この記事を書いた人 

山口修喜(Nobuki Yamaguchi)

北米に17年間住み、カナダ、ブリティッシュコロンビア州の公認臨床心理カウンセラーとして7年間働く。

帰国して、海外の最新トラウマセラピーを支援者に講座で伝え続けている。

 

 

ぽむ
性イゾンか〜?

 

山口のぶき
ポムは、おやつ依存だね。

 

ぽむ
依存ではな〜い! 僕の生きがいだ〜!

 

 

性的な被害を受けると
セックス依存症になることもあるのか?

事例紹介。
なぜレオナルドは
顔を隠してセックスをしているのか?

カウンセリングで
セックス依存を改善できるのか?

アメリカの性依存の専門家の話。

マスターべション依存も
同じ要素がありますよね。

 

性依存(セックス依存症)とは

 

セックス依存、
マスターべション依存、

以外に多いですよね。

実は、性的なことが
依存になると、改善するの

とっても、難しいんです。

 

 

なぜだと思いますか?

それは、性的な興奮は
体の自然な反応だから。

その自然なことが
依存になると、改善が難しい。

過食なども同じように
難しい。

だって、食べるって
毎日することですよね。

性的なこと、
食べること、

日常的なこと、生理的なことが
依存になると改善が大変。

 

あるクライアントさんが
言いました。

「アルコール依存より、
ドラッグ依存より、
性依存を乗り越えるのは
何倍、何十倍大変だと感じる」

何十倍!

 

ほんと、カウンセリングをやっていても
そう感じます。

でも、これだけは言いたい、
性依存、セックス依存を

乗り越える人はいる。

 

 

 

セックス依存のケース紹介

 

カナダ時代のクライアントさん。

レオナルド(仮名、40代)は
セックスとマスターベーション依存でした。

彼はパソコンでチャットを
しながら「ふしだらな」自分を演じる。

汚い言葉を言われ、
いじられながらチャットや
電話をしながら自慰行為をする。

恋人とは、お互いの顔が分からないように、
マスクなど使いセックスをするというもでした。

性行為が終わると、
とんでもないくらいの罪悪感に
悩まされていました。

本当はやめたいけど
どうしてもやめられない。

カウンセリングを進めていく中で、
トラウマから来るイライラや
いやな感じを解消したいことが原因とわかりました。

レオナルドの性的志向は、
性被害の内容と関係していました。

小さい頃、祖父からのキスなど
触られる性被害から始まり、

10歳くらいの頃、
1人の上級生に何度も
オラルセックスを強要された。

いつもまっ暗い場所で
被害にあいました。

 

 

大人になった彼が
マスクを使うような
性の志向の原因が繋がりました。

その上級生は
暴力的なやり方ではなく、
とても優しかったという。

しかし振り返ると、
とても操作的で、レオナルドが求めていた、
というような「ふしだら感」を
彼に植えつけていったのです。

こういうふしだら感や
顔を隠すことがとてもトラウマになり、
恐怖症になる場合もある。

しかし、彼の場合、
トラウマボンドによって引き付けられ、
性依存になりました。

性被害と同じパターンを
繰り返すことにより、
自分自身がコントロールしているという
錯覚という観点もあると思います。

カウンセリングを進めていく中、
少しずつ、セックス依存、
マスターべション依存が
改善されていきました。

レオナルドも
何とかしたいという思いを
大事にして、
改善に取り組んでくれました。

 

 

性被害と性依存の関係

 

性被害を受けた方は、
性やセックスが

「依存的」になるか、
「嫌いになる」か、

の両極端になる傾向があります。

一方では、セックス依存で、
依存的、強迫的な性行為を繰り返す。

やめたいんだけど、
葛藤もあるけど、
やめられない。

気づいたら、性行為、
マスターべションが終わっている。

もう一方では、性的なことが
生理的に受け付けなくなる。

性的なことが怖いと
感じることも。

触られるだけで嫌悪感があるし、
恋人とのセックスも
仕方なくしている。

 

 

なぜそのようなことになるのか?

一つ目の鍵となるのは、
性被害が「暴力的」かどうか?
が影響するのかもしれない。

暴力的だと、
性的興奮が少しある場合もあるが、
恐怖に慄いているため、
そのような行為、被害は
二度とされたくないと思う。

簡単にいうと、
怖い体験をすると
誰でも、そのような体験を
避けたくなりますよね。

 

逆に、繊細に誘うように、
グルーミングをするような
性虐待は、性的興奮が高まることも自然で、
性依存に発展するのかもしれない。

あるクライアントはこう言う
「皮肉にも、性的虐待の時の性行為が、
今までの性行為で一番気持ちよかった。」

このような場合は、
依存の傾向が強くなるのかもしれない。

トラウマ時に、
性的な快感があることは
自然な体の反応です。

熱湯を触ると
あつっ! ってなるのと一緒。

性的トラウマ時の
性的な興奮、快感について、
本音で話す人は少ない。

だってそうですよね。

言いずらい。
支援者も、この視点を持っている人
ほんとに少ない。

これが、そもそも
性虐待のサバイバーさんの支援が
うまくいってない1つの要因。

 

性依存になるか、
恐怖症になるか、
2つ目の要素は、

性被害があった時の年齢。

年齢が低いほど、
性とは何かを理解していないため、
加害者の要求をそのまま
内在化してしまうのかもしれない。

しかし、ある程度年齢がいった
15才くらいでは、

性というものを少し理解しており、
性被害を、被害として
受け留めやすいのかも。

 

 

性依存の治療における世界的権威

 

性依存の治療で世界的に著名な
Patrick Carnes博士の研修に
カナダで行った時こと。

 

 

最近のこどもたち(男女)の
約半数以上がポルノ関係のサイトを見ながら、
夜、宿題などをしていると言うのです。

半分って!

めっちゃ多い!

 

10歳以下のこどもまでが
そのようなイメージや動画などに
毎日さらされているとどうなるのか?

Patrickは、このような状態で
大人になっていくと
かなり危険である、と言います。

そのようなこどもが大人になると、
性依存は氾濫する。

彼はそれを「つなみ」が来ると言いました。

 

 

大人でも、ネットのポルノは、
何万通りあるシチュエーション、
好みのタイプ、シナリオなどから、
自分の思い通りの物を選んで見れる。

Patrickは
「このような膨大な選択肢に
妻はどうやっても勝てないのである」
と強調しました。

このようなものに毎日、
何十年もの間、刺激され続けると、
依存にならない訳がないですよね。

自覚症状に気づかないことも
多いと思います。

そして、セックスレスや
歪んだ性的志向になる
原因にもなると感じられます。

 

 

セックスは美しいもの

 

セックスはそもそも
美しいもの。

愛情のコミュニケーションです。

 

 

依存的になり、イライラ、
虚しさ、フラッシュバックなどの
対処として性行為。

これはそもそもの
目的ではないですよね。

マスターべションだって
美しいもの。

恥でもない。
ただプライベートなだけ。

人に見せびらかさない
プライベートなだけ。

でも別に恥を感じる
必要はないということ。

でも性被害などにあうと、
そう思えない。

性とは汚いもので、
怖くて、関わりたくないと
感じているサバイバーさんも多いです。

そのため性的な興奮や気持ちになると、
それを隠そうとする。

恥だと感じる。

加害者に性とは
こういうものだと無理やり
教えられてしまう。

 

 

セックス性依、マスターベーション依存の改善方法

 

1点目。

性とは汚いもので、怖くて、
関わりたくないと感じている
方も多いです。

そのため性的な興奮や気持ちになると、
それを隠そうとする。

恥の意識が出てくる。

加害者に性とは
こういうものだと無理やり教えられた結果、
性を歪んだ形でとらえるということもあります。

強迫的であれ、汚いと思う性的な気持ちであれ、

心理カウンセラーに話す

ことは大事です。

話すと「恥」に満ち溢れた秘密から解放されます。
健康的なセクシュアリティーを得
ることを目指したいですよね。

 

2点目。

性依存に悩む方の中には、
カウンセリング中に性的に
興奮することがたまにあります。

特に、性被害の内容に
触れる時は辛さと興奮が伴う。

だから、性依存や性的興奮が
悩みだと分かった時点で先手を打つ。

まず、性的に興奮しても当然だと伝える。

 

出来ればその興奮が高まってきたら
伝えてほしいとも促す。

セッション中に怒りなどの
感情が増減するように、
性的興奮も増減するのは自然なこと。

それをマインドフルに
観察することができると、
自分の体をコントロールできる
感じが出てくる。

あるクライアントさんは、
カウンセリング中に
性的興奮が高まったり、
減少したりを繰り返した。

それを正直に話せたおかげで、
多くの気づきがあった。

まず、自分の体(性欲)をある程度
コントロールできると実感しました。

それまでは、性的な被害のことを思い出し、
性的にかなり興奮すると
オーガズムをむかえるまで、
射精するまでしないと
落ち着かなかったのです。

そうしなくてもいいという気づきは、
衝撃的なことでだったようです。

本当に求めているのは「射精」ではなく、
精神的に寄り添ってもらいたかった
ということに気づけました。

 

臨床経験から、
性的興奮が一気に高まらないためにも、
性被害の内容を細かく、
一気に話させるようなことは無理があります。

援助者が無理やり止めてでも
避けなければならない。

せき止められたダムの水で
洪水になるようなやり方は避けたいです。

性依存に関する
改善方法、
何をどのような順番でするのか、
支援者のありよう、態度、

本当にたくさんのことがあります。

 

 

性依存はライフライン

 

性依存(その他の依存も含む)は
ライフラインである場合が多い。

これがなくなると
その他のことが崩れてしまうような
感覚になる方もおられます。

坂上さん(仮名、30代)は言う

「この過度な性的興奮とか、
性依存が不健康であるのも、
変えなければいけないのも分かっている。
でもこれがなくなると
自分自身ではない様な感じがする。」 

なので、何事もそうですが、
急に変えるのは、避けたいですよね。

ライフラインというのは
それだけ、その人にとって
大事なことなのです。

もちろん、クライアントさん本人は
何とかしたいと思っています。

ただ、性依存がライフライン
だという視点を支援者に持って欲しいのです。

 

 

支援者のありようが問われる

 

様々な性的な志向、依存があります。

心理カウンセラーは、
この傾向性や性的志向を
否定する態度や行動は避けたいですよね。

ニュートラルな態度で
接していく必要があります。

いちいち反応しない自然体が
大事ですね。

性依存の内容については
デリケートに扱う必要があります。

そして、援助者自身の性的な志向や
感情をしっかり見つめることも大事です。

クライアントの性癖や興奮する
内容を「おかしい」「汚い」というような
姿勢や態度が少しでもあるとすれば
見つめ直すべきだと思います。

 

 

ぽむ
今日は僕にとって難しい話だったな〜。

 

山口のぶき
性依存、とっても深いテーマだね。

 

ぽむ
僕のおやつっ、という視点から考えれば紐解けるかも!

 

山口のぶき
そうだね。過食という観点から。

 

ぽむ
じゃあ、いつもの、おやつっ! おやつっ! 僕のラインフラインだぜ〜!

 

 

 

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