私たち心理カウンセラー、コーチ、福祉士、ボディーセラピストは、
仕事をしっかりやるためにも「ありよう」が求めらます。
人として成長していくことも。
そこで、私たち対人支援者はどのような過程を得て成長していくのか?
そんな支援者の「成長モデル」をご提案します。
まずは動画をご覧ください。
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コンテンツ
ケンウィルバー的な心理士の成長モデル
人間の発達や成長のモデル⋯⋯心理学では色々あります。
その中でもケンウィルバーの
Prepersonal
Personal
Transpresonal
この3段階のモデルにヒントを得て、「支援者の成長モデル」を作ってみました。
このモデルの目的は、どの辺に自分がいるのか? 何を大事にしていけばいいのか?
そのように活用頂けたら幸いです。
前提となるもの
成長や発達のモデルなどで注意してほしい点は、
支援者の1つの側面にしかすぎないということ。
自分のレベルが低いとか、まだまだとか責める必要もありません。
この成長モデルは、
◉ 身体志向のセラピー
◉ 体に溜まったトラウマエネルギー
という視点から展開しています。
さあ、心の準備は出来ましたか?3つのステージがあります。
1つ目からいきましょう!
支援者の成長モデル:①トラウマ期
支援者の体にトラウマエネルギーが、たくさん溜まっている状態です。
普段の日常生活が、すでに生きづらいのです。
嫌な感情や感覚が、日々の生活で見え隠れします。
例えば、ふとした時に強い不安で出たり、自分を責めたり。
支援者としての自分に自信がない。セッションを提供した後も、不安でいっぱい。
もしくは、背景にあるトラウマを感じないように、
体を固めてガムシャラに仕事をしてる、こともあるでしょう。
自己肯定感の低さ、モヤモヤした感情、これらを無理やり体に押し込めてる状態。
そうやって体を麻痺させてるため、身体的な症状が出ます。
極度の疲労、免疫的な疾患、内臓の疾患、身体の痛み、コリなどです。
トラウマ期にいる支援者は、身体志向のセラピーをやっても形だけだったりします。
効果的なセッションは提供できないのです。それは自分が解放されてないからです。
まとめると、トラウマ期のポイントは、感情が勃発してるか、
それを体で無理やり抑えているか、なのです。
トラウマエネルギーを解放する
どんな方法でもいいのですが、
ある程度はトラウマ的なエネルギーを解放していきたいですよね。
なんか悲観的な印象を受けるかもしれませんが、
この段階にいる支援者は思った以上に多いです。
大丈夫です。なんとかすればいいだけのことです。
自分が元々生きづらさを抱えてたから、
悩んでたから、支援者になった、そいう人も多いでしょう。
それは自然なことです。
でも対人支援をするなら向き合っていく必要があります。
支援者だって皆、人間です。
みんな色々な傷つきを抱えています。
怖いかもしれませんが、大丈夫です。
少しずつ安全にやっていけばいいだけのことです。
ここで思い出して欲しいのです。トラウマ期にいる支援者さん、
トラウマセラピストたちが得意としてることは何ですか?
それはリソースたっぷりで、セルフケア満載で、
安全に効果的にトラウマを解放することです。
私たちは、その専門家集団ですよね。
やるかやらないかのシンプルなことなのです。
言い換えれば、私たちは腰痛を抱えている。
それと同時に、私たちは腰痛の専門家なのです。
そんな私たちにとって、腰痛を治すことは簡単なのです。
知識はある、でも、それに取り組むことは簡単ではないのかもしれないですね(笑)
さて、支援者の成長モデル次の段階に進みましょう。
支援者の成長モデル:②日常穏やか期
まず名前がダサい(笑)
この段階にいる支援者は、日常生活は穏やかに過ごされています。
でも、過剰に反応したり、麻痺させたりする場合が、たまにあるのです。
過剰に負荷がかかった時です。苦手な状況になった時です。
例えば、苦手なクライアントの時に反応が出る。
弱い部分のボタンを相談者に押されて、いつもより反応しちゃう。
もしくは、麻痺させる。
何かにチャレンジした時なども、そのなる時もあります。例えば⋯⋯
クライアントの数が増えた時。
難しいケースを担当した時。
人前でセミナーをする時など。
1つ目のトラウマ期でもそうですが、2つ目の日常穏やか期でも、
しっかり自分のことを知る必要があると思っています。
過剰な反応がある場合、これは成長のチャンスなのです。
より効果的なものを提供できるようになる前触れなのです。
なんらかの方法で自分に向き合っていくと新たな自分に出会えそうですよね。
やっかいなのが、麻痺タイプ
トラウマ期でも、日常穏やか期でも、感じないようにしている人は注意が必要です。
なぜか? 自分が関わる相談者に影響してるのに、気づいてないから。
体をガチガチにして背景のトラウマを抑えてることも認識していない。
そこに向き合ったり、解放する必要性を感じていない。
だからこう言いたいのです。まずは疑ってみる。
色々な理由で人は病気になったり、身体の症状が出てきます。
でも、体がガチガチだったり、疲労が抜けなかったり、
なんらかの身体の症状があったら、麻痺させているかも、無理しているかも、
そんなことを疑ってみるのもいいでしょう。
自分に溜まったトラウマさえ解消すれば、効果的な支援ができる、
というシンプルことではないです。
ありようを育てる、支援者としての「佇まい」を育む、
というのはトラウマエネルギーを解放するだけではない。
でもまずは、トラウマを解放する作業を安全に効果的にやっていくことが
最初のステップな気がします。
ここまでを復習すると、
① トラウマ期
支援者の日常生活からトラウマ症状が出ている。
体に負荷をかけて、それを麻痺させている状態。
② 日常穏やか期
日常は穏やかだけど、ふとした刺激で反応が出る。
体を固めてたりもしてそのことに、あまり気づいてない状態。
最後のステージ3にいきましょう。
支援者の成長モデル:③ 社会貢献期
社会貢献期⋯⋯
いや〜 ネーミングセンスねぇ〜(笑)
このステージの支援者は、
普段生活でも、支援現場でも、ほとんど刺激に反応が出ません。
出てもすぐ認識して、すぐに解放していきます。
だから普段の臨床で余計に疲れることもない。
淡々とやりたいことを継続している。
でもさらなる効果的な支援者をするために⋯⋯
あ、え、て、自分を深掘りすることもあります。
身体の微細なところを探求したり、
パーツさん、感情、過去の記憶を⋯⋯
必要な部分だけを掘り下げて、解放していくのです。
他のカウンセラーのSVをやり、トレーニングを提供してるかもしれません。
社会貢献的なことを実社会でやっていたりとか。
そんな挑戦をやり抜いていくために、
もがいている、切磋琢磨している、そんな人かもしれません。
自分の「セルフ」と繋がったり、悟り的なことを意識する時もあるでしょう。
社会貢献期にいる人は、自分の幸せも大事ですが、
社会の問題に意識を向けたり、
これからの対人支援者のサポートをしていることもあるでしょう。
人の成長に終わりはない
まとめると⋯⋯
① トラウマ期
② 日常穏やか期
③ 社会貢献期
私自身も20代の頃は、
体カチカチのトラウマ期でした。
原家族のテーマ、単身留学したテーマ、全く探求も解放もしてませんでした。
大学院の頃、セッションをやっても、反応出まくってました。
そんなことにも気づいてない。
スーパーバイザーが指摘して初めて気づくんです。
体で感じる!?「なんじゃそりゃ」みたいな世界でした(笑)
日常生活でもなんとなく不安になる時もあったり、
イライラしたり、穏やか、ではなかったですね。
ま、その辺にいる20代の若い青年って感じでした。
出会いに感謝
ソマティックなアプローチに出会ってから、
もがきながら⋯⋯先が見えない中⋯⋯毎年毎年少しずつ進んできました。
日常生活が少しずつ楽になり。
臨床してもほとんど疲れなくなっていきました。
対人支援者のトレーニングを継続して続けれるようにもなりました。
今思い返すとソマティックやパーツ心理に出会ったこともですが、
ありがたいご縁、人の出会いが沢山ありました。
そんなご縁で今の自分があると思っています。
一人でも多くの対人支援者さんに、
深いレベルで、「幸せになってほしい」そう願っています。
みんなでやっていきましょう。
そこにいけば、あなたに会える気がする〜
① トラウマ期
② 日常穏やか期
③ 社会貢献期
その次の第4のステージあるんだよ〜