山口修喜(やまぐちのぶき)
株式会社オフィスPomu代表
支援者を育てるトレーナー
2500名以上にトラウマセラピーを提供
男性サバイバー専門のカウンセリングオフィスPomuを運営
17年間の北米生活とトラウマ臨床の経験を元に講座を開催
累計1000名以上がセミナーなどに参加
自分が楽になって、現場の対応力が育つ1年コースを提供中
アメリカへ留学
17歳の時に高校を中退して、単身でアメリカに留学。
留学の目的は、語学でも、異文化体験でもなく、
アルペンスキーでオリンピック選手になりたかったのです。
留学したのは、Burke Mountain Academyという高校。
本格的にアルペンスキーの選手を育成するアカデミーでした。
好きなスキーを思う存分できた喜びもありましたが、思春期の頃、
異文化に住むことの精神的負担や孤独感は計り知れないものがありました。
3年間のアメリカ留学と共に、現役スキー選手を終えました。
まだ選手としてやれましたが、
オンリンピックに出るような選手になるには程遠いことを痛感。
「スキーが全て」みたいに生きてきたので、無力感と挫折感と共に、
これから何をして生きていけばいいのか、悶々と悩みました。
カナダの大学へ
悩みながらも、カナダ、バンクーバーの大学に行くことにしました。
異文化での孤独感、選手としての挫折感が根深く、
自然と心理学に興味が湧きました。
生きずらさ、抱えていたものが原動力になって、とにかく強迫的に勉強をしました。
サイモンフレイザー大学では心理学を専攻し、
同大学院では、心理カウンセリングで修士号を取得しました。
その後、ブリティッシュコロンビア州公認の臨床心理カウンセラーとなりました。
日本でいう「臨床心理士」です。
大学院を卒業するのも、実は相当な苦労がありました。
厳しい教授にあたってしまい大変でした。
なんとか卒業ができたのですが、今度は仕事がありません(笑)
心理の仕事に着くのは本当に苦労しました。
日本人として、海外で仕事をみつけるのは難しい。
同じように大学院を卒業した同級生の半分は心理の仕事につけていませんでした。
普通のスタバで働いてたり(笑)
現地で心理士として仕事
なんとかインターンシップをした先で雇って頂くことができました。
過去に性的な虐待を受けた男性(男性サバイバー)のための支援団体でした。
BC Society for Male Survivors of Sexual Abuse
働き出しても、初めは、男性サバイバーのこともよくわからなかったし、
虐待やトラウマを受けたクライアントへ、
効果的なセッションができずに、
なんのために心理カウンセラーになったのか悩み、苦労しました。
クライアントがよくなっていかないし、役に立たない自分に嫌気がさしました。
苦労するなか、効果的なセッションをするために、
脳科学、ソマティックなアプローチ、愛着理論、
ボディーワーク、NLPなど様々なセラピーを学びました。
トラウマは身体に影響するもので、
「身体に働きかける必要がある」「総合的にアプローチする必要がある」
そう実感しました。
とにかく必死になって学び続けて、試行錯誤の連続でした。
「ある程度」男性サバイバーの支援、
トラウマを受けた方の支援ができるようになり、2011年に帰国。
帰国をしようと予定していた、数日前に東北で震災がありました。
その時から少しずつ、日本でトラウマから回復する方法を
お伝えさせて頂くお役目があるのだと気づかされました。
日本に帰国後…
帰国後、男性サバイバーのためのカウンセリングオフィスPomuを開設。
Pomu(ポム)という名前は、カナダ時代から一緒に暮らしてきた愛犬の名前です。
今から思えば、なんとふざけた名前の付け方。
でも全く気にしていない私がいます(笑)
カウンセリングで起業しても全く軌道に乗らず、とっても苦労しました。
今から思えば、私の人生は苦労の連続だったように思います。
スキー選手として「苦労」
大学でも勉強で「苦労」
大学院を卒業するのも「苦労」
仕事をみつけるのも「苦労」
起業しても「苦労」
苦労のお祭りや〜(笑)
でもその苦労のおかげで、かけがえのないものを手に入れました。
苦労して、ポツポツとですがクライアントさんが増えていきました。
性暴力の支援団体や大学などから講演に呼んで頂くようになりました。
様々なメディアの媒体で掲載頂くようにもなりました。
クローズアップ現代+にも出演させて頂きました。
読売、朝日、毎日、産経などの全国紙で紹介頂きました。
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イギリスのNHKである国営放送のBBCに
トラウマセラピストとして紹介されました。
BBCの記者とのインタビューはこちらより
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TBSの報道特集で
元ジャニーズJrの方とのセッションの様子が紹介されました。
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実際の放送が見れます。
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何十という地方紙にも掲載頂きました。
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NHKの「クローズアップ現代+」で
元ジュニアの方とのカウンセリングの様子が紹介されました。
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NHKの「事件の涙」にも出演。
二本樹さんに90分のセッションを提供。
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トラウマセラピーを伝える
カナダ時代も含めて、この十数年で、トラウマを抱えた方、
虐待や性的トラウマのサバイバー2500名以上の臨床をしてきました。
もっと多くの支援者、専門家に
効果的なトラウマセラピーができるようになってほしい、
そんな想いで累計1000名以上もの方に対面や
オンライン講座でトラウマ回復を伝えてきています。
講座では、〇〇セラピーを教えるという流派とかでもなく、
支援者の悩みを解決、改善することを大事に提供しています。
本格的な1年間の総合トレーニングでは、
「あなたが楽になって、現場の対応力を育てる」ということを
モットーに開催しています。
心理系、福祉系、ボディー系、医療系などの対人支援者が参加されています。
トラウマもしっかり扱える支援者になるためのトレーニングです。
最後に….
振り返ると、私は不器用なので、本当に苦労の連続でした。
「自分には出来ない」
そう自信をなくすこともたびたびありました。
今の私がいるのは、
私を留学させてくれた親、
雇ってくれたドン先生、
サポートしてくれたセラピーの師匠、
出会ってくれた愛犬ぽむ(笑)
多くの人とのご縁のおかげです。
そして、セッションを受けてくれるクライアントさんたち、
トレーニングに参加くださる支援者さんたち、
皆様のおかげで、この活動を続けさせて頂いております。
本当にありがとうございます!
今後ともトラウマを抱えた方にセラピーを提供し続け、
支援者の方々のサポートすることをコミットして進んで参ります!