芸能人(三浦春馬さん)の自死に関して思う3つのこと

 

 

芸能人や有名人が自殺(自死)すると大々的に報道されますよね。

俳優、三浦春馬さんの自死されたことを中心にお伝えします。

私が彼に、、、カウンセリングを提供するなら「3つの視野」を持ちます。

なぜ人は自死をするのか? 予防するには何が大切なのか? それらについての理解が深まるようにお伝えします。

 

三浦春馬さんが自死されたこと

 

私自身、彼の作品は少しは拝見していました。とてもいい俳優さんで、結構好きでした。

ニュースで知った時は、正直、驚いたのを覚えています。

ただ、最近のドラマとかをみていると、、、なんか違和感、、、というか、無理に頑張っている感というのか、、、見ていて辛い感覚になる時がありました。

「彼の役のせいでは?」「後からだったら何とでも言えるでしょ」とか言われそうですが、、、

そう私は体感していました。

もし私が三浦春馬さんをカウンセリングできたなら、、、以下の3つの視点を持ちます。

 

 

子役という職業は生きづらさに繋がる?

 

1つ目は、、、子役という職業について。三浦春馬さんは4歳から劇団に入り、6歳には子役としてデビュー。

いつも10歳以下くらいの子役をみると思う。大丈夫? ってね。

というのは、4歳とか6歳とか、、、何が現実で何が演技で、、、この区別が曖昧になると思う。

これくらいの年齢の時に、自分とは、他人とは、というようなバウンダリーを構築していくというのが発達心理学の基本ですよね。

そんな年齢の時に、何かの役をしばらく演じる、、、これは何らかの影響が出ても不思議ではありません。

 

 

大人でも演技が私生活に影響するのに、、、子供だったら、なおさらだと思う。

いわゆる普通の生活をして育つこどもと比べて、子役の人は、演技するという自分(パーツ)を作り出すというか、、、より複雑な自我が育つような気がする。

演技からくる解離性の自我状態みたいな。

私が担当するなら、この辺もカウンセリングの時に視野に入れて進めていきます。

統計をみたわけではないが子役と心の病、、、相関関係がありそう。

 

 

誰でも役割を演じるのはしんどい

 

子役だけではないと思っています。

自分らしくない何かの役を演じることは、心にとても負担ですよね。

芸能人で言えば、毒舌キャラをやらされる、とか。不思議ちゃんキャラをやるハメになったとか。

別に芸能関係の人だけに限ったことではないのです。

会社の部長という役割をまっとうする。家庭で母親という役割を何とか頑張る、というように。

誰でも役割を頑張りすぎると、しんどくなったりするのではないでしょうか。

役割があっても、「ある程度」自分らしく生きることができれば、そこまで辛くはないのかと思います。

もし何らかの役割を頑張りすぎておられるのであれば、ちょっと、のんびりやってみませんか?

こどももそうです。親の期待に答えるために「いい子」という役割を演じるのです。頑張るのです。

そんなことを頑張って一生懸命やっていると完璧主義になることもあるのではないでしょうか。

親の評価を気にするこども時代を生きてくると、人の評価を気にする大人になっても自然です。

 

 

真面目に生きるという完璧主義の弊害

 

2つ目は、、、三浦春馬さんの真面目さ。

完璧主義的といいますか。95点とっても5点を落とした、、、これは辛いですよね。

ストイックに打ち込むからこそ、生み出せる作品もあると思いますが、、、

私生活はゆるゆるでもいいと思います。

 

完璧主義の記事でもお伝えしたように思いますが、

とにかく完璧主義は疲れるのです。ギリギリで戦いながら、何とか生き続けているという人も多い。

死にたくもなります。この完璧主義的な部分を共感もしながら、、、緩めていくサポートをします。

 

 

実は危険なアルコール依存

 

3つ目は、アルコール依存。

三浦さんは意識がなくなるまで飲むことが結構あったそうです。

そのような人をみても、、、まあ、ストレス発散になるし、、、たまには、、、ほどほどにしとかないと、、、みたいなのが一般的な印象かもしれません。

でも、心理の専門家からすると結構ヤバイのです。

もともと少しでも死にたいというようなことを思っていると、アルコールが入ると抑制が効かなくなります。

抑制が効かなくて、思った以上のことをしてしまう可能性が増えるということ。

 

 

心理カウンセラーも知っておくべきアルコール依存と自殺の関係

 

何十もの研究をレビューした信頼できる研究をメタ分析といいますが、、、

あるメタ分析の研究では、、、アルコール依存は自殺のリスクが6倍になります。平均的に6倍。

数倍から、50倍みたいな数値でした。

時には何十倍ものリスクになるということです。記憶を失うまで飲む、、、これはとても危険です。

 

 

心理カウンセラーであれば、そう知っておくことが大事です。

完璧主義、ストイック、悩んでいた、たまにでも自殺を考える、、、そんな背景を持った人は、、、アルコールを過剰に摂取することはとても危険。

知らない間に自分で命をたっていてもおかしくありません。

だから本当に自殺という選択をしているのかはわからない場合もある。

自殺願望があって、アルコールを浴びるように飲むのは、酔った状態で車を運転するようなものとも言えそうです。

それで、どこかにぶつかって亡くなってしまうことは、自死ではなく、事故ですよね。

飲酒は違法ではないから、軽く捉えられがちですが、状況によっては危険なのです。

特に日本はアルコールを簡単に買えてしまう国ですよね。

 

 

私がカウンセリングを担当するなら

 

三浦春馬さんのカウンセリングを担当してたとしたら、彼のリソースを沢山見つけて、、、

傾聴もそれなりにして、、、上記の3つのことを中心に進めていったように思う。

もちろん実際にやってみないとどのようなカウンセリングになるかはわかりません。

 

多くの芸能人が被害にあう誹謗中傷のことがテーマになるかもしれないし、、、、実は幼少期に大きなトラウマがあったのかもしれないし。

でも私的には、、、誰かがちょっとでもサポートできなかったのか、、、、そんな悔しい思いがある。

今回の出来事はとても悲しく思います。このようなことが少しでも減る社会を作っていきたいものです。

 

 

好きな人だからこそ、悲しみも深い

 

今回の記事をメルマガでお伝えしたところ、関心が大きかったです。

メール返信も結構いただきました。例えば、、、「TVのコメンテーターより納得しました」

私も思うことが色々あったのです。

みなさんから頂いたメールを読んでいると、、、みなさん、三浦春馬さんことが好きなんですね。

なんか、いい人が滲み出てますよね。ファンまでじゃなくてもいい印象を持ってる人多いですよね。

だからその分、悲しい、、、三浦さんが出ている、新作の「コンフィデンスマン」も先週に公開。

実は私、結構好きなんです。

でもコロナだから、映画館にはいきたくないし〜。あ〜。仕方ないから、、、TVで公開されるまで、気長に待ちます

残念!(笑)

 

 

 

 

 

 心理士にこれだけは伝えたい!

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