アニメからトラウマセラピーのエッセンスを学んじゃおう。
というわけで、「風の谷のナウシカ」
コンテンツ
ナウシカから学ぶトラウマセラピーのエッセンス
子供の頃も見たし、大人になってからも金曜ロードショウで観た。
もう5回くらいは見た気がする。
見るといつも、色々考えさせられる。
キツネリスとの出会いも、いいですよね〜
キツネリスは、ナウシカに対して、すんげ〜警戒心。
ぎっ〜!!! って唸ってる。
その時に、ナウシカが言う。
「おいで、さあ。」「ほら、怖くない。怖くない。」
キツネリスがナウシカの肩にのる。
そして、キツネリスがナウシカの指を、おもいっきり噛む!
ナウシカは「ほらね。怖くない。」
そうするとキツネリスがおとなしくなり、ナウシカの指をなめる。
そのシーン
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そして、ナウシカは続ける「おびえていただけなんだよね」
その後は、キツネリスとナウシカは、ずっと行動を共にするようになる。
こういうの学べますよね〜
動物が威嚇してきたら噛ませてあげよう! 違う違う。
それはムツゴロウさんとナウシカだけ(笑)
流血したら菌とか危ない。
色々あるけど、言いたいことは⋯⋯
「一旦、受けてあげる」という心理的アプローチ
「いったん受けてあげる⋯⋯」なんか言葉がイマイチだな。
「受けさせて頂く」という方がしっくりくる。
一旦受けて、そうだよね〜っていう感じ。
一旦受けさせて頂く、そうでないと⋯⋯
その後、どんだけ良いこと言ったり、やったりしても、通じない気がする。
これもテクニック的なことだと、なんか表面的。
だって、相談者に怒りを向けられて、暴言を言われた。
とか、過覚醒でずっと辛い話をしてる。
それを、ただそうなのね〜
なんてずっと聴き続ける必要はない。
ずっと聴き続けても、なんの解決にもならない。
スキルも大事だけど、ナウシカの姿勢。
ナウシカのプレゼンス。ありようを感じる。
「色んな想い、苦労あるよね。」
そうだよね、という寛大な心。
ナウシカには、まだまだ学べることがある気がする〜
ナウシカの生き方にトラウマセラピストになるエッセンスがある
キツネリスに噛まれてもナウシカが寄り添う!
ここまでは、そのような話でした。
知ってました? ナウシカって「風使い」なのです。
小型グライダーで空を自由自在に飛んでる。
「メーヴェ」と呼ぶ。
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ナウシカは簡単そうに飛行してるけど、
かなりの訓練と経験が必要ですよね。
風使いの一族として教え込まれた。というか生きてきた。
この小型飛行機、エンジン的なのは、たまにしか使わない。
「風に乗るもの」なのです。
だから地形を利用したり、風を感じたり、風を読んだりする。
まさに「風使い」
ナウシカは「まるで鳥」なのです。
ナウシカはこのメーヴェに乗って、巨大な虫から逃げてる〜
猛毒を出す腐海を避けてる〜
人も助けてる〜
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使命感と共に、風使いをやってる。
対人支援者、心理セラピストも同じ。私たちも風使い!
風を読んで、現場の支援をしてる。
「今日は強風だなあ〜」
違うかっ(笑)
風は読まないけど、支援者は何を読む必要があるのでしょうか?
私たち支援者、心理カウンセラーは何を一番感じる必要がるのか?
感じ取るものは、相談者の生育歴? 相談者の感情? 相談者の将来の夢?
まあ、どれも大事だけど⋯⋯
一番は相談者の神経系を感じとる。
過覚醒気味なのか、低覚醒気味なのか、わかりやすい場合は誰でもできる。
でも求められるのは⋯⋯「微細な変化」
覚醒レベルがちょっと落ちた!
ほんの少し呼吸が入った。みたいなこと。
ほんの少し、口元が緩んだ、とか。
これらは基本。もっと効果的にやるには、もっと微細なものを拾う必要がある。
支援者自身が過覚醒すぎたら、過覚醒を見抜けない。
一緒に過覚醒気味に「トーク」してる、というのも現場ではよくある。
だからナウシカが風使いだとすると、
私たちは「神経系使い」
なんかダサいな(笑)
ポリヴェーガルだから「ポリ使い」
ポリ袋という意味で、ゴミ袋みたいやな(笑)
さらに⋯⋯
ナウシカが虫から逃げたり人を守ったりするように⋯⋯
私たちはトラウマを語ろうとする相談者を止める必要もある。
時には守ってあげることもある。そっちは危険だよ!って。
今の段階は、こういうのをやりましょう、みたいに。
トラウマセラピーって心地よく空を飛ぶだけでない。
逃げたり、戦ったり、地形を学んだり、空を飛ぶ練習をしたり。
だから風使いになるように、
そうやれる自分になる。
飛び方を教わる部分もある。
でも、最終的には一人で飛べる「自分になる」
いつも言ってる
「やり方だけでなく、やれる人になる」ですよね〜
まあ、真面目は話は、さておき、、、
犬の散歩をしてると、
よくカラスが自由に大空を飛んでる。うらやましい〜
私も鳥のように空を飛んでみたい〜
絶対に事故らないものが開発されるまで、待ってる〜(笑)
それまではイメージの世界で飛んでます。
ナウシカに学ぶ支援者のありよう:研究者、実践者
ナウシカは、ずっと疑問だった。
腐海がなぜ存在するのか?
腐海の森は猛毒を放ってる。
普通だったら、「やだ〜 臭い〜 猛毒だし〜」ってなるよね(笑)
でも、ナウシカは腐海の菌を持って帰ってきて、地下室で育ててる。

そうすると分かってくる。
腐海の森は猛毒を出しながら、汚染された空気を浄化してるじゃん!
そして虫たちは、浄化してる腐海の森を守っているのだと。
ナウシカは研究者ですね。
実際に菌を育ててるから、実践者ですね。

心理セラピーの世界でも、自分で研究し、自分で実践することが求められる。
学び実践する「場」が必要。
それを本気でやる。だからわかる。
「楽になれるんや〜ん」
「疲れなくなるや〜ん」
心と体は、トラウマエネルギーを解放する力がある。
腐海の森が空気を浄化してるように。
支援者がそう肌で感じることが大事。
こんなにも安全に効果的に楽になちゃう。
人によっては、長い年月がかかる。
でも着実に。
そんな体験が臨床で生きてくる。
研究や実践を繰り返していくと、以下のことが分かってくる。
パニック、強迫、フラバなどの過覚醒という症状は、自分を守ってきたのだと。
無気力、感覚の麻痺などのシャットダウンという症状は、
自分を守っている行動なのだと。
まさに、虫たちが浄化してる腐海を守っているのです。
虫たちが症状。腐海が浄化作用のある心と体。
でも昔の時代は、色々な症状は治さないとダメなものだと思われてた。
今でもそう思われてる。
みんな腐海の森や虫たちを悪いものだと思ってる。
でもナウシカは研究し、実践し、
浄化作用なのだ! 守っているんだ! と解明したのです。
私自身も、自分の心と体をもっと研究し、実践し続けていきたい。
今からワンちゃんの散歩に行きま〜す。
ワンちゃんを研究し、ワンちゃんと関わる実践。
犬たちは人間の過ちを指摘してくれてる!
ここまでの私の研究結果(笑)