんだと思います。

その中で、ジャニ担とか、報道局と企画局(でしたっけ)の関係とか、上層部との関係とか、ジャニーズ事務所とどう向き合うのかとか、ジャニーズだけでなく他の人権侵害や政治がらみなど今も取り扱えていないことをあげだすとかしながら、あらゆることについて風通しがよくて機能する組織をめざして、組織の構造を作り直すように踏み込んでほしいです。
 
今回のクロ現はとても重要な一歩と思います。ただそもそもこの問題は、「公共放送であるNHKとしてこれまでをどう検証し、これからどう取り組むのか」という、NHKの変革がテーマだと思います。クロ現という一番組で繰り返したらいいレベルでないと思います。「NHK組織として本腰を入れて取り組む」という位置づけを、クロ現としてでなく、NHKの相応の立場の人にはっきり表明してほしいです。

そして、「こういう目的のために、こういう手順で取り組みます」というロードマップを示してほしいです。そういうのが、本当に変革を進めることだと思います。現状をたとえると、今は課長ががんばって取り組んで報告してるけど、これはそもそも社長の責任で取り組むべき案件なので、ちゃんと社長が前に出てそのように表明して取り組み体制を作ってください、て感じでしょうか。

そして、既存の番組枠に収めるより、NHK再生のための新たな別枠の番組を設定してほしいです。そのくらいの扱いをするべきテーマかと思います。別枠の番組を継続して、取り組み状況を報告しながら視聴者からもフィードバックをもらうという相互性があるといいと思います。そんな、視聴者からのチェックと評価を受ける透明性が大事なんだと思います。ジャニーズ事務所に求められているのも全く同じことだろうと思います。
 
だらだら書きましたが、まとめると

〇「生データ」からさらに読み解き深めたら、課題が明確になってくるかもしれない
〇意識改革、構造改革には第三者委員会が必要
〇クロ現という一番組レベルのテーマでないので、NHK組織として取り組むという位置づけを示してロードマップを作ってほしい
〇NHK再生のための別枠の番組を作って継続し、透明性のある取り組みをしてほしい

 

福祉士

この性加害はジャニーズや事務所のみならず集団の犯罪だと思います。当時はこどもへの虐待が今ほど表沙汰になっていなかったから?法律がなかったから?販路を断つことができなかったから?すべては「大人たち」の都合です。

今後はジャニーズ事務所だけが賠償していくのでしょうか。番組でインタビュに答えた人たちは多くの場合「元」など責任を問われない人たちだったでしょうか。

わたしは、宗教2世として育てられ。結果的に家族とはいまも断絶です。誰にも言えず誰かに責任追及もできず。それをしても癒えるわけもなく、やり場のない気持ちは多分元ジャニーズの方たちは同じような想いを抱えて、今日まで来られたと思います。

彼らは性的虐待ですが、声を上げられないこどもたちや大人になったひとたちは
カタチを変えてもっとたくさんいると思います。そのときはわからないのです
だから気づくのが遅く、苦しみだけが残るのです。

 

臨床心理士

数百人以上の被害が出ていることが、カウアンさんも言っていたし、調査チームも”少なくとも”と修飾語までつけているのに。とてつもなく被害者が出ている事件に対して、コメントの熱量が弱く感じました。

それなりの言葉を並べているけれど、なんだか空っぽに聞こえてきてしまうのです。例えば、被害者に支援を、というけれど、性トラウマに対応できる支援者が日本にそんなにいないこと知っていますよね。東山たちが「被害者支援・救済を第一に」みたいなこと言っているけれど、それを日本で行うためにはとてつもなく大変なこと、児童虐待の取材をしている社会クラブ・社会班であれば知っているはずなのに。

「今後の動きを見る」で終始して、何も突っ込まないんだなって。人的資源がすぐに用意できるはずないのに。「被害者支援」の懸念事項にどの報道も何一つ触れていない。ビックモーターの会見だったら、ぐいぐい言っているはずなのに。

性被害は「魂の殺人」、少なくとも数百人の殺人が行われ、それが黙認されてきた。しかも、「そういうこともあるかもね」ぐらいな温度で。

ある大物芸能人が別件で「どんなに稀な存在であっても、芸能界ほど、代わりのきく世界はない」と言っていました。エンタメ業界の方々は、一人の大物が去れば、次のエンタメが生まれるのは知っているのでは。それでも、それができなかったのがジャニーズ。

アウシュビッツ刑務所のこと、ヒトラーの教訓を生かしているドイツ、そのぐらいの温度になっていくことを願います。だって、ジャニーきたがわ一人で、これだけの完膚なきグルーミングを成し遂げたのですから。数百人の魂の殺人を成し遂げさせてしまったのですから。資金源を提供してきたのは、魂の殺人ができる環境を提供してきたのは、私たち日本人なのですから。

ドイツは過去を認めなければ、同じ過ちを繰り返すと言っていたように思います、NHKさんが、今回のクロ現で当時の方々に話しを聞き、過去の実態を調査するというのは、本当に大事なことなんだと改めて感じました。

現在進行形で、性産業、保護施設内(児童養護施等)、部活・クラブなどで性被害を受けている方々がたくさんいるはずです。引き続き、NHKさんに頑張っていただきたいと思います。

「雑草という草はない」(現在、放映中の連続ドラマ小説”らんまん”のセリフです)。主人公万太郎のように、利権に屈することなく、NHKさんの役割を全うしていただきたいと切に願っています。

 

臨床心理士

組織とは無関係にならないと一人の人として純粋に感情を感じることすら難しくなるのが日本の会社、組織。(でも、これは学校教育からそう。みんな一緒に、とか。)忖度、本音と建前を使いこなして上手に立ち回る、これこそが日本の組織とか色んなグループに適応する力だった。

2人目のインタビューには違和感、なんかむかつく!と思いました。メディアで生きてきた人なら何を言って、聴衆からどう反応を得るかある程度、予測した上で上手くパフォーマンスできるんじゃないかと思ってしまいます。

だから、心から話してないから「~という部分もあったと思います」みたいな言い方になるのでは?あるいは、そこにも後ろにいる人物に忖度する気持ちが働くのかも。

意識の低さはそこら中にある。保育や教育の現場も同じ。学校教員の子どもへの性被害も増えている。だからといって心理士や精神科医も対応しきれてないのではないでしょうか?

私自身、支援者としても苦労しているし一人の被害者としても良い支援に出会った経験は少ないです。日本では、性教育を誤解して、ちゃんと教えてない。子育ての機会に恵まれて、知ることができてよかったことはこのことです。そこに尽きるような気もします。

 

臨床心理士

今回、こんなまじめに、社内でNHKさんが取り組もうとされたことすばらしいと思いました。これを企画された方々、それを放送することを許可したこと自体、NHKは変わろうと努力されていることが伝わりました。
 
当時に関わっていた人達のアンケート結果、やはりジュニーズに触れることは難しかったし社内でも、話題にもできなかったんですね。組織としての問題や、人権意識の問題や、ジュニーズは特別としての扱いなど、利害関係…そういう風土があれば、声は出しにくいし、出しても消されるし・・・だったんだろうなと思いました。ふと、いじめの構図に似ているなと思いました。

「あいつは笑ってるから大丈夫かと思った」など、(あいつは特別だから)みんなしてるし(組織としてしてるし。)みんないじめているから、しないと自分がヤバくなるし。

ジャニーズも若い人間で、まだ、子どもだったのに、芸能の世界という特別の世界にいる人だから、と何となく思っていたのでしょう。どこにいても、許されることではないです。
 
番組の終わりに「声を上げた人を誹謗中傷しないで。被害を受けたことを言わないでいる人を責めないで」みたいなことをアナウンサーが伝えていたのも、丁寧だし、必要なメッセージだと思います。
 
前回もそうだし、今回も山口先生のセッションのふわっとした温かさを垣間見た感じで素晴らしかったです。

 

心理セラピスト

3か月ほど前から山口先生のメルマガを拝読させていただいていまして、タイミング良く?この事件では、山口先生のメルマガと歩調を合わせるように情報を入手しています。流石にJ事務所の4時間の記者会見は見ていませんが、、、。

当事者の皆さんの活動や姿勢は、闇雲の日本に大きな風穴を開けてくれるのではないかと、大きな期待をしていて、ちょっと皮肉ではありますが、今まざに、彼らに、夢と希望を抱いています。

普段は催眠や身体感覚にアプローチしたセラピーをしていますが、ポリベーガル理論を学んでから、戦後、日本全体が「乖離状態だな」と思っています。乖離の中で復興し、経済成長し、バブルがはじけ、ボロボロになってしまったのが今で、今もまだ日本中が乖離していると思っています。

私は十数年前に日本の「報道」に真実はないとわかってから、TVはもっていませんし、新聞も購読していません。なので、他のマスコミの状況はわかりませんが、さすが「クロ現」とは思いました。自浄しようとしたマスコミが1つでもあったことがせめてもの救いです。

そして、それがNHKだったというのも救いで、民放でなくてヨカッタ、まだNHKにはプライドがあるんだな、とは思いました。まさか、こんな番組を作れるとは思っていませんでしたから、せめて、このまま何も変わらないまま次の話題に流されて世間が忘れてしまわないでほしい、と節に願っていました。

今回の放送は、日本のマスコミ全体をとらえていました、これは第一弾でしょう。次は、NHK自社内を調査するべきです。BBCの番組が報道されてから数か月、名前と顔を出して自らセカンドレイプの道を選んでの告発があるまで、社内で何があったのか、なかったのか。もし、BBCの番組の直後にNHKが動いていたら、誰かを守ることができたかもわかりません。

そして、その社内で起こった事実について、NHKは視聴者から徴収する収入や税金で経営する報道機関として、誰がどのように責任を取り、体制を整え、どのように変わるのか、今後同様のことがあった場合、どうするのかを明確にするべきだと思います。

民放や他の報道機関のお手本となるような、改革を行っていただきたいです。そして、それは、自分たち(NHK)を守ることにもなるはずです。退職して年金暮らしの姿で「猛省している」などと、取材を受ける人にならない道を作ることが必要ということです。

また、報道ということについて、どれほどの影響力を持っているのかそこにかかわるおひとりおひとりに今一度真摯に考えていただきたいです。今回の事件が初めてではないはずです、大なり小なりこんなIssueはマスコミ内、NHK内にゴロゴロあるはずです。

戦争中の大本営発令は歴史の一端ではないです、あの時も勇気をもって真実を伝えていれば、何万人の命を救うことができたはずです、広島や長崎もなかったかもわかりません。ここまで日本がボロボロにならずに済んだはずです。関わる「人」の意識と行動は歴史を変える力もあるのです。

終盤に「外国に作れて何故国内で作れなかったのか、、、」というコメントがありましたが、正直随分呑気なコメントだなと思いました。忖度でしょ、そんなことわかってます。NHKも時々とても良い番組作られるので、このコメントはちょっとがっかりでした。

最後に、NHKの皆さんに今回の反省や気づきのきっかけをくれたのは、セカンドレイプの道を自ら選んだ告発者です。黙っていることもできたのです、立場は違えど今までのNHKのように、、、。反省と同時に彼らに対しての尊敬と感謝の気持ちも持っていただきたいと思います。

 

臨床心理士

短い時間で残念でしたが、きちんと作られた番組だと思いました。マスメディアにおられた方々も正直に答えておられた方が多く、確かに多くの人がこの件に関しても意識に無かったことが多い時代だったと思います。

私たち心理士もこの件に関してのみならず、これまで理解や認識の無さから多くの方々を傷つけたことがあったと、今になって深く反省することがたくさんあります。

今後とも私を含めた多くの人たちが、加害を受けた方たちの気持ちや考えに真摯に耳を傾けて、学ばせてもらい、少しずつでも理解を深めたいと思います

 

臨床心理士

これまでの報道とは一線を画した内容だったと思います。出演されていた方々の表情には並々ならぬ覚悟を感じました。このような自らの責任を問う内容を、NHKが他のどの報道機関よりも先に放送されたことに、まだ日本も捨てたものではないのかもしれないという希望を持つことができました。

それと同時に、ジャニーズ事務所とメディアだけでなく、我々視聴者自身も見て見ぬふりをしていた事実から目をそらさず、自らの責任を問うべきだとも感じました。

しかし今回、この放送をみて新たに感じたことは、メディアも我々視聴者も、もちろん加害者ですが、それだけでなく被害者でもあるのではないかということです。私たちがジャニー喜多川の犯罪を許さないと表明できなかったのは、何を恐れていたからなのでしょうか。何を守ろうとしていたのでしょうか。

単に経営上の問題でしょうか。社内の立場でしょうか。そして私たちが本当に怖がっていたものは、実在するものでしょうか。それとも実在しないものなのでしょうか。今ここで、私たちが加害者であるとしっかりと認識し、何がそうさせたのかを検証することは言うでもなく必要ですが、その次には、ジャニー喜多川の共犯者にならざるを得なかった弱者としての私たち自身の検証も必要なのかもしれないと感じました。

それはもしかすると、個人の責任を超え、政治、社会、文化といった問題になってくるかもしれません。ですが、私たちが加害者、被害者のどちらか一方として語るのではなく、両方の立場で検証してこそ、今後の再発防止につながるのではないかと思いました。

私たちは誰しも傲慢で、自分の優位な立場を守るために苦しむ人を無き者とする。そしてそれと同時に、そのような人間の醜さを利用される立場の弱者でもあるのです。両方の立場から検証することが、私たちとは異なり、100%被害者であるジャニーズ事務所の若者たちへの贖罪になると思います。

今後も、メディアと視聴者が一体となって、この事件について考えていきたいです。このような番組を作っていただいてありがとうございました。

 

 

ジャニーズ性虐待問題に関しての感想

 

この問題に関しての感想も頂きました。

 

心理カウンセラー

毎日、毎日、性加害者のジャニーの名前を見ているし、話している会社が性加害者(犯罪者)の名前を平気で、堂々と看板にして、よく使うことができるもんだと気持ち悪くなります。

友人が30年来のジャニーズのタレントの熱烈なファンなのですがその友人は教師でもあるのですが「ジャニーズのファンの中では、今さら・・・?何?みたいなところがある。」と話していました。この感覚のズレは何なのでしょう?
 
ジャニーズ事務所の中で頑張っているタレントさんは確かに罪はないですが知っていたけど、そうやってのし上がって有名になってきたのだから応援してきたのよと話されている感覚が、気持ち悪くなりました。
 
ジャニーズ事務所の建物に刻まれた社名は「性加害者の名前」とは思わないんだなと感じました。ジャニーズとは書いてない「Johnny」と書いている。創業者の名前が性加害者の名前であることに違和感を感じて欲しい、と思っています。だから一刻も早く名前をのけて欲しい、社名を変えて欲しい。そこから世の中へのアピールも精神的に変えることができそうに最近は思っています。

 

相談員

子が被害を受けた者としては、このジャニーズの騒ぎ自体本人の耳に入れたくないほど
腹立たしいです。

山口さんと被害者さんのカウンセリングを私は拝見させていただきましたが、本当に他人事として見ることができませんでした。

そして、そんな人達が誹謗中傷受けるとかありえないことです。ジャニーズは残してはいけない、解散するべきだと思います。勿論、今いるタレント達に非はないので違う事務所に移り、活躍して欲しいと思います。夢を打ち砕かれ、悲惨な人生を送る被害者の方々へは、どうか全員の方がトラウマのカウンセリングを受け、これからの人生が幸せな時間になりますように願わずにいられません。

被害者の方ヘ。あなた方は何一つ悪くありません。悪いのはあのジャニー喜多川であり、その周りの甘い汁を求めて黙認していた大人たちです。加担してきた芸能関係者マスコミこそ罰が下されることを望みます。きりがないほど暴言吐きそうなので、この辺で終わりにしょうと思いますが、それ程悔しい残念な出来事、日本という国にがっかりしました。

 

ヒーラー

私は正直テレビもあまり観ませんし、芸能人に興味があまりなく、週刊誌などを見ないですし、芸能人の事を話すということもなかったので、お恥ずかしい話、ジャニーズのこの問題は、はっきりとは知りませんでした。

知ってからは注意しながら記事を読んだりしていますが、犯罪者が今はもうこの世にいないのが一番腹が立ちます。

そして、そのような事をしていることを知っていたメリーにも腹が立ちますし、メリーもマッチがお気に入りだったらしく、マッチが真っ裸でメリーの部屋から出てきたのを見た子もいたそうで、そのような関係を持っていたとも書かれていたので(ネット記事なので本当のところはわかりませんが)、マッチが未成年の時かわかりませんが、ジャニーズの上の人達は、圧力を振りかざしてやりたい放題の世界だったのだと思いました。

井ノ原社長のジャニーズアイランドという名前も、ジャニーの楽園とアンミカさんの記事に書かれていましたが、今となっては何と生々しいネーミングなのかと、気分が悪くなってきます。それでも社名を変えないという考えは到底理解できません。

一番重要な2人が今はもうこの世にいないということが本当に悔しいですし、被害に遭われた方はもっともっと悔しく苦しい思いをしていると思います。被害に遭われた方が、
被害届を警察に出しにいったら受理されなかったとネットに書かれていましたが、警察、さらに政府関係とも裏では繋がっているのではと思ってしまいます。

こんなに具体的に問題がでているのに、今も警察が全くノータッチな状態という異様さも不思議でなりません。

そして、隠蔽し続けてきた事務所が悪いのに、関係者が前に出ないで、タレントが最前面で会見で話をし、事情を知っていると言われている白波瀬傑前副社長もタイミングよく会見の前に辞めて、社名も変えず、犯罪者の名前の会社で、今まで権力を振りかざしていたジュリーが代表に残り、ジュニアが話せない相手(東山)が社長になり、どうやって被害に遭った人たちは真実を話せるのだろうと思いますし、本気で変えようとしているものが伝わってきません。

そして、会見の時のジュリーが机に両腕を置いて記者をにらむよな目つきも、事の重大さを全くわかっていない、他人事のようにも感じました。でも、一個人が声を上げたところで、相手が大きすぎて痛くも痒くもない状態だと思います。ですから、岡本さんが勇気を出して会見をされたことや、BBCのドキュメンタリー番組は本当に大きかったと思います。

岡本さんへは、「ジャニーズを壊したのはお前だ」というような誹謗中傷があるそうですが、被害に遭われた方の事を考えると、どうしてそういうことが言えるのかが全く理解できませんし、岡本さんは本当に想像を絶する辛さだと思います。でも今もメディアに出られたりして、心配になるくらい本当に頑張っておられると思います。

徐々に、企業もタレントの起用について考えだしているようですが、ジャニーもギネス世界新記録から削除されたそうで、世界のほうが対応が早いと思いました。

顔出しで、できるものなら誰にも知られたくないようなことをテレビで話し放送されることは、並大抵の勇気では出来ないことですし、被害に遭っていない私ですら、記事を読むたびに毎回苦しくなってくるのに、こうして声を上げて、メディアの前に立たれている被害者の方々は、本当に凄い方達だと思います。この方たちが、勇気を出して良かったと思ってもらえるようになっていくことを心より願っております。

 


 

たくさんの感想ありがとうございました!