スカイプやZoomでのカウンセリング|メリット、デメリット、コツを徹底解説

 

トラウマセラピストとして、スカイプやZoomでセッションを2012年頃からずっとやってきました。

スカイプのセッション数は何千、何万回という数です。

私の体験もお伝えしながら、スカイプやZoomのメリットやデメリット、コツをお伝えしますね。

メリット、デメリット、コツを知ることで、この強力なツールをよりよく使いこなせますよね。

 

スカイプやZoomでのカウンセリングを導入したタイミング(私の体験)

 

私の体験からお伝えしますね。

最初はスカイプのカウンセリングを導入しよう! そんな計画とか、なんとも思っていませんでした。

ただただ、性被害やトラウマのサバイバーさんと関わっていった時、、、

九州なので、、、東北なので、、、「通えない」 そんな声を多く頂いて、電話でセッションをやってました。

そのうちスカイプという選択肢も出てきただけのことでした。

でも今から思うと、クライアントさんも、私も、計り知れない恩恵をスカイプに受けたと思います。

マジでそう思います。

しかもスカイプ無料だし。スカイプ様、本当に感謝でございます(笑)

スカイプがなかったら、今だに遠方の人とは電話セッションになっていたと思います。

 

 

オンライン通話で効果的なセッションが出来るのか?

 

効果的に出来るのか? この質問は、まず対面でも効果的にやれているのか? ということです。

最初からスカイプだけでやっている対人支援者は要注意です。

当たり前のことですが、対面ができて、スカイプでもできるということです。

私自身も最初はスカイプでも対面と同じくらい出来るのかな? なんていう戸惑いや葛藤もありました。

でも、改めて思うのは、スカイプのセッションでも、対面と同じくらい効果的にやれるのです。

使い出した当時はそう言い切れませんでしたが、今となっては対面に引けをとりません。

ここからは、スカイプやZoomのメリットを解説していきますね。

 

 

スカイプやZoomでのカウンセリングのメリット

 

 

開業カウンセラーをはじめ、支援者のみなさん、もっとスカイプやZoomなどのセッションを提供してもいいと思いますよ。

だってあなたと繋がりたい人が必ずいるから。誰でもいい訳ではなのです。

あなたでないとダメな場合もあるのではないでしょうか。

 

全国、全世界の人にセッションを提供できる

年々、スカイプセッションの割合が対面に比べて増えています。

全国、全世界に住んでいる人とセッションが出来るのですから自然なことです。

こんな素晴らしいことはありません。

これはカウンセラーだけでないです。言い換えれば、クライアントも全国の支援者、全世界の支援者に繋がれるということです。

もちろん言語の問題はありますが。海外に住む、日本人のカウンセラーのセッションを受けることも出来るのです。

 

場所に制限されないリモートワーク

全国対応できることもそうですが、働く場所を問われないということです。

例えば、ハワイに住みながらカウンセリングの仕事が出来るということです。

ちょっと極端すぎかな(笑)

まあでも可能ですよね。働く場所に制限される時代でなくなってきてますよね。どんどんリモート的な流れもありますよね。

 

クライアントの移動がなくなる

カウンセラーのいるところまで通うのは、時間がもったいないです。

毎回往復に1時間かかったとしますよね。50回セッションを受けたら、50時間ぶん移動することになるのです。

まあ、セッションの前後に自分と向き合う時間という意味で、電車などの移動を活用することもできそうですが。

 

クライアントが安心できる場所でセッションを受けられる

安心できる場所というのは自宅などですね。

そのいつもいる場所で、瞬時にセッションを受けられるのは、素晴らしいことです。

外に出れない状態の人もおられますよね。そもそも外が怖かったり、外に出る気力がない場合も。

心理カウンセラーと対面で同じ空間にいるのが、今は苦手という場合もありますよね。

そうでなくても、自宅という、いつもの安心出来る環境でセッションをすることは、思ってる以上にいい影響があると思っています。

安心安全がトラウマセラピーは必須ですから。多くの場合、自宅はそのような環境なのです。

 

 

スカイプやZoomでのカウンセリングのデメリット

 

 

メリットだけでなく、デメリットもちゃんと把握することで、よりオンラインのカウンセリグを効果的にすることに繋がると思います。

 

対面がおろそかになる可能性がある

スカイプばっかりやっていくと「対面じゃなくてもいいや〜」みたいになるのは、あまりよろしくないと思っています。

スカイプはあくまでもツールです。対面でやることを、遠くの人ともやれるというだけのツールと考えてみましょう。

対面でもしっかりセッションをやり続けましょう。

 

ハンズオンのタッチセラピーが出来ない

ソマティックなアプローチをする支援者の中には、直接クライアントの体に触れて支援することもありますよね。

もしくは、ボディーケアのセラピストなども、当然ですがスカイプなどのセッションでは不可能になりますよね。

トラウマから回復するのに、必ずしもハンズオンの介入が必要かと言われると、そうでもないのです。

 

アニマルセラピーが出来ない

トラウマや虐待のセラピーで必要にもなるのが、犬などの動物です。

オフィスPomuでは、対面で犬がいますが、クライアントさんにもよりますが、とんでもなく助けになります。

助けになるどころか、犬は人間が出来ないこともできてしまいます。

スカイプでは、アニマルセラピー的な要素を入れることはできますが、とても難しくはなるということです。

 

 

スカイプやZoomを使って効果的にセッションをするコツ

 

ここでは、スカイプなどのセッションのコツを1つずつお伝えしますね。

 

下半身のソマティック的な反応を言葉で言ってもらう

スカイプや ズームのセッションだと腰から下の部分をトラッキング(観察)することが出来ません。

ということを知っていれば、対応出来ることがあります。

それは、事前にクライアントさんに、見えない部分に反応があったときに、言ってもらうようにすればいいだけことです。

あとは、下半身の反応が出てきた時に、見えなくても、顔や体から、そのような反応を感じ取れる場合もあると思います。

この辺は、長年スカイプでやってきたことで、培ってきたことです。

 

精神的にやれないカウンセラーもいる

スカイプなどでやらないカウンセラーが多いのはなぜなのでしょうか?

ただ単にやる機会がなかったという人もいると思います。もしくは、精神的なブロックがある場合もありそうです。

馴染みがない、うまくできそうにない、やったことがないから自信がない、、、というようなことがあるかと思います。

もちろんスカイプなどでセッションをしない! というように、こだわる人はこだわればいいと思います。人それぞれポリシーあっていいですよね。

でもまず思うのは、馴染みがない、うまくできそうにない、だからやらない、そういう精神的な状態で、本当にいい支援者になれるのか? ということではないでしょうか。

そのような精神状態のカウンセラーにクライアントは身を委ねれないですよね。

大丈夫です。改善していけばいいだけですから。

 

対面で効果的なセッションを出来るように

お伝えしたように、まずは対面で効果的なセッションをやれるようにスキルなどを磨いていきましょう。

それが出来ていれば、スカイプなどでのセッション、さほど難しくないと思います。

もちろん、コツも必要だし、慣れるまでにしばらくかかると思います。

 

ロールプレイをする

スカイプのセッションを全くやったことがなくて、いきなりクライアントさんに提供するのはどうかと思います。

慣れるまで、ロールプレイということで、支援者同士で練習するのもいいですよね。

 

見え方と見られ方

やっていくと色々な発見があると思いますよ。

例えば、音声についてであったり、スカイプにどのように映るのか、ということであったり。

見え方、見られ方ということです。顔を出すことに抵抗がある支援者もおられますよね。

そうすると、そのような抵抗がスカイプの画面の見せ方、見られ方に出るということです。

明るくするのが苦手だったり、首から上しか出さなかったり、不自然な感じになります。

どう見られているのか? ということを意識するだけで、改善する部分があると思います。

見る、見られる、というのは心理的に大事なテーマなのです。セッションでもたまに出来てきます。

 

 

まとめ

 

私の経験も踏まえてお伝えしてきました。まとめますね。

メリット

  • 全世界に対応出来る素晴らしいツール
  • 仕事の場所が柔軟になる
  • クライアントの移動がなくなる
  • クライアントが安心できる場所で受けられる

 

デメリット

  • アニマルセラピーが出来ない
  • ハンズオンが出来ない
  • 対面がおろそかになる危険性

 

コツ

  • 見えない部分のソマティックな反応
  • 精神的な抵抗を改善する
  • ロールプレイで練習
  • 見え方見られ方

 

コツをいつくかお伝えしましたが、大事にするポイントは何十個とあります。

スカイプだからこそ、新たな発見もあると思います。やりやすい部分もあると感じられると思います。

ぜひ支援者の人には、この素晴らしいツールを使うことに挑戦してみてほしいなと思います。