認知行動療法は
それなりに日本でも浸透してますよね。
ただ、この療法、
本当に効果があるのか?
200億円が無駄になった研究とは?
認知行動療法を
やっていますという支援者の方
要注意です。
コンテンツ
認知行動療法とは
どのような療法なのか?
ネット上、書籍など
情報はたくさんあるので、
詳しくは書きません。
言葉通り、
認知に働きかけ、
行動に働きかける療法。
例えば、
私なんてダメな人間だ、
このようなビリーフを明確にして、
変容することを促す。
そして、その変化を
行動にも繋げる。
といった感じかな。
まあ適当な説明ですが(笑)
まあ深〜い、
根深いビリーフは
変えられないと思いますが、、、
200億円が無駄になった研究?
スウェーデンで大規模な
研究が行われた。
国家規模。
200億円規模!
うつや不安障害で、悩む方へのセラピー。
認知行動療法を使って!
それなりに効果があると言われている?
認知行動療法。
果たして、研究の結果は???
どう思います〜?
ま、ま、全く効果がなかった!!!
あちゃ〜、ですよ。
ほんま。
これはスウェーデンの全国紙にも
とりあげられた有名な話です。
情報もとは、
スコットミラー博士、のブログです。
博士は心理学での世界的
第一人者。
不安や鬱を抱えたクライアントが
全然よくならなかった。
そして、4分の1のクライアントが
心理カウンセリングを中断した
という結果でした。
そりゃやめたくもなるよ〜。
この研究では、全く効果がないどころか、、、
悪くなる方もいたようです。
200億円もったいな〜。
でも全く無駄ではなかったね。
だって、200億円使って、
認知行動療法が効果ないってわかったし!
まあ、お高いレッスン代だこと(笑)
でも、本質が見えていれば、
そのレッスン代払わなくても
よかったと思うけどね。
もう一回だけ言っときます。
全く効果がなかった!
猫もびっくらこいてると思う!
なぜ認知行動療法で効果測定したのか?
なぜ認知行動療法に
そこまで多額な費用を使って
効果測定の研究をするのか?
それは、この療法が
効果を測定しやすいから。
数値化しやすいということです。
マニュアル化しやすいから。
支援者側が、
そのマニュアル通りにやると
測定しやすいですよね。
例えば、認知の歪みを
数値化する。
セラピストが、マニュアルに沿って、
セッションをする。
そして、どのような変化が
あったのかを測定。
さらに、フォローで
1ヶ月後の変化は維持されたのか?
というようにやっていく。
アメリカなどでも、
認知行動療法のように
数値化しやすい療法は、
保険会社とかに
好まれるんですね。
やっぱりどんなことにも
裏には、
強大な組織が、、、(怖)
ただシンプルという理由だけで。
どんどん効果測定が
行われた過去がある。
どんどん効果測定すると、
いくつかは、バイアスあっても
結果が出たりもしますよね。
その結果を研究者が学会で
発表する。
ただ、人間の心、
セラピストとの関係性、
変化のプロセス、、、
そんなシンプルな
ものじゃないですよね。
本質は、複雑です。
なぜ効果がなかったのか?
ただ単に認知行動療法が
効果的なアプローチではないから!
という解釈もできる。
誤解しないで頂きたい。
私は、ただ事実を事実として
批判の目を持っていたいのです。
だめなものはだめ。
淘汰されてきたセラピーはたくさんある。
50年前にやっていたものが今は
全く使われていないことがあるように、、、
実感として、この療法は、
客観的に「使えん」と思うものはそれなりにあります。
心理学の世界、
セラピーの数は、500以上とか
言われたりもしています。
そりゃ、あやしいのもあって
自然ですよね。
認知行動療法「だけ」使っていたから?
もう1つの理由は、
認知行動療法「だけ」使ってたから。
「1つの手法だけでは無理!」
一つの療法だけ極めれば
効果的なセッションができると
勘違したままだと、危険です。
こんな大工さんがいたらどうだろうか?
「おれは、カンナだけで立派な家を建てる」
えっ、トンカチは? のこぎりは?
と、突っ込みたくなる(笑)
カンナだけだっら、
表面スムーズになるだけ。
なので、
「認知行動療法の専門セラピスト」
って名乗ってる人がいたら
要注意です!
逃げてください(笑)
それだけで、
何とかなるような
甘いことはないです。
あなたはいくつの「道具」
を使って家を建てますか?
認知行動療法でトラウマ治療
トラウマ症状を
抱えた方とのカウンセリングは、
豊富な道具箱が必要です。
今回の無駄だった研究、
鬱や不安の背景には、
トラウマ的なことがあることも
よくあります。
表面的に、認知だけ変えたって、
ね〜。
解決にならないですよね。
スコットミラー博士は言います。
効果的なセラピーは、
クラアイントさんに
「選択」を与えること。
そりゃ、認知行動療法だけ、
でやろうとしたら、
かなり無理が出ますよね。
トラウマとか虐待って、
選択肢を奪われること。
そんな方に、
1つの型を無理やり当てはめたら、
そりゃうまくいかない。
そこには、選択がなくなってしまう。
まるで、加害者が自分の
歪んだものを、被害者に
押し付けるようなものです。
手法ではなく関係性だ!
博士の ブログの記事には
書かれていませんでしたが、、、
スコットミラー博士だったら、
このように言うでしょう。
「手法ではなく、関係性だ」
クライアントとセラピストの
関係が大事なのです。
スコットミラー博士は、
様々なセラピーの手法の
効果測定したものをレビューした。
その結果、たどり着いたのは、
手法ではない、関係性が
大事なのだと結論付けました。
心理療法って、
クライアントさんと
心理セラピストの、、、
「共同創造」ですよね。
支援者側が、クライアントを
直すわけではないでよね。
きっかけを与えるような
ワークを提供することは
もちろんありますが。
そのようなワークをやるにも
歯医者が、一方的に患者の歯を
治すのとはちょっと違う。
やっぱりソマティックだよ
認知行動療法は
言語レベルのカウンセリングなんですね。
人間は、脳、心、体なので、
体を無視したセラピーだけを
やっていると、本質からかけ離れます。
やっぱりソマティックだよ、
この表現もある意味おかしいんですけどね。
ソマティック「も」でしたね(笑)
私の中では、
ソマティックなアプローチは
やっぱり、よく使う
「カナヅチ」って印象。
まあ最近では、
大工さんはカナヅチとか
使ってなさそうですが(笑)
ネイルガンとかで、
バンバンうっていきますよね。
簡単なビリーフなら
認知行動療法でも
明確にして、変容できるかもです。
でも、とっても深いビリーフ、
例えば、
「世界は危険だ」
「人を信用してはダメ」
このようなコアなビリーフは、
丁寧に、総合的な
アプローチでやっていかないと、
変わらないですよね。
認知行動療法は良いとこなしなのか?
無駄、ということは全然ない。
1つの道具として、
使える必要はあると思います。
トラウマセラピーなんかでは、
前半なんかに、
どのようなビリーフがあるのか、
その辺をやっていくことも大事。
様々な、テクニックを
クライアントさんに紹介することも
あってもいいと思っています。
なので、順番、
タイミングがとっても大事です。
時と場合によって、
認知行動療法的な
関わりをすることがあります、
という理解でいいのでは。
私にとっては、
たま〜に使う、
ツールボックスの下の方に
ある道具かな。
でもなかったら、
やっぱり寂しいです。
まあどんな手法とか、
関係性とか、
色々あるけど、
支援者の「ありよう」がもっとも大事。
ありようを育てましょう。