運動をすると、うつ、不安、パニック、依存が劇的に改善される

 

うつで悩まれている方、
うつの支援に関わるカウンセラー、

多くおられますよね。

それを効果的
サポートする方法をお伝えしていきます。

その為にも、
うつとはそもそもどういう状態なのか?

心や感情よりも身体なのです。

海外の専門家やデータにもとずく、
内容もお伝えしますね。

 

うつとポリヴェーガル理論

 

うつ状態というのは、
ポリヴェーガル理論的に言うと、

低覚醒のシャットダウン状態
と言うことですよね。

覚醒状態で、
仕事や家庭など、
様々なことを疲弊するくらい
取り組んできた。

その結果、
自分というシステムが

もう無理〜。

ってなっているわけですよね。

 

一応お伝えすると、

うつ、
と言っても様々な状態があります。

原因も様々です。

一概に、全てのうつは
これです、というのも危険な考え方です。

 

 

うつは認知的なアプローチで回復するのか?

 

ポリヴェーガル理論の
発案者であるポージェズ博士も、

認知的なアプローチでは
うつは改善されないと言ってます。

うつは、
活動するエネルギーの低下、
システムのシャットダウン、

という身体の状態なのです。

その人に、考えを変えようとか、
思考のパターンに働きかけても効果がない。

認知行動療法的なアプローチは
補助的に使うくらいでいいと思います。

身体の状態が変わるから、
感情や思考が変わるというのが、

特に、うつの対応で大事です。

身体に働きかけるには、
運動があります。

 

 

運動で鬱、不安、パニック、依存を克服する

 

「運動」は、
うつの方だけでなく、

不安、パニック、依存….
その他、多くのことが改善されるデータがある。

抗うつ剤とか
お薬より

改善する研究結果とか
山ほどあります。

一番手軽に出来るという意味でも、

効果が期待できるという意味でも、

クライアントさんに、
運動をオススメするのは大事です。

 

 

先日来られた鬱のクライアントさん

 

ちょくちょく、
うつの方が相談に来られます。

先日も来られました。

1回目のセッションでは
改善したい部分を
ヒアリングさせてもらって、

その方とセッションの後半、
うつを「改善」するための
ソマティックなワーク
いくつか体験してもらいました。

 

呼吸のワーク、
体を使ったワークなど、

沢山ありますが、
やり過ぎるのもよくないので、

2つを体験して頂きました。

その後、なぜ
体を動かすことが大事なのか、
運動が大事なのか、
みたいなこともお伝えしました。

運動を少しずつやっていく
ということも話しました。

 

他のクライアントさんでは、
一緒に散歩に出かけたこともあります。

オフィスや室内という
枠に囚われる必要はないですよね。

食事とか、
運動とか、
体の使い方、

こころ「以外」のことも
とっても大事です。

 

 

心以外の部分もアドバイスする

 

「心理」の専門家だからって
心以外の部分を無視するわけにはいかないですよね。

なので私は運動をするとか
その辺のアドバイスも
沢山しています。

もちろん
こっちの考えを
押し付けるとかではなく

一緒に
考えていくようにしています。

 

でも、躊躇なく
ご提案させて頂きます。

データというか、
研究の結果とかもお伝えします。

トラウマセラピーをする
「臨床の現場」でも、

対人支援者の
「トレーニング」でも

こころ、
「以外のこと」も
大事にしています。

 

 

でも運動を実践しない人は多い

 

じゃあ直接的に
「運動が大事」とアドバイスして、

本当にクライアントさんは
実践してくれると思いますか?

普通、
半分もおられません(笑)

それは、根っこに

変わりたくない、
反抗したい、

みたいなことが、あるのです。

 

これは自然なことです。

なので、
行動できない
実践できない

背景をしっかりわかった上で、
心理教育とか
アドバイスとかすると

実践してもらえる
割合がそれなりに上がります。

 

先日のクライアントさん…
実践されてるかなぁ〜?

そう信じたい(笑)

 

運動を実践しなくてもいい?!

でも…..

実践してなくてもいいんです。

「はぁ!?」

実践しないということ、
それ自体が
大事なプロセスだったりするので。

 

ちょっと
ややこしいですか?

意味があって実践しない。

そこを承認する
というようなことです。

反抗したい….

抵抗したい….

変わるの怖い….

その部分を承認するということ。

 

 

ポリヴェーガル理論をもう一度

 

冒頭に話した
ポリヴェーガル理論から

鬱ということを考えると、

「もうやばい」

「死を覚悟する」

「シャットダウン」

という状態なのです。

 

そんな時に、
心理カウンセラーが

「運動しましょう!」

みたいなアドバイスは
危険な時もあります。

そのクライアントの状態によります。

運動を提案する
アドバイスが大事だと
お伝えしましたが、

時と場合によります。

 

さりげないアドバイスでも
侵入された感覚になったり、

怖くなったり、
することもあります。

「もう無理」
という状態の人に

もっとやることを
増やすのは考えものです。

 

どれくらいの運動が適量なのか?

アドバイスをするのも
クライアントの状態によるし、

丁寧に、
かつ芸術的に、華麗に(笑)

アドバイスする必要があります。

どんな言葉を使うのか?

ということも大事ですし、

そもそも提案している運動の量が半端ない。

運動と言っても
テレビみながら、

コマーシャルの時に、
足踏みするとか、そんな程度から始める。

いきなり30分ジョギングとか

ありえません!

3日坊主で終わること決定です(笑)

 

運動など、
体のアプローチ以外の方法も取り入れましょう。

その方法をお伝えしていきますね。

 

 

運動以外のうつの改善方法

 

共感的な関わり

まずは、
共感的な関わりが必要です。

傾聴も大事です。

でも、うつの人の
辛い状況や過去の原因を

ずっと傾聴していると
どんどんうつから抜けれないくなります。

つらいですね〜。
つらいですね〜。

と共感というか、
カウンセラーが
リフレクションし続けると、

どんどん辛くなってくる(笑)

 

そういう視点も持ちながら、

共感的に関わる。

うつの人は特に、
この場は安全かな?

この人は安全かな?

そういうニューロセプション
というシステムが起動しています。

ちょっとでも
運動をやらせよう、

という強制的な操作を
感じると、

やばい、危険!

となります。

そして、行動出来なくなります。

そういう意味でも
ニュートラルにも、
共感的も関わるのです。

 

頑張りを承認

過去の辛かったこと
ばかりを話させるのではなく、

今まで頑張ってきた
ことを話してもらうこと。

それを承認することです。

うつの人って意外にも
多くのことを達成している人もいます。

そのことを一緒に話す。

さらに、その人の強みや
リソースを再確認することも必要です。

 

自分をケアする方法を学ぶ

もっと大事なのが、
自分自身のケアの仕方です。

多くのうつ傾向の方は
自分に厳しすぎるのです。

ちょっと自分に
優しい言葉をかけるとか。

寝るとか。

マッサージにいくのがいいのは、

強制的に
休むことになるし、

他人に頼るということにもなります。

好きな音楽を聞くとか。

ちょっとしたことで、
いいんです。

 

 

うつの対応方法のまとめ

 

心理カウンセラーは
心以外のことも提案、介入する必要ありです。

うつは身体の状態なのです。

さらには、うつは、
日常的に運動をしてもらうと
比較的早く改善します。

でも多くの場合
それが出来たら苦労しません(笑)

だから、セッションの中で、
一緒に体を使ったワークをすることもいいでしょう。

そして、
共感、
頑張りの承認、
セルフケア、

その辺りも意識されてみてはいかがでしょうか。

 

うつの人は
そこから抜け出れないと
思い込んでいることもあります。

そんな時は、
手をとって、
飛び込んでみる。

ちょっとした運動をしてみる、
ということです。

そんなガイドをする役も
カウンセラーには必要です。

 

 

ぽむ
運動とか大事なのか〜。

 

山口のぶき
ぽむは、散歩、遊び、十分だよ〜。

 

ぽむ
おっ〜!そんなんでいいなら毎日やってる〜。

 

山口のぶき
あとは、おやつッをちょっと減らせば完璧(笑)